第3章
夢小説設定
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────── ハピナ商店街
乙骨side
僕達は高専の補助監督、伊地知さんに連れられて、低級の呪いの群れが確認されたというハピナ商店街にやってきた。五条先生から、狗巻くんのサポートをするようにと言われて、見学も兼ねて狗巻くんの任務に同行した。
ハピナ商店街に到着後、すぐに低級の呪いの群れを確認した狗巻くんは〝呪言〟と呼ばれる術式を使い、いとも簡単に撃破した。狗巻くんの呪言は威力もあり、言葉を発するだけで相手を倒せる凄い力だが、それなりにリスクも伴うこともわかった。呪いの消滅を確認後、帳から出ようとしたが、帳が何故か上がらなかった。
その後、先程とは比べ物にならないくらい、強い呪いとの戦闘が始まった。その呪いもどうやら呪言のような技を使い、相手を攻撃するようだった。
(僕はまだこの呪いに敵わない……でも!!)
乙「狗巻君!!」
(狗巻君の優しさには絶対応える!!)
狗【潰 れ ろ】!!!
二人で頑張った結果、僕は左目の上に傷を負ったが、なんとか祓う事ができた。
この任務から僕は、まだまだ自身は未熟である事と狗巻くんはとても優しい人間であることがわかった。そう思った理由は、狗巻くんは不用意に人を呪わないために、呪いのこもらないおにぎりの具の語彙を用いて、相手と会話をしていたり、強い呪いと再び相対しようとした時、怖がっていた僕に気を遣って、怪我をしているのにも関わらず一人で対処しようとしていたからだ。
────── 回想
貴「狗巻くんの言葉が分からない?……まぁ、乙骨くんはそうだろうね。まだ知り合ったばかりだし、しょうがないと思うよ。私も最初はそうだったよ〜。何言ってるのか分からなくて苦労したな。」
乙「憐ちゃんもそうだったんだね。僕、狗巻君とも仲良くしたいから、なるべく早く意味を理解できるようになりたいんだ。何かコツとかってあるの?」
貴「コツね〜うーんと……例えば、狗巻くんの言う〝しゃけ〟は〝はい〟とか、肯定の意味を含んでいるんだけど、〝おかか〟は〝いいえ〟とか、否定の意味を含んでいることぐらいかな。でもそのうち分かってくるよ。狗巻くんの言葉の意味や……優しさがね……。」
乙「ふーん……そうなんだ。」
授業終わりに憐ちゃんとよく話していたことを思い出す。僕は、彼女と話をしたくて……仲を深めたくて色々な事を聞いていた。ただ彼女との仲を深める事だけじゃなくて、せっかく知り合う事が出来た禪院さんや狗巻君、パンダ君とも仲良くなりたかった。その為、三人の事も憐ちゃんから色々な話を聞いていた。あの時は意味をしっかり理解出来ていなかったけど……今ならわかる。
(こういう事だったんだね……憐ちゃん。)
狗「高菜!!」
乙「あっ…大丈夫大丈夫!カスっただけだから。」
狗巻くんが僕の怪我を心配してくれて、こちらに走ってきた。僕が大した傷ではないことを伝えると、狗巻くんは右手をすっ…とあげた。
狗「しゃけ!」
乙「……うん、お疲れ!」
憐ちゃんの言っていた意味がようやく分かった僕は、狗巻くんと勝利のハイタッチをかわすのだった。
ハイタッチをする二人を見つめる視線……。男は、柱の上からその姿を見守っていた。その男は住職のような袈裟を着て、芋虫のような呪いを身に這わせていた。
夏「残念……噂の里香ちゃんを見にきたのに。同じ特級……早く挨拶したいなぁ。」
夏「落し物も届けなきゃだし。」
男はその呪いが口から吐き出した、乙骨の学生証を手に持ち、その場を後にした。
乙骨side
僕達は高専の補助監督、伊地知さんに連れられて、低級の呪いの群れが確認されたというハピナ商店街にやってきた。五条先生から、狗巻くんのサポートをするようにと言われて、見学も兼ねて狗巻くんの任務に同行した。
ハピナ商店街に到着後、すぐに低級の呪いの群れを確認した狗巻くんは〝呪言〟と呼ばれる術式を使い、いとも簡単に撃破した。狗巻くんの呪言は威力もあり、言葉を発するだけで相手を倒せる凄い力だが、それなりにリスクも伴うこともわかった。呪いの消滅を確認後、帳から出ようとしたが、帳が何故か上がらなかった。
その後、先程とは比べ物にならないくらい、強い呪いとの戦闘が始まった。その呪いもどうやら呪言のような技を使い、相手を攻撃するようだった。
(僕はまだこの呪いに敵わない……でも!!)
乙「狗巻君!!」
(狗巻君の優しさには絶対応える!!)
狗【潰 れ ろ】!!!
二人で頑張った結果、僕は左目の上に傷を負ったが、なんとか祓う事ができた。
この任務から僕は、まだまだ自身は未熟である事と狗巻くんはとても優しい人間であることがわかった。そう思った理由は、狗巻くんは不用意に人を呪わないために、呪いのこもらないおにぎりの具の語彙を用いて、相手と会話をしていたり、強い呪いと再び相対しようとした時、怖がっていた僕に気を遣って、怪我をしているのにも関わらず一人で対処しようとしていたからだ。
────── 回想
貴「狗巻くんの言葉が分からない?……まぁ、乙骨くんはそうだろうね。まだ知り合ったばかりだし、しょうがないと思うよ。私も最初はそうだったよ〜。何言ってるのか分からなくて苦労したな。」
乙「憐ちゃんもそうだったんだね。僕、狗巻君とも仲良くしたいから、なるべく早く意味を理解できるようになりたいんだ。何かコツとかってあるの?」
貴「コツね〜うーんと……例えば、狗巻くんの言う〝しゃけ〟は〝はい〟とか、肯定の意味を含んでいるんだけど、〝おかか〟は〝いいえ〟とか、否定の意味を含んでいることぐらいかな。でもそのうち分かってくるよ。狗巻くんの言葉の意味や……優しさがね……。」
乙「ふーん……そうなんだ。」
授業終わりに憐ちゃんとよく話していたことを思い出す。僕は、彼女と話をしたくて……仲を深めたくて色々な事を聞いていた。ただ彼女との仲を深める事だけじゃなくて、せっかく知り合う事が出来た禪院さんや狗巻君、パンダ君とも仲良くなりたかった。その為、三人の事も憐ちゃんから色々な話を聞いていた。あの時は意味をしっかり理解出来ていなかったけど……今ならわかる。
(こういう事だったんだね……憐ちゃん。)
狗「高菜!!」
乙「あっ…大丈夫大丈夫!カスっただけだから。」
狗巻くんが僕の怪我を心配してくれて、こちらに走ってきた。僕が大した傷ではないことを伝えると、狗巻くんは右手をすっ…とあげた。
狗「しゃけ!」
乙「……うん、お疲れ!」
憐ちゃんの言っていた意味がようやく分かった僕は、狗巻くんと勝利のハイタッチをかわすのだった。
ハイタッチをする二人を見つめる視線……。男は、柱の上からその姿を見守っていた。その男は住職のような袈裟を着て、芋虫のような呪いを身に這わせていた。
夏「残念……噂の里香ちゃんを見にきたのに。同じ特級……早く挨拶したいなぁ。」
夏「落し物も届けなきゃだし。」
男はその呪いが口から吐き出した、乙骨の学生証を手に持ち、その場を後にした。