第4章
夢小説設定
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────── 現在 高専
乙「!!」
突如乙骨の目の前から、倒れていた筈の真希の姿が消えた。横を見ると、少し遠くに移動した里香が真希を抱えていた。
里「ず゛る゛い゛!! ず゛る゛い゛!!……お゛前゛ばっかり!!!オ゛前゛ばっかり!!!」
真希を妬む発言をしながら、真希を揺さぶる里香。真希は、憐と友人と呼べる親しい仲であり、今では乙骨からも信頼され、憐からも慕われている人間だと、里香は思っていた。
里香にとって、大好きな二人に慕われている真希……とても羨ましくて、許せなかった。
乙「何をしている……里香。その人は僕の恩人だ。蝶よりも花よりも、丁重に扱え……!!」
しかし、その扱いを乙骨が静かに咎める。彼にとって真希は、自分の生き方を変えてくれた、大切な友人であり恩人でもある。そんな恩人を不躾に扱うことは許さない。
里「あ……あ……ごめんなさい、ごめんなさい!!」
乙骨に咎められた里香はすぐ真希を乙骨に返し、謝罪した。羨ましくなってしまったから、その想いを真希にぶつけただけで、彼を怒らせるつもりはなかったのだ。乙骨に嫌われたと感じた里香は、泣きながら乙骨に懇願した。
里「怒らないで……。」
乙「怒ってないよ。」
里「嫌いにならないでぇ……。」
乙「嫌いになんてならないよ。」
乙骨にとって里香は大切な幼馴染……怒ることでもなければ嫌いになる事なんてありえない。ボロボロ泣いている里香に、乙骨は笑って答える。
常に僕らに優しかった里香ちゃんは、ちゃんと言えば分かってくれるのだから──────
それよりも……乙骨は、静かに見下ろす。眼下に見下ろすと、夏油の姿が見えていた。
乙「僕らの敵はアイツだよ。」
里香は乙骨に習って眼下に見下ろす……乙骨の声はあの人間を憎んでいるように聞こえる声だった。
里「……憂太、アイツ嫌い?」
乙「あぁ……憐を傷つけたんだ……。大嫌いだよ……。」
仲間達を傷つけられた事を思うと、怒りが湧いてくるが、それ以上に大切な彼女を血だらけになるまで、傷つけられた事を思うと、怒りだけでなく、憎しみの感情が強くなる。……彼女を傷つけた罪は重い。
それは里香にとっても同じである。憐を傷つけたアイツ……。
里「憐を傷つけた゛ぁ……じゃあ里香も嫌いぃいい゛。」
さぁ……反撃開始だ。
乙「!!」
突如乙骨の目の前から、倒れていた筈の真希の姿が消えた。横を見ると、少し遠くに移動した里香が真希を抱えていた。
里「ず゛る゛い゛!! ず゛る゛い゛!!……お゛前゛ばっかり!!!オ゛前゛ばっかり!!!」
真希を妬む発言をしながら、真希を揺さぶる里香。真希は、憐と友人と呼べる親しい仲であり、今では乙骨からも信頼され、憐からも慕われている人間だと、里香は思っていた。
里香にとって、大好きな二人に慕われている真希……とても羨ましくて、許せなかった。
乙「何をしている……里香。その人は僕の恩人だ。蝶よりも花よりも、丁重に扱え……!!」
しかし、その扱いを乙骨が静かに咎める。彼にとって真希は、自分の生き方を変えてくれた、大切な友人であり恩人でもある。そんな恩人を不躾に扱うことは許さない。
里「あ……あ……ごめんなさい、ごめんなさい!!」
乙骨に咎められた里香はすぐ真希を乙骨に返し、謝罪した。羨ましくなってしまったから、その想いを真希にぶつけただけで、彼を怒らせるつもりはなかったのだ。乙骨に嫌われたと感じた里香は、泣きながら乙骨に懇願した。
里「怒らないで……。」
乙「怒ってないよ。」
里「嫌いにならないでぇ……。」
乙「嫌いになんてならないよ。」
乙骨にとって里香は大切な幼馴染……怒ることでもなければ嫌いになる事なんてありえない。ボロボロ泣いている里香に、乙骨は笑って答える。
常に僕らに優しかった里香ちゃんは、ちゃんと言えば分かってくれるのだから──────
それよりも……乙骨は、静かに見下ろす。眼下に見下ろすと、夏油の姿が見えていた。
乙「僕らの敵はアイツだよ。」
里香は乙骨に習って眼下に見下ろす……乙骨の声はあの人間を憎んでいるように聞こえる声だった。
里「……憂太、アイツ嫌い?」
乙「あぁ……憐を傷つけたんだ……。大嫌いだよ……。」
仲間達を傷つけられた事を思うと、怒りが湧いてくるが、それ以上に大切な彼女を血だらけになるまで、傷つけられた事を思うと、怒りだけでなく、憎しみの感情が強くなる。……彼女を傷つけた罪は重い。
それは里香にとっても同じである。憐を傷つけたアイツ……。
里「憐を傷つけた゛ぁ……じゃあ里香も嫌いぃいい゛。」
さぁ……反撃開始だ。