第3章
夢小説設定
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乙「……?」
パ「どーした憂太。」
乙「えーっと、なんかちょっと嫌な感じが…。」
寒い冬の朝、私達、一年生組五人は校舎まで歩いていた。すると、最後尾を歩いていた憂太がいきなり、不穏なことを言い出した。
真「気のせいだ。」
貴「…気のせいだよ。」
パ「気のせいだな。」
狗「おかか。」
その反応に対し、憂太を除いた私達四人は即刻否定した。
乙「えぇ〜ちょっと皆ぁ……。」
パ「だって憂太の呪力感知、超ザルじゃん。」
確かに憂太の呪力感知は、なかなかに適当だ。
真「まぁ里香みたいのが常に横にいりゃ、鈍くもなるわな。」
狗「ツナ。」
乙「そんな〜……、憐ちゃんまで信じてくれないなんて……。」
貴「だって本当のことじゃない……フォローしようがないわ。」
4対1じゃあ流石に勝ち目ないよ、憂太。呪力感知は恐らくこの中では最底辺な憂太とはいえ、そんな不吉な事言わないで欲しい。
本当に嫌なことが起きたら、どうするのだ。それにそういうのをなんて言うか知ってる?フラグっていうんだよ。本当に起きたら嫌だから、私は真希に便乗して気のせいだと言った。
(とはいえ、なんだろう……このザワザワした感じ。嫌な予感がする……。お願いだから、今日も一日平和でありますように……。)
凛 side
外で一年生五人が楽しそうに話しながら、登校しているのを高専の窓から見下ろしながら、悟と夜蛾学長は話していた。
夜「未だ夏油の動向はつかめん。やはりオマエの杞憂じゃないのか?」
五「学長……残念ながらそれはあり得ないです。直接現場を確認しました。……僕が傑の呪力の残穢を、間違えるわけないでしょ。」
貴2「私も同意見です……。私は直接現場を確認してはいないのですが、悟の眼が間違えるはずはないと思っております。」
私もすかさず悟の意見に同意をする。悟が直接見てそう判断していることに加えて、今まで夏油くんの動向を掴めていないとはいえ、こんな巧妙な事が出来るのは相当な呪詛師ではないのかと。そんな事が出来る呪詛師は今のところ、夏油くんが一番可能性が高い。
夜「しかし……ガッデム!!」
考えあぐねいていた夜蛾学長が、突如叫び出した。その瞬間私もある呪力を感じて、空の方を見る。まさか呪術師の本拠地とも呼べる呪術高専に乗り込んで来るなんて……。
夜「噂をすればだ!!校内の準一級以上の術師を、正面ロータリーに集めろ!!」
貴2「承知致しました……!悟、術師の皆さんを集めて来てください。七海くんや冥先輩の呪力を感じますので、多分高専のどこかにいらっしゃるのだと思います。私は先にあの子達の元へ……。」
夜蛾学長は私達に指示を出した後、先に行ってしまった。私は外にいるあの子達が心配だったため、悟と別れて一刻も早く憐達の元に向かおうとしたが、悟が私の手を掴んだ。
五「駄目だよ凛……。一人で行くのは、いくらなんでも危険すぎる。大丈夫……恐らくあの子達を殺すような真似はしないはずだ。そんなことをしたら、僕達術師に袋叩きにされちゃうからね……リスクが高すぎる行動はしないはずだよ……あいつは。だからここは、とりあえず落ち着いて学長の指示に従おうか。」
悟の言葉に私はハッとなった。焦りすぎていて、正常な判断が出来ていなかった。ここは悟の言う通り、学長の指示に従った方がいい。
しかし、例え相手が殺すはないにしても、危害を加えないとは限らないので、心配はある。……いくら皆強い子達と言っても相手はあの夏油くんだ。何をしてくるのか分からない……。でも今は、悟の言う通り一刻も早く、術師の皆様方を集めなければ。
私達は急いで高専にいる術師を集め始めた。