第4章
夢小説設定
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パ「〝帳〟が下りてる!!悟の勘が当たったのか!?!俺が〝帳〟を破る!!あとは最短で行くぞ!!」
狗「明太子!!」
五条に飛ばされたパンダ、狗巻は高専の遥か頭上から降下していた。そこで二人が目にしたのは、誰かが下ろした〝帳〟……想定していなかった事態に、2人は思わず目を疑ったが、すぐに五条の言っていたことを思い出す。
〝ここに夏油が居る〟……最悪な想像を頭に入れながら。
夏「おっと。」ピクッ
その頃夏油は、赤い血溜まりの上を歩きながらどうするべきか悩んでいた。
夏「誰かが〝帳〟に穴を開けたな。何事もそう思い通りには、いかないもんだね。侵入地点からここまで5分ってとこか。無視するべきか、片付けておくべきか……迷うね。」
バゴンッ!!!
悩んでいる最中、突如パンダが壁を破壊しながら、夏油に殴り掛かる。
夏(全ての壁をブチ破って最短できたか!!)
夏「やるね。」
パ「!!」
パ(真希!!それに憐まで?!!)
パンダは驚愕した。後ろを見た先には、血だらけで倒れている真希と憐の姿があったからだ。二人の傷は出血量から見ても、重傷だった。
夏「よそ見。」パキャッ!ガゴンッ!
仲間の血まみれの姿に驚いたパンダを襲ったのは、反撃した夏油。足を巧みに使い、パンダの頭を地面に叩きつける。
パ(コイツ……体術もいけるクチか!!)
パ「棘!!」
流石は特級呪詛師……そう簡単には傷をつけさせて貰えない。思わぬ反撃にパンダは、狗巻の名を叫ぶ。先程壁を破壊してきたのはパンダのみ……パンダと一緒に飛ばされてきた狗巻は、1人様子を伺っていた。そしてパンダの叫び声と共に、狗巻は夏油の頭上に飛び出してきた……口元を晒して。
その事に夏油が気づいた時には、パンダに足を掴まれていた。
夏「!!」
パ「油断したな。」
狗『堕 ち ろ!!!』
狗巻は夏油に呪言を放つ。不意打ちで放った呪言はとても強力な言葉だった。故に反動を受ける狗巻もタダではすまない。しかし、そのリスクを犯してでも放たなければ夏油には勝てないと思った狗巻は、最大呪力で呪言を放った。
呪言を受けた夏油は、文字通り頭から下へと見えない圧力を受け、地面ごと抉り下へ落ちていった。
パ「棘!!大丈夫か!?」
狗「い゛……く゛ら゛」
呪言の反動で吐血した狗巻に、駆け寄り心配するパンダ。しかし、狗巻は自分の事より血だらけで倒れている二人を優先するように言う。
パ「あぁ……まずは真希。棘は憐を頼む。」
パンダ、狗巻はそれぞれ倒れている真希と憐に近寄る。
貴/真「「……ケホッ。」」
様子を見てみると、真希も憐とも重傷だが、幸いにも息はある状態だった。その事に少し安心した二人だが、真希の口から小さい声が漏れた。
真「まだだ……。」
その言葉の直後、二人の後ろから現れたのは、数多の呪いを背に地上へと浮かび上がる夏油の姿だった。