第3章
夢小説設定
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乙「あともう一つ……少し前の事なんだけど、真希さんから昼練習で鍛錬に呼ばれてた時やさっきもそうだったんだけど……普段は苗字だけど、たまに僕の事名前で……《憂太》って呼んでくれるよね?なんでなのかなって……。」
貴「えっ!?……。」
顔を赤くしたと思ったら、今度は意を決したような顔をしながら憂太は聞いてきた。そしてその内容に驚愕した。
嘘でしょ……。私、憂太の事……呼び捨てで呼んでた??彼の前で??
(全然記憶にない……無意識に呼んでた?!?!嘘……どうしよう……。)
無意識に呼んでしまっていたのかもしれない。……心の中では《憂太》と呼んでいたけど、本人や他人の前では出ないように気をつけてたのに……。
貴「ごめん馴れ馴れしかったよね……。今度からは出ないように気をつけ……。」
憂太に申し訳なさすぎて、すぐに頭を下げ謝った。これからはちゃんと苗字で呼ぶことを約束しようと思った時、憂太は突然立ち上がって、慌てて私の声を遮った。
乙「違うよ!!……ごめんね、急に大声出したりして。違うんだ……。」
憂太は、静かに椅子に座り直した。隣で座っていたため、急に大声で立たれたから、少しびっくりしたけど憂太は、少し恥ずかしながらも穏やかな顔をしながら話してくれた。
乙「その……実は名前で呼ばれて嬉しかったんだ……。ほら……小さい頃は憐ちゃん、僕の事《憂太》って呼んでくれてたでしょ?それで暫く経って離れちゃったけど、また出会えた時、名前で呼んでくれるかなって思ってたら《乙骨くん》だったから、少しショックで……。でも憐ちゃんの事……嫌いになった訳でも責めてる訳でもないから!それだけは否定したくて……。」
貴「……そうだったの。」
知らなかった……そんな風に思っていてくれたなんて……。何気ない呼び方の違いさえ、憂太は気づいていた……本人 でさえ気づいていなかった呼び方の違いに……。
貴「指摘されるまで本当に気づいてなくて、今の今まで全然分かっていなかった……。その……上手く言えないのだけど……私……本当はずっと《憂太》って呼びたかったの!……でも久々に会っていきなり呼ぶのは、な、馴れ馴れしいかなって思って、苗字で呼んでたんだ……。それでもまた仲良くなれて、真希も乙骨君のことを《憂太》って呼ぶようになっていざ私も呼ぼうと思ったんだけど……乙骨君の顔を見て呼ぶのが……恥ずかしくなっちゃって……。それで……そのまま至る訳ですはい……。」
きっと私の顔は憂太に負けず赤くなっているだろう……。本人の前で苗字で呼んでいた理由を説明するのって凄く勇気がいる……少なくとも私はそうだ。
貴「だから嫌いだったとか信用してなかった訳じゃないの……。」
乙「……良かった!嫌われていた訳じゃないならいいんだ……。憐ちゃんにその事が聞けて安心したよ。」
憂太は、嬉しそうに笑って言ってくれた。
貴「乙骨君……。」
心臓の音が高鳴っていく……。憂太といる時はいつもそうだ……この教室にいるのは私と憂太の二人だけ……静かな空間だから心臓の音が彼に伝わってないか心配になる。
乙「ならさ……その……憐ちゃんさえ良ければなんだけど……また小さい頃みたいに……《憂太》って呼んでくれないかな?」
貴「えっ!?!?」
本人の前で??名前を呼ぶ??あれ……さっき本人の前で意識して呼ぶのは恥ずかしいって言ったこと……忘れてる??
乙「真希さんやパンダくんや狗巻くんに名前で呼んで貰えた時、認められたみたいで嬉しかった!けど僕は……君に……憐ちゃんにも呼んで欲しい……。」
憂太は笑っていたけど、瞳の奥から真剣さが伝わってきた。
貴「……さっき言ったこと忘れたの?私……」
乙「忘れてないよ……恥ずかしい事は分かってる……。でも、さっき本当は呼びたかったって言ってたよね?……ならやっぱり呼んで欲しいな……ダメ……かな?」
貴「うっ……。」
そんな優しい顔でこっちを見ないで欲しい……。そこが憂太のいい所ではあるんだけど……もう……本当にずるい。
貴「ゆ……乙骨くん。駄目だ!やっぱり無理!恥ずかしいよぉ…。」
羞恥心には勝てなかった。
乙「ふふっ……。ありがとう……僕の為に頑張ってくれて……。今はまだ意識したばかりだと思うから大丈夫だよ。でもこれからはなるべく名前で呼んで欲しいな。」
貴「分かりました!……頑張るね。」
恥ずかしいと伝えたけど、名前で呼びたかったのは本当だから……頑張るから待ってて欲しいな……。
……それにしても何この空気……。憂太はニコニコしてるし、私は顔が熱くてたまらない……手で仰いでいるけど全然涼しくならない。でも不思議とそんなに居心地悪くなかったりして……。でも幸せになるほど、不安も大きくなる……。あとどれだけ一緒に居られるのかな……。里香の呪いの解呪したら憂太は、一般人として普通の日常に戻るだろう。
(憂太と一緒に居られる日々を大切に……過ごしていこう。それに……解呪する事が目的とはいえ、里香とも離れるのは寂しいな。)
この後真希が来るまでの間、私達の間には暖かくて甘酸っぱい空気が流れていた。
貴「えっ!?……。」
顔を赤くしたと思ったら、今度は意を決したような顔をしながら憂太は聞いてきた。そしてその内容に驚愕した。
嘘でしょ……。私、憂太の事……呼び捨てで呼んでた??彼の前で??
(全然記憶にない……無意識に呼んでた?!?!嘘……どうしよう……。)
無意識に呼んでしまっていたのかもしれない。……心の中では《憂太》と呼んでいたけど、本人や他人の前では出ないように気をつけてたのに……。
貴「ごめん馴れ馴れしかったよね……。今度からは出ないように気をつけ……。」
憂太に申し訳なさすぎて、すぐに頭を下げ謝った。これからはちゃんと苗字で呼ぶことを約束しようと思った時、憂太は突然立ち上がって、慌てて私の声を遮った。
乙「違うよ!!……ごめんね、急に大声出したりして。違うんだ……。」
憂太は、静かに椅子に座り直した。隣で座っていたため、急に大声で立たれたから、少しびっくりしたけど憂太は、少し恥ずかしながらも穏やかな顔をしながら話してくれた。
乙「その……実は名前で呼ばれて嬉しかったんだ……。ほら……小さい頃は憐ちゃん、僕の事《憂太》って呼んでくれてたでしょ?それで暫く経って離れちゃったけど、また出会えた時、名前で呼んでくれるかなって思ってたら《乙骨くん》だったから、少しショックで……。でも憐ちゃんの事……嫌いになった訳でも責めてる訳でもないから!それだけは否定したくて……。」
貴「……そうだったの。」
知らなかった……そんな風に思っていてくれたなんて……。何気ない呼び方の違いさえ、憂太は気づいていた……
貴「指摘されるまで本当に気づいてなくて、今の今まで全然分かっていなかった……。その……上手く言えないのだけど……私……本当はずっと《憂太》って呼びたかったの!……でも久々に会っていきなり呼ぶのは、な、馴れ馴れしいかなって思って、苗字で呼んでたんだ……。それでもまた仲良くなれて、真希も乙骨君のことを《憂太》って呼ぶようになっていざ私も呼ぼうと思ったんだけど……乙骨君の顔を見て呼ぶのが……恥ずかしくなっちゃって……。それで……そのまま至る訳ですはい……。」
きっと私の顔は憂太に負けず赤くなっているだろう……。本人の前で苗字で呼んでいた理由を説明するのって凄く勇気がいる……少なくとも私はそうだ。
貴「だから嫌いだったとか信用してなかった訳じゃないの……。」
乙「……良かった!嫌われていた訳じゃないならいいんだ……。憐ちゃんにその事が聞けて安心したよ。」
憂太は、嬉しそうに笑って言ってくれた。
貴「乙骨君……。」
心臓の音が高鳴っていく……。憂太といる時はいつもそうだ……この教室にいるのは私と憂太の二人だけ……静かな空間だから心臓の音が彼に伝わってないか心配になる。
乙「ならさ……その……憐ちゃんさえ良ければなんだけど……また小さい頃みたいに……《憂太》って呼んでくれないかな?」
貴「えっ!?!?」
本人の前で??名前を呼ぶ??あれ……さっき本人の前で意識して呼ぶのは恥ずかしいって言ったこと……忘れてる??
乙「真希さんやパンダくんや狗巻くんに名前で呼んで貰えた時、認められたみたいで嬉しかった!けど僕は……君に……憐ちゃんにも呼んで欲しい……。」
憂太は笑っていたけど、瞳の奥から真剣さが伝わってきた。
貴「……さっき言ったこと忘れたの?私……」
乙「忘れてないよ……恥ずかしい事は分かってる……。でも、さっき本当は呼びたかったって言ってたよね?……ならやっぱり呼んで欲しいな……ダメ……かな?」
貴「うっ……。」
そんな優しい顔でこっちを見ないで欲しい……。そこが憂太のいい所ではあるんだけど……もう……本当にずるい。
貴「ゆ……乙骨くん。駄目だ!やっぱり無理!恥ずかしいよぉ…。」
羞恥心には勝てなかった。
乙「ふふっ……。ありがとう……僕の為に頑張ってくれて……。今はまだ意識したばかりだと思うから大丈夫だよ。でもこれからはなるべく名前で呼んで欲しいな。」
貴「分かりました!……頑張るね。」
恥ずかしいと伝えたけど、名前で呼びたかったのは本当だから……頑張るから待ってて欲しいな……。
……それにしても何この空気……。憂太はニコニコしてるし、私は顔が熱くてたまらない……手で仰いでいるけど全然涼しくならない。でも不思議とそんなに居心地悪くなかったりして……。でも幸せになるほど、不安も大きくなる……。あとどれだけ一緒に居られるのかな……。里香の呪いの解呪したら憂太は、一般人として普通の日常に戻るだろう。
(憂太と一緒に居られる日々を大切に……過ごしていこう。それに……解呪する事が目的とはいえ、里香とも離れるのは寂しいな。)
この後真希が来るまでの間、私達の間には暖かくて甘酸っぱい空気が流れていた。