第1章
夢小説設定
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貴「真希、狗巻くん、パンダくん〜おはよう。」
私は、そう挨拶しながら歩いていた友人三人の元に駆け寄る。最初に憂鬱な一日と言ったが、この三人と過ごす時間は案外楽しいもので、そこまで憂鬱ではないことに気づく。
(今日も何事もなく過ごせますように……。)
この囁かな祈りは、後の友人の言葉から叶わない事になる。
真「おう、憐。今日は珍しく早かったな。何かいい事でもあるのかよ。」
パ「お〜来たな憐。真希の言う通り今日はちゃんと来たな。何かあるのか?」
狗「こんぶ。」
貴「三人とも、それどういう意味かな。そりゃあ集合時間にちょっと遅れちゃう日もあるけど、何だかんだ毎朝遅刻せずに来てるでしょ?!」
私は三人に弁明しながら教室を目指して歩く。呪術高専は敷地が広く、教室までの距離が長いため、こうして四人で談笑しながら歩くことが多い。それにしたって、三人とも私が早く来た事に何か意味があると思っている事に納得いかない……。確かに朝起きるのが苦手で、起きても直ぐに覚醒する事が出来ない私は、朝の支度がギリギリだったりするので、みんなと集まって登校する時、いつも最後にみんなと合流している。
だけど今日、何故余裕を持って皆と合流出来たのか……。
(やっぱり今日早く起きれたのは、涙が流れる程の夢を見ていたからかな。)
パ「まぁ憐のことは置いといてだな、聞いたか?今日くる転校生。
4人で歩いているとパンダくんが突然、今日来る転校生の話題を出していた。
貴「ちょっと?!置いとかないで欲しい!」
真「殺したの?」
狗「ツナマヨ。」
貴「……はぁ〜。もういいです(……無視された?!?!)。」
パ「いや 重傷らしい。」
真「ふぅん ま 生意気ならシメるまでよ。」
狗「おかか。」
私の扱いに納得がいかなかったが、パンダくんの情報から今日来る転校生は、かなり変わった人が来るみたいだ。
貴「そんな怖い人が来るんだね。どうしよう……とりあえず怒らせないように頑張る。」
呪術師は同業者が少ない為、学校生活を共にする同期はなるべく仲良くしたいと考えている私だけど、そういう事情なら話は別だ。あんまり関わらないようにしよう……。
まだ見ぬ転校生に震えながら、教室まで急いだ。