ホワイトデー
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if オリジナル 本編後
⚠️乙骨くんは海外任務行ってません。
⚠️番外編 【バレンタイン】続編
それはある日の放課後……。
狗「めんたいこ?!」
パ「ホワイトデーに何を贈ったらいいか分からない……だと……?!」
真「ホワイトデーか……。そういやそんなイベントあったな。」
ある人物の言葉に、三者三様の反応を見せる一年生達。……っと言ってももうすぐ二年生になるわけだが……。
乙骨 side
事の始まりは、ふと何気なくカレンダーを見た事だった。僕は14日の欄を見て、ホワイトデーがある事を思い出す。
乙「あれ……もうすぐホワイトデーだ。憐ちゃんに何を贈ろうかな。バレンタインも僕の誕生日も素敵な物をくれたから、僕も彼女が喜ぶ物を贈りたいな。」
あれ……でも、女の子って何を贈ればいいんだ……?!小さい頃は、お母さんと一緒に買いに行ってお菓子をプレゼントしてたっけ。妹はもちろん里香ちゃんも、甘い物が好きな憐ちゃんも喜んで貰ってくれた。
だけど今までと違うのは、僕と憐ちゃんの関係が〝幼馴染〟から俗に言う〝彼氏彼女〟の関係に変化している事だ。僕としては小さい頃の夢がようやく叶ったので、これから彼女と過ごす色んな出来事も幸せな思い出にしたいという気持ちが強い。その為にも、彼女が喜ぶ物を贈りたい……彼女にはかっこ悪いところを見せたくないという、僕なりの男心だ。
でも彼女と離れてから、悲しいかなそういった季節イベントを経験した事はない為、何を贈ったらいいのか見当もつかない。彼女の好きな物といったら、甘い物、某テーマパークのぬいぐるみなどあるけど、甘い物も某テーマパークについても、詳しくないど素人の僕が贈って喜んでくれるだろうか?
(憐ちゃんは優しいから、喜んではくれると思う……けど無理させちゃうような事はしたくないな……。)
乙「……ダメだ!あれこれ考えてみたけど、全然思いつかない……。どうしよう〜、もうそんなに時間はないのに……。」
一人で悩むのにも限界がある。僕の頭では全くいい案が思いつかなかった。
乙「そうだ!皆に相談してみよう!そうしたら何かいい案が思いつくかもしれない……!」
そうと決まれば、明日早速皆に相談してみよう。幸いな事に、明日憐ちゃんだけ、午後が任務が入ってると言っていたから、帰ってくるのは夜遅いだろう。放課後に皆に相談にのってもらって、すぐに準備をしていこう。
───────── 次の日の放課後
授業が終わった後、それぞれが帰宅する準備をする中、乙骨が神妙な顔をして
乙「皆に相談があるんだけど……。」
と言い出した。何やらいつもと違う乙骨の雰囲気に、三人組はいつにもなく真面目に耳を傾けた。
その結果が冒頭の三者の反応に繋がった。
乙「恥ずかしいんだけど、女の子に何を贈ったら喜ばれるのか分からなくて……。」
乙骨は三人の反応など気にもとめず、少し顔を赤くしながら理由を話していた。
この間のバレンタイン、自分の誕生日とイベント事が続き、その度に同学年の四人にプレゼントを貰っていた乙骨。誕生日のお返しは、個人の誕生日にプレゼントを渡すとして問題はバレンタインのお返しである。
バレンタインには、憐からチョコレートを貰っていた。そのチョコレートは乙骨だけじゃなく、真希、狗巻、パンダもそれぞれ貰っていた。それぞれお返しを考えていた訳だが、中でも乙骨は頭を非常に抱えていた。
乙「小さい頃から憐ちゃんは甘い物が好きだから、毎年お菓子を渡してたんだけど、今年はその……憐ちゃんとお付き合い出来たから、彼女には最高のお返しを渡したいんだ!だから今までとは違う物を贈りたくって……。でも僕にはさっぱり分からないから……。お願いです、皆の力を貸してください!」
ペコ
乙骨は必死な顔で三人に向かって頭を下げた。
悔しいけど、今の僕だけじゃ憐ちゃんが最高に喜ぶ物が思いつかない。だから、今までの憐ちゃんを見てきた三人ならもしかしたら彼女の喜ぶ物が分かるかもしれない……。そんな期待を込めて三人に頭を下げて頼み込んだ。
パ「つってもな〜、憐の好きな物は憂太が今あげたものだし……。」
狗「しゃけ。」ウンウン
真「私らは菓子渡せばいいけど、オマエは流石に違うモンあげた方がいいな。」
真/狗/パ/「「「…………。」」」
乙「……ごくり。」
僕の相談とはいえ、皆が真剣になって考えてくれる事が嬉しい……。普段から愛されている憐ちゃんの事だからだろうけど。
パ「……まぁ憂太が一生懸命考えて選んだモノなら、アイツだって喜んでくれるだろう……。」トントン
乙「……パンダくん??」
パンダくんは、僕に近寄り肩を叩いた後、後ろの方へ歩き出した。あれ……なんで、扉に手をかけてるの?
狗「高菜、めんたいこ。」
乙「狗巻くんまで……?!」
大丈夫、憂太ならきっとやれるって……。僕を励ます言葉を残し、彼もこの場を去ろうとしていた。
真「……まぁ、これは憂太の問題だからな。私らがどうこう言う事じゃねぇ。オマエの気持ちも分からんでもないが、何よりアイツはオマエが生きてくれてるだけで嬉しいとか言う奴なんだよ。そんな奴がオマエのちょっとした行動で幻滅するわけがない……。アイツはどんな物でも喜ぶと思うぞ。私から言えるのはそんくらいだな。」
乙「真希さん……。」
真希さんの言葉を聞いて少し気を緩める。自分の事にまだ自信を持てない僕の事を、一番認めてくれているのは憐ちゃんだった。その憐ちゃんがそう言ってくれていたのだとしたら、無理に背伸びして選ばなくてもいいのかもしれない……今の僕に出来ることを精一杯に。
乙「ありがとう、真希さん!僕……もう少し自分で考えてみるよ!」
真「……じゃあな。」
真希さんも伝えて満足したのか、そのまま立ち去って行った。
⚠️乙骨くんは海外任務行ってません。
⚠️番外編 【バレンタイン】続編
それはある日の放課後……。
狗「めんたいこ?!」
パ「ホワイトデーに何を贈ったらいいか分からない……だと……?!」
真「ホワイトデーか……。そういやそんなイベントあったな。」
ある人物の言葉に、三者三様の反応を見せる一年生達。……っと言ってももうすぐ二年生になるわけだが……。
乙骨 side
事の始まりは、ふと何気なくカレンダーを見た事だった。僕は14日の欄を見て、ホワイトデーがある事を思い出す。
乙「あれ……もうすぐホワイトデーだ。憐ちゃんに何を贈ろうかな。バレンタインも僕の誕生日も素敵な物をくれたから、僕も彼女が喜ぶ物を贈りたいな。」
あれ……でも、女の子って何を贈ればいいんだ……?!小さい頃は、お母さんと一緒に買いに行ってお菓子をプレゼントしてたっけ。妹はもちろん里香ちゃんも、甘い物が好きな憐ちゃんも喜んで貰ってくれた。
だけど今までと違うのは、僕と憐ちゃんの関係が〝幼馴染〟から俗に言う〝彼氏彼女〟の関係に変化している事だ。僕としては小さい頃の夢がようやく叶ったので、これから彼女と過ごす色んな出来事も幸せな思い出にしたいという気持ちが強い。その為にも、彼女が喜ぶ物を贈りたい……彼女にはかっこ悪いところを見せたくないという、僕なりの男心だ。
でも彼女と離れてから、悲しいかなそういった季節イベントを経験した事はない為、何を贈ったらいいのか見当もつかない。彼女の好きな物といったら、甘い物、某テーマパークのぬいぐるみなどあるけど、甘い物も某テーマパークについても、詳しくないど素人の僕が贈って喜んでくれるだろうか?
(憐ちゃんは優しいから、喜んではくれると思う……けど無理させちゃうような事はしたくないな……。)
乙「……ダメだ!あれこれ考えてみたけど、全然思いつかない……。どうしよう〜、もうそんなに時間はないのに……。」
一人で悩むのにも限界がある。僕の頭では全くいい案が思いつかなかった。
乙「そうだ!皆に相談してみよう!そうしたら何かいい案が思いつくかもしれない……!」
そうと決まれば、明日早速皆に相談してみよう。幸いな事に、明日憐ちゃんだけ、午後が任務が入ってると言っていたから、帰ってくるのは夜遅いだろう。放課後に皆に相談にのってもらって、すぐに準備をしていこう。
───────── 次の日の放課後
授業が終わった後、それぞれが帰宅する準備をする中、乙骨が神妙な顔をして
乙「皆に相談があるんだけど……。」
と言い出した。何やらいつもと違う乙骨の雰囲気に、三人組はいつにもなく真面目に耳を傾けた。
その結果が冒頭の三者の反応に繋がった。
乙「恥ずかしいんだけど、女の子に何を贈ったら喜ばれるのか分からなくて……。」
乙骨は三人の反応など気にもとめず、少し顔を赤くしながら理由を話していた。
この間のバレンタイン、自分の誕生日とイベント事が続き、その度に同学年の四人にプレゼントを貰っていた乙骨。誕生日のお返しは、個人の誕生日にプレゼントを渡すとして問題はバレンタインのお返しである。
バレンタインには、憐からチョコレートを貰っていた。そのチョコレートは乙骨だけじゃなく、真希、狗巻、パンダもそれぞれ貰っていた。それぞれお返しを考えていた訳だが、中でも乙骨は頭を非常に抱えていた。
乙「小さい頃から憐ちゃんは甘い物が好きだから、毎年お菓子を渡してたんだけど、今年はその……憐ちゃんとお付き合い出来たから、彼女には最高のお返しを渡したいんだ!だから今までとは違う物を贈りたくって……。でも僕にはさっぱり分からないから……。お願いです、皆の力を貸してください!」
ペコ
乙骨は必死な顔で三人に向かって頭を下げた。
悔しいけど、今の僕だけじゃ憐ちゃんが最高に喜ぶ物が思いつかない。だから、今までの憐ちゃんを見てきた三人ならもしかしたら彼女の喜ぶ物が分かるかもしれない……。そんな期待を込めて三人に頭を下げて頼み込んだ。
パ「つってもな〜、憐の好きな物は憂太が今あげたものだし……。」
狗「しゃけ。」ウンウン
真「私らは菓子渡せばいいけど、オマエは流石に違うモンあげた方がいいな。」
真/狗/パ/「「「…………。」」」
乙「……ごくり。」
僕の相談とはいえ、皆が真剣になって考えてくれる事が嬉しい……。普段から愛されている憐ちゃんの事だからだろうけど。
パ「……まぁ憂太が一生懸命考えて選んだモノなら、アイツだって喜んでくれるだろう……。」トントン
乙「……パンダくん??」
パンダくんは、僕に近寄り肩を叩いた後、後ろの方へ歩き出した。あれ……なんで、扉に手をかけてるの?
狗「高菜、めんたいこ。」
乙「狗巻くんまで……?!」
大丈夫、憂太ならきっとやれるって……。僕を励ます言葉を残し、彼もこの場を去ろうとしていた。
真「……まぁ、これは憂太の問題だからな。私らがどうこう言う事じゃねぇ。オマエの気持ちも分からんでもないが、何よりアイツはオマエが生きてくれてるだけで嬉しいとか言う奴なんだよ。そんな奴がオマエのちょっとした行動で幻滅するわけがない……。アイツはどんな物でも喜ぶと思うぞ。私から言えるのはそんくらいだな。」
乙「真希さん……。」
真希さんの言葉を聞いて少し気を緩める。自分の事にまだ自信を持てない僕の事を、一番認めてくれているのは憐ちゃんだった。その憐ちゃんがそう言ってくれていたのだとしたら、無理に背伸びして選ばなくてもいいのかもしれない……今の僕に出来ることを精一杯に。
乙「ありがとう、真希さん!僕……もう少し自分で考えてみるよ!」
真「……じゃあな。」
真希さんも伝えて満足したのか、そのまま立ち去って行った。