第4章
夢小説設定
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真「何してんだお前ら。今週は休講だろ。」
貴「真希!」乙「真希さん!」
憂太と話していたら、真希が教室の扉を足で開けながら、入ってきた。真希さん……お行儀悪いよ。
乙「いやなんか落ち着かなくて……寮の人達も全然いないし。ここで一人で座ってたら、憐ちゃんも来てお話してたんだ。」
貴「そっ!そうなの!……。部屋にいても落ち着かなくて、気分転換でねっ!!そ、そしたら憂太がいて、その……色々話してたの!」
真「そうか……ってか、憐。何そんな焦ってんだよ。」
貴「へっ?!?!別に何も焦ってないよっ!!全然ほんと全然ね!!」
そう言うと真希はジト目でこちらを見てきたが、生憎そんな普通に返せるほど余裕は無い。
真「まぁ別にいいけどよ。寮のやつらがいないのは、2年は前から京都に遠征中だったから。棘は3・4年と新宿でバックアップ、パンダは学長のお気に入りだからな……多分棘と一緒だろ」
乙「そっかぁ。」
(ナイスよ、真希!)
真希の端的で分かりやすい説明を聞くと憂太は納得していた。すると、何やら真希について何か聞きたそうな雰囲気を醸し出していた。
どうしよう……私はいない方がいいかな。センシティブな話題だったらあんまり聞くのも良くないだろうし、それに憂太が真希を気になっている線も濃厚だから、二人っきりにさせてあげた方がいいかな。そうするとこの場を脱出する方法だが……
(……そうだ!喉乾いたから、高専にある自販機に飲み物買ってくる体でこの場を抜け出そう!)
貴「あれ〜なんか急に喉が乾いてきたな〜……」
乙「憐ちゃん?」
真「急になんだよ憐。」
貴「そうだ!高専の自販機で飲み物でも買ってこよう〜。という訳でごめんね二人とも!私ちょっと自販機行ってくるね〜!」
乙「えぇ?!?!」
真「ちょっと待てコラ!いくらなんでも怪しすぎだろ!」
(頑張れ憂太!……応援してる。)
そう言って私は、憂太に目配せすると、二人が止めるのも気にせずさっさと教室を出た。わざとらしかったかな?まぁでも抜け出せたから成功だよね。
(喉乾いていたのは本当だったし、これでいっか。少し自販機で時間潰してから戻ろうかな。ついでに憂太達にも何か買っててあげよう。)
少し心の中がモヤモヤしたが、無視して自販機までの道のりをゆっくり歩きながら進むのだった。