第4章
夢小説設定
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────── 某日 回想
貴「真希ってね、めちゃくちゃ強いの!そこらの呪術師にだって負けないんだよ!」
乙「本当だね。彼女にコテンパンにされたから、よく分かるよ。」
貴「でしょ?乙骨くんだってそう思うよね?」
ある夏の日、真希さんと組手で鍛えてもらっていた僕は、休憩中に憐ちゃんと真希さんの事について話していた。
刀の扱いに慣れるため、同じ武具使いでもある真希さんと組手をしていたが、自分との差に感じる圧倒的な強さに気圧される。そんな真希さんの強さを、彼女は嬉しそうに語っていた。僕がその語りに同意すると、さらに喜んでいた。自分の事よりも、友人の事を褒められて嬉しそうにする彼女の優しさは、昔の頃からも変わってないようだ。
貴「本人はあんまり言わないけどね、すっごい努力家だからあそこまで強くなれたんだと思う。私も真希を見習わなきゃな。」
乙「確かに、禪院さんはしてても言わなさそうだね。でも、憐ちゃんも頑張ってたよね??禪院さんとの組手、見ていたけど憐ちゃんだって負けてなかったよ!」
貴「……ありがとう乙骨くん!でもほんとまだまだなのよね……。苦手意識あるのが駄目だと思うけどさ……私もいつか真希みたいにもっと強く生きていけたらって思うの。凄く尊敬もしてる。
私も乙骨くんと真希の組手見てたけどさ、あの真希の動きに早くも追いついてて、攻撃もしかけてるでしよ?私より素質あるよ!……きっと強くなれる。そしたら……呪いの込め方も上手くなるよ。」
乙「ありがとう憐ちゃん。」
憐ちゃんは謙遜しているが、自分の苦手意識が強い体術に対して真っ直ぐに向き合っていく姿勢は、とても素晴らしいと思う。そしてそんな彼女からこんなにも信頼されている禪院さんが、少し羨ましくなった時でもあった。
真「そんで内から禪院家ブッ潰してやる……んだよ。」
乙「ははっ……いや、真希さんらしいと思って。」
憐ちゃんと真希さんについて、話していた思い出を振り返りながら聞いていると、真希さんは傍から聞いたら、とても不穏な発言をしていた。自分の家を内側からブッ潰す……発想が真希さんらしくてつい笑みがこぼれてしまった。
彼女が憐ちゃんから信頼され、尊敬されている理由が分かった気がする。
乙「……僕は真希さんみたいになりたい。強く真っ直ぐ生きたいんだ。」
真「……。」
乙「僕に手伝えることがあったら、なんでも言ってよ。禪院家ぶっ壊そ〜!なんて……あはは。」
自分に正直に生きる……憐ちゃんはそんな真希さんの姿を見て、尊敬しているのだろう。かく言う僕も真希さんの生き方に憧れてしまった。彼女が家を壊すというのなら、その手伝いを願いでるぐらいには。
真「……バーカ。一人でやるから意味があんだよ。」
乙「あっ。」
真「部屋戻るわ。」
乙「うん、またね。」
真希さんに怒られてしまったけど、ひとりでやろうとする真希さんらしい返答だった。彼女は扉を開けて教室から出て行ってしまった。真希さんが出て行った直後……地面が揺れた。
乙「!!高専 に〝帳〟が下りてる!!!誰が…どうして!??」
更に、高専に帳が下りはじめた。目的も分からない帳……。
(何か嫌な予感がする……。憐ちゃん……大丈夫だよね?)
いまだに帰ってこない彼女の心配をしながら、彼女が帰ってくるのを待った。
貴「真希ってね、めちゃくちゃ強いの!そこらの呪術師にだって負けないんだよ!」
乙「本当だね。彼女にコテンパンにされたから、よく分かるよ。」
貴「でしょ?乙骨くんだってそう思うよね?」
ある夏の日、真希さんと組手で鍛えてもらっていた僕は、休憩中に憐ちゃんと真希さんの事について話していた。
刀の扱いに慣れるため、同じ武具使いでもある真希さんと組手をしていたが、自分との差に感じる圧倒的な強さに気圧される。そんな真希さんの強さを、彼女は嬉しそうに語っていた。僕がその語りに同意すると、さらに喜んでいた。自分の事よりも、友人の事を褒められて嬉しそうにする彼女の優しさは、昔の頃からも変わってないようだ。
貴「本人はあんまり言わないけどね、すっごい努力家だからあそこまで強くなれたんだと思う。私も真希を見習わなきゃな。」
乙「確かに、禪院さんはしてても言わなさそうだね。でも、憐ちゃんも頑張ってたよね??禪院さんとの組手、見ていたけど憐ちゃんだって負けてなかったよ!」
貴「……ありがとう乙骨くん!でもほんとまだまだなのよね……。苦手意識あるのが駄目だと思うけどさ……私もいつか真希みたいにもっと強く生きていけたらって思うの。凄く尊敬もしてる。
私も乙骨くんと真希の組手見てたけどさ、あの真希の動きに早くも追いついてて、攻撃もしかけてるでしよ?私より素質あるよ!……きっと強くなれる。そしたら……呪いの込め方も上手くなるよ。」
乙「ありがとう憐ちゃん。」
憐ちゃんは謙遜しているが、自分の苦手意識が強い体術に対して真っ直ぐに向き合っていく姿勢は、とても素晴らしいと思う。そしてそんな彼女からこんなにも信頼されている禪院さんが、少し羨ましくなった時でもあった。
真「そんで内から禪院家ブッ潰してやる……んだよ。」
乙「ははっ……いや、真希さんらしいと思って。」
憐ちゃんと真希さんについて、話していた思い出を振り返りながら聞いていると、真希さんは傍から聞いたら、とても不穏な発言をしていた。自分の家を内側からブッ潰す……発想が真希さんらしくてつい笑みがこぼれてしまった。
彼女が憐ちゃんから信頼され、尊敬されている理由が分かった気がする。
乙「……僕は真希さんみたいになりたい。強く真っ直ぐ生きたいんだ。」
真「……。」
乙「僕に手伝えることがあったら、なんでも言ってよ。禪院家ぶっ壊そ〜!なんて……あはは。」
自分に正直に生きる……憐ちゃんはそんな真希さんの姿を見て、尊敬しているのだろう。かく言う僕も真希さんの生き方に憧れてしまった。彼女が家を壊すというのなら、その手伝いを願いでるぐらいには。
真「……バーカ。一人でやるから意味があんだよ。」
乙「あっ。」
真「部屋戻るわ。」
乙「うん、またね。」
真希さんに怒られてしまったけど、ひとりでやろうとする真希さんらしい返答だった。彼女は扉を開けて教室から出て行ってしまった。真希さんが出て行った直後……地面が揺れた。
乙「!!
更に、高専に帳が下りはじめた。目的も分からない帳……。
(何か嫌な予感がする……。憐ちゃん……大丈夫だよね?)
いまだに帰ってこない彼女の心配をしながら、彼女が帰ってくるのを待った。