ホワイトデー
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────── 数時間後
貴「ただいま〜!」
憐ちゃんが任務を終えて帰ってきた。
乙「おかえり〜憐ちゃん!怪我は無い?大丈夫だった?」
貴「大丈夫だよ〜!……憂太はなんでそんな心配してるの?」
乙「……実は凛先生から聞いちゃったんだよね……憐ちゃんが呪いを祓い終わった後、転んで足を怪我しちゃった事。」
憐ちゃんの任務に同行していた凛先生から、先に話は聞いていた。転んで怪我しちゃうなんて、憐ちゃんらしいけど。
貴「姉さんの馬鹿!……なんでバカ正直に伝えちゃうのよ!!ごめんなさい、呪いとの戦闘では負わなかったんだけど、注意散漫になってたら転けちゃって……。」
乙「そっか……。でも小さな傷でもちゃんと教えて欲しいって言ったよね?」
貴「うっ……ちゃんと憂太には言うつもりあったんだけど……内容が内容だけに正直に言うのが恥ずかしくて……。でも、ちょっとだけだから安心して!」
乙「分かったよ……何はともあれ大したことなくて良かった。……はい、これでいいよ。」
僕としては、憐ちゃんの傷の大きさなんか関係ない……彼女が怪我をしたという事実だけで、心配になってしまう。それは彼女が頼りないとかそういう意味ではなくて、やっぱり大切な人だから、憐ちゃんの事ならどんな事でも把握していたいという僕の我儘……。それを受け入れてくれてる憐ちゃんには感謝しかない。
貴「ありがとう憂太〜綺麗さっぱり治ってる!」
乙「どういたしまして。」
貴「……今日は何してたの?何かいい事でもあった?」
乙「!?……どうしてそう思ったの?」
(えっ……なんで?!何か僕変だった?勘づかれるような態度取ってないと思うんだけど……。)
僕の態度を見て何故良いことがあったなんて聞いてきたんだろう?憐ちゃんに理由を聞いてみた。
貴「……なんとなく、憂太が嬉しそうだったから。」
乙「そ、そんな事ないよ〜いつも通りだよ……あはは。」
乙(今憐ちゃんに、バレる訳にはいかない!このプレゼントはホワイトデーに渡すんだ!)
それまで絶対に隠し通してみせる……憐ちゃんに嘘を着くのは辛いけど、彼女が笑ってくれる事を信じて……僕はなんでもないようなフリをする。
貴「……そう。まぁ、いいけどね……。ほら、もう今日は夜遅いから憂太も早く寝なよ?……明日も早いんだから。」
乙「??……うん、そうだね。憐ちゃんも疲れてるだろうしこの辺でお暇するね。じゃあ、おやすみ憐ちゃん。」
何でだろう……急に憐ちゃんの態度が素っ気なくなった。不機嫌そうな彼女を横目に僕は彼女の部屋を後にした。