ホワイトデー
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乙「君の気に障るようなことをしたらごめんね……。でも君が怒っている理由が本当に分からないんだ。だから教えて……なんで怒っているの?」
憂太は私が何が原因で怒っているのか分からないみたい。でも、それはそうよね……だって伝えてないもの。
貴「なんで怒っているのかって?……憂太があからさまに、私に何か隠してるからでしょ?」
乙「えっ……?」
貴「分かりやすいのよ……貴方は!別にね私に隠し事してくれたって構わないよ!私だって憂太に言えない事あるし……。でもさ、それならバレないようにやってくれない?あんな分かりやすい反応されれば、少なくとも私は分かる……分かっちゃったんだよ。」
自分の中の感情が高ぶって大声を出してしまう。こんな言い方で、憂太に言いたくないのに……。分かっているのに自分を抑えられない。
貴「自分は隠し事してるのに、私に理由聞こうとしていたよね?避けていたのはごめんなさい……でも、それが分かってるのに教えてあげられるほど、優しくなれなかった……。」
乙「……。」
彼に嫌われたくない……でも、もう我慢出来なかった。
貴「私が任務から帰った時……自分じゃ気づいていないかもしれないけど、憂太とても嬉しそうな顔をしていたよ。その理由を知りたくて聞いたのに、笑って誤魔化されて……ショックだった。それに正直凄く気になったし羨ましかった!……そんな顔をさせられるような出来事があったんだよね?しかも私に言えないような事……。」
乙「憐ちゃん……。」
私が任務でいない間に起こった出来事で、余程嬉しい出来事があったんだろうな。知りたいな……憂太がそんな嬉しそうな顔するほどの事……。私にも教えて欲しいな……。
そんな思いで聞いただけなのにね……。
貴『……今日は何してたの?何かいい事でもあった?』
乙『!?……どうしてそう思ったの?』
貴『……なんとなく、憂太が嬉しそうだったから。』
乙『そ、そんな事ないよ〜いつも通りだよ……あはは。』
(……今、笑って誤魔化した。憂太が私に……隠し事した。……別にいいけど秘密のひとつやふたつ……でもさ……もっと分かりにくくしてよ。)
貴『っ……。』
答えてくれなかった上に笑って誤魔化された……。
あぁ……私には言えないような事なんだ……。
憂太の愛を疑いたくない……愛されていると実感している、信じている……。だけど、もし私以外に大切な人が出来ているのなら……
(私はきっと邪魔なのかもしれない……憂太は優しいから言えないだけかもしれない。)
良くない事が頭の中をかけ巡り、自分でもよく分からなくなってしまった。そして、こんな事を考えて疑ってしまう自分が嫌い、辛い、苦しい……。
貴「もしかして、その嬉しい出来事は私以外の……好きな人と起こった出来事なんじゃないかって……。憂太には私以外に好きな人が出来たのかもしれないって……。」
そうしたら……憂太に別れを切り出されるかもしれないと怖くなってしまった。
貴「貴方の愛を……信じているのにっ……、疑っているっ……、自分がいてっ……、そしたら私どんどん悪い事しか考えられなくてっ……!憂太にとって邪魔なんじゃないかと思ってっ……、いずれ……別れを切り出されるんじゃないかっって……、いざ二人っきりになったら……怖くてっ……。」
私は自分の保身の為に、憂太と二人っきりになる事を避け始めた……。真希の言う通り、悲しい結末を避けたくて、結果を先延ばししていた。
大粒の涙は教室の床を濡らす……だけど、ちゃんと伝えなくては……。悲しい予想が当たったとしても、大丈夫……。今まで自分の為にと縛っていた彼を解放しなくちゃ……。
貴「今までごめんなさい、憂太……。別れよ 乙「違う……違うよ!憐。」……えっ?」