最終章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
───────── 某年前の公園
いつもの様に三人で遊ぼうとしていた時、憐ちゃんがお家の都合で遅れてくるとの事だったので、僕と里香ちゃんは、先に来て公園で遊んでいた。
里「憐遅いね〜。せっかく里香と憂太で立派な砂のお城作ったのにぃ……。」
乙「そうだね……。でもこの砂のお城を見たら、きっと憐ちゃんもすっごく喜んでくれるよ!」
里「里香と憂太が、頑張って作ったお城だもんね……。憐にはいっぱい褒めてもらわないと!」
憐ちゃんが来る間に、僕と里香ちゃんは砂場の砂で立派なお城を作っていた。子どもながらによく出来たな〜って感心するほどだった。そしてこの頃僕は、自分に起こる〝ある現象〟に気づいた頃でもあった。それは、憐ちゃんといる時にだけ起こる現象……。彼女の事を考えると胸がドキドキしたり、彼女の笑顔を見ると顔が熱くなったりと、自分でもよく分からない現象が起きていた。里香ちゃんの時はそんな事ないのに不思議だなと思っていたが、そのせいで最近憐ちゃんに対してぎこちない態度を取ってしまっていることに気づいた。
このままじゃあ、きっと憐ちゃんに嫌われてしまう……。それだけは避けたかったので、まず憐ちゃんだけに起こるこの現象は何なのか、僕よりも色々な事に詳しい里香ちゃんに聞いてみた。
乙「里香ちゃん!あのね!……少し聞きたいことがあるんだけどいい?」
里「うん、いいよ!どうしたの?憂太。」
乙「最近気づいたんだけど……僕、憐ちゃんを見るとおかしいんだ。」
里「おかしいって?」
乙「胸がドキドキしたり、憐ちゃんの笑った顔を見ると、顔が熱くなったりするんだ!里香ちゃん……これってなんでか分かる?」
すると里香ちゃんは、目をキラキラさせて微笑んだ。
里「憂太!……やっと気づいたんだね!」
乙「えっ?やっと気づくって……??」
里「その胸がドキドキしたり、顔が熱くなったりって言うのは憐といる時だけ?里香といる時はどう?」
乙「うん……憐ちゃんといる時だけだよ。里香ちゃんといる時はしないかな?」
里香ちゃんは何か分かっているみたいだけど、僕にはさっぱり分からなかった。
里「憂太、それはね……〝恋〟だよ!憂太は、憐の事が〝好き〟なんだよ!」
乙「恋?それに憐ちゃんを好き?……うん、好きだよ!それに里香ちゃんも!」
里「あははっ!憂太違うよ〜!〝好き〟って気持ちはね、色々あるの!例えば、憂太はお母さん好きだよね?」
乙「うん!好き!」
里「でもお母さんにはドキドキしたり、顔が熱くなったりしないよね?」
乙「うん、しないよ!」
里「里香に対してもそうだよね?でも憐だけは違う……胸がドキドキしたり、顔が熱くなったり、憐の喜ぶ姿見たくなったりしない?」
乙「うん……するよ!このお城だって里香ちゃんと楽しく作れて嬉しかったけど、憐ちゃんが喜んでくれるかなって思って作ってたんだ。」
里「憂太にとって憐は特別なの……。憐に対する〝好き〟だけ違うの……それを〝恋〟っていうの!」
僕にとって、憐ちゃんは特別な女の子なんだ……憐ちゃんに対する〝好き〟って気持ちは特別で、僕は今憐ちゃんに恋をしてるんだ……。
里「憂太はさ、憐とずっと一緒にいたい?」
乙「うん!ずっと一緒にいたい!」
里「ずっと一緒にいる為にはね、〝結婚〟しなくちゃいけないの。」
乙「〝結婚〟って……何?」
〝恋〟を教えて貰った後、里香ちゃんから教えて貰った言葉は〝結婚〟という言葉だった。
里「〝結婚〟って言うのはね、大人の人が好きな人とずっと一緒にいる為にする約束だよ!」
乙「ずっと一緒にいる為にする約束……。その〝結婚〟をしたら、僕は憐ちゃんとずっと一緒にいられるの??」
里「そうだよ!ずっと一緒にいられるの!」
〝恋〟も〝結婚〟も僕にとっては、まだよく分からない未知のもの。でもいつか……大人になったら憐ちゃんと〝結婚〟 して、ずっと一緒にいられたらいいな……。
乙「でも僕、憐ちゃんとは違う気持ちだけど……里香ちゃんも大好きだからね!だって大切なお友達だから!」
里「うん、里香も憂太と憐は大切なお友達だよ!」
貴「あっ!里香〜!憂太〜!お待たせ〜!」
里「憐遅いよ〜!!」
貴「ごめんね〜お姉ちゃんが帰ってきてたから、話してたら遅れちゃったの!……この砂のお城、二人で作ったの?」
二人で話していると、ようやく憐ちゃんがやって来た。憐ちゃんの話では、久々にお姉さんが帰ってきたから、話していたら時間が過ぎてしまったらしい。……東京に行ってしまったお姉さんが、久々に帰ってきてくれたのなら、遅れた理由も分かる。
里「そうなの!憂太と二人で頑張って作ったんだよ!ね!憂太?」
里香ちゃんが、憐ちゃんに砂のお城について説明する。そして僕に話を振ってきてくれた。
乙「……うん、そうなんだ。憐ちゃんに喜んで欲しくて……頑張って作ったんだ。」
やっぱり憐ちゃんを見ていると胸がドキドキして、緊張する……でも里香ちゃんにせっかく色々教えて貰ったんだから!最近の僕の態度も自分で良くないって反省したから……頑張って話そう。憐ちゃんの反応が怖いけど、砂場で遊ぶ事が好きな憐ちゃんならきっと喜んでくれるはず……。
貴「……すっごぉ〜い!!凄いよ里香、憂太!!まるでお姫様が住んでるみたい!!
二人とも、今日は遅くなっちゃってほんとにごめんね!……でも、私の為に一生懸命作ってくれて、ありがとう!」
乙「っ!!……。」
あぁ……顔が熱い……。僕の顔は今、とても赤くなっていると思う。そうだ……この笑顔が見たくて……彼女に喜んで貰いたくて……里香ちゃんと二人で一生懸命に作った砂のお城。本当に頑張って作って良かった……。彼女の笑顔の為なら、なんだって出来る気がする。
里「えへへ〜!!里香と憂太凄いでしょう?もっと褒めて憐〜!!」
嬉しすぎて、耐えきれなくなって下を向いてしまっている僕とは違い、里香ちゃんは素直に喜んでいた……。僕もあんな風に喜べたらと思うけど、やっぱり恥ずかしい……。
乙「……喜んで貰えて良かった。」
頑張って顔をあげて憐ちゃんに言ってみた。
貴「……あははっ!当たり前だよ、憂太!だって里香と憂太が、私の為に一生懸命作ってくれたんでしょ?喜ばない訳ないじゃない!二人のその想いが嬉しいな。里香も凄い〜!さっすが美的センスナンバーワン!(⚠️幼馴染メンバー内で)私も作りたいから、教えてよ〜!」
里「うん、いいよ〜!じゃあまずはこの砂を水で濡らして……。」
この後、憐ちゃんを入れて三人で作るのだが……彼女は少し不器用でおっちょこちょいな面がある。途中で違うお城を作ろうとするも誤って彼女が壊してしまうのだが、その話の続きはまたどこかで……。とにかくこの出来事がきっかけで、僕は〝恋〟というものを知り、彼女への想いがさらに強くなっていくのだった。
いつもの様に三人で遊ぼうとしていた時、憐ちゃんがお家の都合で遅れてくるとの事だったので、僕と里香ちゃんは、先に来て公園で遊んでいた。
里「憐遅いね〜。せっかく里香と憂太で立派な砂のお城作ったのにぃ……。」
乙「そうだね……。でもこの砂のお城を見たら、きっと憐ちゃんもすっごく喜んでくれるよ!」
里「里香と憂太が、頑張って作ったお城だもんね……。憐にはいっぱい褒めてもらわないと!」
憐ちゃんが来る間に、僕と里香ちゃんは砂場の砂で立派なお城を作っていた。子どもながらによく出来たな〜って感心するほどだった。そしてこの頃僕は、自分に起こる〝ある現象〟に気づいた頃でもあった。それは、憐ちゃんといる時にだけ起こる現象……。彼女の事を考えると胸がドキドキしたり、彼女の笑顔を見ると顔が熱くなったりと、自分でもよく分からない現象が起きていた。里香ちゃんの時はそんな事ないのに不思議だなと思っていたが、そのせいで最近憐ちゃんに対してぎこちない態度を取ってしまっていることに気づいた。
このままじゃあ、きっと憐ちゃんに嫌われてしまう……。それだけは避けたかったので、まず憐ちゃんだけに起こるこの現象は何なのか、僕よりも色々な事に詳しい里香ちゃんに聞いてみた。
乙「里香ちゃん!あのね!……少し聞きたいことがあるんだけどいい?」
里「うん、いいよ!どうしたの?憂太。」
乙「最近気づいたんだけど……僕、憐ちゃんを見るとおかしいんだ。」
里「おかしいって?」
乙「胸がドキドキしたり、憐ちゃんの笑った顔を見ると、顔が熱くなったりするんだ!里香ちゃん……これってなんでか分かる?」
すると里香ちゃんは、目をキラキラさせて微笑んだ。
里「憂太!……やっと気づいたんだね!」
乙「えっ?やっと気づくって……??」
里「その胸がドキドキしたり、顔が熱くなったりって言うのは憐といる時だけ?里香といる時はどう?」
乙「うん……憐ちゃんといる時だけだよ。里香ちゃんといる時はしないかな?」
里香ちゃんは何か分かっているみたいだけど、僕にはさっぱり分からなかった。
里「憂太、それはね……〝恋〟だよ!憂太は、憐の事が〝好き〟なんだよ!」
乙「恋?それに憐ちゃんを好き?……うん、好きだよ!それに里香ちゃんも!」
里「あははっ!憂太違うよ〜!〝好き〟って気持ちはね、色々あるの!例えば、憂太はお母さん好きだよね?」
乙「うん!好き!」
里「でもお母さんにはドキドキしたり、顔が熱くなったりしないよね?」
乙「うん、しないよ!」
里「里香に対してもそうだよね?でも憐だけは違う……胸がドキドキしたり、顔が熱くなったり、憐の喜ぶ姿見たくなったりしない?」
乙「うん……するよ!このお城だって里香ちゃんと楽しく作れて嬉しかったけど、憐ちゃんが喜んでくれるかなって思って作ってたんだ。」
里「憂太にとって憐は特別なの……。憐に対する〝好き〟だけ違うの……それを〝恋〟っていうの!」
僕にとって、憐ちゃんは特別な女の子なんだ……憐ちゃんに対する〝好き〟って気持ちは特別で、僕は今憐ちゃんに恋をしてるんだ……。
里「憂太はさ、憐とずっと一緒にいたい?」
乙「うん!ずっと一緒にいたい!」
里「ずっと一緒にいる為にはね、〝結婚〟しなくちゃいけないの。」
乙「〝結婚〟って……何?」
〝恋〟を教えて貰った後、里香ちゃんから教えて貰った言葉は〝結婚〟という言葉だった。
里「〝結婚〟って言うのはね、大人の人が好きな人とずっと一緒にいる為にする約束だよ!」
乙「ずっと一緒にいる為にする約束……。その〝結婚〟をしたら、僕は憐ちゃんとずっと一緒にいられるの??」
里「そうだよ!ずっと一緒にいられるの!」
〝恋〟も〝結婚〟も僕にとっては、まだよく分からない未知のもの。でもいつか……大人になったら憐ちゃんと〝結婚〟 して、ずっと一緒にいられたらいいな……。
乙「でも僕、憐ちゃんとは違う気持ちだけど……里香ちゃんも大好きだからね!だって大切なお友達だから!」
里「うん、里香も憂太と憐は大切なお友達だよ!」
貴「あっ!里香〜!憂太〜!お待たせ〜!」
里「憐遅いよ〜!!」
貴「ごめんね〜お姉ちゃんが帰ってきてたから、話してたら遅れちゃったの!……この砂のお城、二人で作ったの?」
二人で話していると、ようやく憐ちゃんがやって来た。憐ちゃんの話では、久々にお姉さんが帰ってきたから、話していたら時間が過ぎてしまったらしい。……東京に行ってしまったお姉さんが、久々に帰ってきてくれたのなら、遅れた理由も分かる。
里「そうなの!憂太と二人で頑張って作ったんだよ!ね!憂太?」
里香ちゃんが、憐ちゃんに砂のお城について説明する。そして僕に話を振ってきてくれた。
乙「……うん、そうなんだ。憐ちゃんに喜んで欲しくて……頑張って作ったんだ。」
やっぱり憐ちゃんを見ていると胸がドキドキして、緊張する……でも里香ちゃんにせっかく色々教えて貰ったんだから!最近の僕の態度も自分で良くないって反省したから……頑張って話そう。憐ちゃんの反応が怖いけど、砂場で遊ぶ事が好きな憐ちゃんならきっと喜んでくれるはず……。
貴「……すっごぉ〜い!!凄いよ里香、憂太!!まるでお姫様が住んでるみたい!!
二人とも、今日は遅くなっちゃってほんとにごめんね!……でも、私の為に一生懸命作ってくれて、ありがとう!」
乙「っ!!……。」
あぁ……顔が熱い……。僕の顔は今、とても赤くなっていると思う。そうだ……この笑顔が見たくて……彼女に喜んで貰いたくて……里香ちゃんと二人で一生懸命に作った砂のお城。本当に頑張って作って良かった……。彼女の笑顔の為なら、なんだって出来る気がする。
里「えへへ〜!!里香と憂太凄いでしょう?もっと褒めて憐〜!!」
嬉しすぎて、耐えきれなくなって下を向いてしまっている僕とは違い、里香ちゃんは素直に喜んでいた……。僕もあんな風に喜べたらと思うけど、やっぱり恥ずかしい……。
乙「……喜んで貰えて良かった。」
頑張って顔をあげて憐ちゃんに言ってみた。
貴「……あははっ!当たり前だよ、憂太!だって里香と憂太が、私の為に一生懸命作ってくれたんでしょ?喜ばない訳ないじゃない!二人のその想いが嬉しいな。里香も凄い〜!さっすが美的センスナンバーワン!(⚠️幼馴染メンバー内で)私も作りたいから、教えてよ〜!」
里「うん、いいよ〜!じゃあまずはこの砂を水で濡らして……。」
この後、憐ちゃんを入れて三人で作るのだが……彼女は少し不器用でおっちょこちょいな面がある。途中で違うお城を作ろうとするも誤って彼女が壊してしまうのだが、その話の続きはまたどこかで……。とにかくこの出来事がきっかけで、僕は〝恋〟というものを知り、彼女への想いがさらに強くなっていくのだった。