最終章
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乙骨side
五「今更だが、夏油の件……君に非はない。憂太がいなくてもアイツは必ず高専 にきた。」
乙「ですかね……。」
呪いを解呪し、里香ちゃんとお別れした日から数日が経った。あの人と僕の戦いによって高専の建物は、酷い有様だったが今は徐々に建て直している。里香ちゃんがいなくなり、特級の階級がなくなったおかげで、僕の階級は4級に戻り、制服も黒い制服に変わった。
五「それからコレ!」
乙「あっ学生証。先生が拾ってくれてたんだ。」
なくしていたと思っていた学生証……先生が見つけていてくれてたんだ。
五「いや、僕じゃない。……僕の親友だよ、たった一人のね。」
五条先生の親友……。先生は名前を言わなかったけど、きっとあの人の事だ。誰かは容易に想像がついた。
真「オラ憂太!いつまで待たせてんだ!!」
遠くから真希さんの声が聞こえた。前を見ると、真希さんだけじゃなく、狗巻くん、パンダくん、憐ちゃん、凛先生達が集まっていた。
狗巻くんの任務の時に、僕は里香ちゃんの呪いが解呪されたら、高専 での生活は終わり、一般人として普通に暮らしていくものだと思っていた。しかし、予想に反して里香ちゃんが居なくなった後も、僕は呪術師としての資格を認められて、今は階級を戻すため高専に通い、任務をこなし、呪術師として活動しながら様々な事を学んでいる。
真「行くぞ。」
皆とまた呪術師として、一緒にいられるのは僕にとって、とても嬉しい誤算だった。この日々は当たり前に守られているものじゃない……皆が一人一人頑張って掴み取った〝平凡な日常〟なのだから。
乙「うん!でもその前に……」
だからこそ、悔いのないように〝今〟の時間を大切に過ごしたい。
真希さんの呼び掛けに返事をするが、その前に一つ、どうしてもやらなければならない事があった。奥手な性格が邪魔をした事、憐ちゃんと離れ離れになったこと、僕が里香ちゃんを呪ってしまったこと、呪い解呪後の僕と憐ちゃんの話し合いなどなど、様々な事があり後回しにしていたが、今日こそ実行したいと思っていた。
(里香ちゃん……僕らを想って、背中を押してくれた6年前のあの時、僕は里香ちゃんに誓ったよね……憐ちゃんとずっと一緒に、笑っていられるように頑張ること……もし僕らの関係性が変わってもずっと傍にいて欲しいこと。あの約束を果たす為に今から憐ちゃんに僕の本当の気持ちを伝えるよ。君は空から僕達を見守ってくれてるよね?)
6年経ってしまったけど、あの日の続きを……約束を果たす為に……憐ちゃんとの関係をもう一歩先へ進める為に、頑張るから……ちゃんと見守っていてね、里香ちゃん。
乙「憐ちゃん……!ちょっといいかな?」
貴「何?乙骨くん?」
僕は、憐ちゃんの前に立つ。五条先生含めた皆は、僕の真剣な雰囲気を察して少し離れた所に移動していた。
──────その頃の五条陣営──────
貴2「これはもしや……?!憂太くん、遂にやるのですね!これは見物です!誰かカメラ持ってないですか?この光景を写真に収めて、田舎の両親に送りたいです〜。」
五「ついにか〜……いや〜長かったね!期間は1年……って思ったけど、小さい頃から憐の事好きだったんだよね?なら6年以上だよね〜?一途だな〜流石憂太!」ウンウン
五条と凛は小声で、話していた。二人のテンションは、このメンバーの中で一番高いであろう。凛は自分の手元にカメラがない為、他者からカメラを借りようとしていた。さらに生徒二人の大事な場面を写真に撮ってあわよくば、田舎の両親に送り付けようとしている。面白がっている五条はともかく、凛まで楽しそうに見ているのは、やはり妹の恋路を密かに見守ってきた姉だからだろうか。それを見ていた真希、狗巻、パンダの三人は、大人達の反応に少し引きながらも、自分達も見守っていた。
真「なんであいつらのテンションがあがってんだよ。」
狗「高菜。」
パ「まぁ俺達もヤキモキしながらずっと見てたんだから、これくらい見てもバチは当たらないよな。」
真「……とりあえず私は、憐を泣かせたら許さねぇ。速攻憂太を絞める。」
狗「おかか。」
パ「棘の言う通り、乱暴すぎるだろ真希。憂太は超絶優しい人間だぞ?特に長年片想いしてきた女の子を泣かせたりしないって。」
狗「しゃけ。」
五「でも分からないよ〜?人はみかけによらないっていうし……案外憂太も実は、好きな子を虐めたい欲望があったりして……。」
貴2「あら〜高専時代の悟じゃあるまいし……そんな子どもみたいなこと、憂太くんがするはずがないじゃないですか。」
五「ちょっとやめてよ〜凛!あの時の僕は若かったからさ〜。もしかして……まだ許してくれてないの??あの時はほんとゴメンって!!もう許してよ〜!!」
貴2「べっつに〜気にしてませんよ。」ニコニコ
生徒三人の会話に乱入してくる五条夫婦……凛はサラッと昔の五条を笑顔で非難している。二人の会話から、五条は凛をよく虐めていたのかと察する三人であった。
貴2「あっ……憂太くんが話し始めます!……皆静かにしましょう!」
口に手を持ってきて、チャックを閉めるような動作をする凛
五(可愛いな凛……。)
真(なんだかんだ、凛が一番楽しんでんだよな。)
狗(……。)
パ(楽しみすぎだろ凛。)
各々心の中で思っている事はあるが、彼らが願っている事は単純な事だ。
回り道をした二人が、ずっと幸せになりますように……。
五「今更だが、夏油の件……君に非はない。憂太がいなくてもアイツは必ず
乙「ですかね……。」
呪いを解呪し、里香ちゃんとお別れした日から数日が経った。あの人と僕の戦いによって高専の建物は、酷い有様だったが今は徐々に建て直している。里香ちゃんがいなくなり、特級の階級がなくなったおかげで、僕の階級は4級に戻り、制服も黒い制服に変わった。
五「それからコレ!」
乙「あっ学生証。先生が拾ってくれてたんだ。」
なくしていたと思っていた学生証……先生が見つけていてくれてたんだ。
五「いや、僕じゃない。……僕の親友だよ、たった一人のね。」
五条先生の親友……。先生は名前を言わなかったけど、きっとあの人の事だ。誰かは容易に想像がついた。
真「オラ憂太!いつまで待たせてんだ!!」
遠くから真希さんの声が聞こえた。前を見ると、真希さんだけじゃなく、狗巻くん、パンダくん、憐ちゃん、凛先生達が集まっていた。
狗巻くんの任務の時に、僕は里香ちゃんの呪いが解呪されたら、
真「行くぞ。」
皆とまた呪術師として、一緒にいられるのは僕にとって、とても嬉しい誤算だった。この日々は当たり前に守られているものじゃない……皆が一人一人頑張って掴み取った〝平凡な日常〟なのだから。
乙「うん!でもその前に……」
だからこそ、悔いのないように〝今〟の時間を大切に過ごしたい。
真希さんの呼び掛けに返事をするが、その前に一つ、どうしてもやらなければならない事があった。奥手な性格が邪魔をした事、憐ちゃんと離れ離れになったこと、僕が里香ちゃんを呪ってしまったこと、呪い解呪後の僕と憐ちゃんの話し合いなどなど、様々な事があり後回しにしていたが、今日こそ実行したいと思っていた。
(里香ちゃん……僕らを想って、背中を押してくれた6年前のあの時、僕は里香ちゃんに誓ったよね……憐ちゃんとずっと一緒に、笑っていられるように頑張ること……もし僕らの関係性が変わってもずっと傍にいて欲しいこと。あの約束を果たす為に今から憐ちゃんに僕の本当の気持ちを伝えるよ。君は空から僕達を見守ってくれてるよね?)
6年経ってしまったけど、あの日の続きを……約束を果たす為に……憐ちゃんとの関係をもう一歩先へ進める為に、頑張るから……ちゃんと見守っていてね、里香ちゃん。
乙「憐ちゃん……!ちょっといいかな?」
貴「何?乙骨くん?」
僕は、憐ちゃんの前に立つ。五条先生含めた皆は、僕の真剣な雰囲気を察して少し離れた所に移動していた。
──────その頃の五条陣営──────
貴2「これはもしや……?!憂太くん、遂にやるのですね!これは見物です!誰かカメラ持ってないですか?この光景を写真に収めて、田舎の両親に送りたいです〜。」
五「ついにか〜……いや〜長かったね!期間は1年……って思ったけど、小さい頃から憐の事好きだったんだよね?なら6年以上だよね〜?一途だな〜流石憂太!」ウンウン
五条と凛は小声で、話していた。二人のテンションは、このメンバーの中で一番高いであろう。凛は自分の手元にカメラがない為、他者からカメラを借りようとしていた。さらに生徒二人の大事な場面を写真に撮ってあわよくば、田舎の両親に送り付けようとしている。面白がっている五条はともかく、凛まで楽しそうに見ているのは、やはり妹の恋路を密かに見守ってきた姉だからだろうか。それを見ていた真希、狗巻、パンダの三人は、大人達の反応に少し引きながらも、自分達も見守っていた。
真「なんであいつらのテンションがあがってんだよ。」
狗「高菜。」
パ「まぁ俺達もヤキモキしながらずっと見てたんだから、これくらい見てもバチは当たらないよな。」
真「……とりあえず私は、憐を泣かせたら許さねぇ。速攻憂太を絞める。」
狗「おかか。」
パ「棘の言う通り、乱暴すぎるだろ真希。憂太は超絶優しい人間だぞ?特に長年片想いしてきた女の子を泣かせたりしないって。」
狗「しゃけ。」
五「でも分からないよ〜?人はみかけによらないっていうし……案外憂太も実は、好きな子を虐めたい欲望があったりして……。」
貴2「あら〜高専時代の悟じゃあるまいし……そんな子どもみたいなこと、憂太くんがするはずがないじゃないですか。」
五「ちょっとやめてよ〜凛!あの時の僕は若かったからさ〜。もしかして……まだ許してくれてないの??あの時はほんとゴメンって!!もう許してよ〜!!」
貴2「べっつに〜気にしてませんよ。」ニコニコ
生徒三人の会話に乱入してくる五条夫婦……凛はサラッと昔の五条を笑顔で非難している。二人の会話から、五条は凛をよく虐めていたのかと察する三人であった。
貴2「あっ……憂太くんが話し始めます!……皆静かにしましょう!」
口に手を持ってきて、チャックを閉めるような動作をする凛
五(可愛いな凛……。)
真(なんだかんだ、凛が一番楽しんでんだよな。)
狗(……。)
パ(楽しみすぎだろ凛。)
各々心の中で思っている事はあるが、彼らが願っている事は単純な事だ。
回り道をした二人が、ずっと幸せになりますように……。