第2章
夢小説設定
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乙骨side
乙「あっ憐ちゃん……!ちょっといいかな?」
いい加減話をしなければ……。そんな思いで、授業の終わりに思い切って憐ちゃんに声をかけた。彼女は驚いた様子であったが、すぐに決心したような顔つきになり了承してくれた。
場所は、敢えて公園を選択した。小さい頃に遊んでいた公園とは違うけれど、でも話すならあの頃のような場所で話したいと思ったからだ。
彼女と一緒に公園まで赴いた。呪術高専の近くとはいえ、お互い一言も話さなかったので、公園までの道のりが長く感じた。
公園についた僕らは、少しずつ今までの出来事をお互いに話し合った。僕が傍にいなかった6年間、彼女はどのような人生を歩んできたのか……とても知りたかった。そして僕の事についても、彼女に知って欲しかった。今まで離れていた時間を埋めるかのように、僕らは色々な事を話し合った。
そうすればきっとまたあの頃のような関係に戻れるはず……。そんな思いで話し始めたが、僕の希望通り会話は弾み、いつの間に空の色が暗くなるまで話していた事に気づいた。
憐ちゃんが話してくれた内容は、引っ越してからの生活の楽しさや大変さ、そして呪霊が見え始めた苦労、凛さんとの思い出話、話している時の彼女の表情が、幼き頃に見せてくれていた笑顔に似ている。その事についてとても嬉しかったが、何だか違和感を感じる。
(きっとまだ何かある気がする。……里香ちゃんの事かな。)
僕が一番聞きたかった事をまだ聞いていない。正直まだ心の整理がついていないかもしれないけれど、この事を解決しなければ、きっと彼女の本当の笑顔は見れない。分かってはいるが、やはり気になるものは気になるので、一応聞いてみる。
乙「……もし話しづらいなら言わなくてもいいから、言えるなら教えて欲しい……里香ちゃんの事故の後、どうして何も言わずに引っ越しちゃったの?」
貴「それは…………。」
そう言うと憐ちゃんは黙ってしまった。そして口ごもってしまい、言いづらそうだった。やはり今の彼女に聞くのは酷だった。
乙「大丈夫だよ。僕はずっと待ってるから、話せるようになったら教えて欲しいな。」
これは僕の本心だ……。里香ちゃんの事で心の傷が癒えていないのは僕だけじゃない……彼女だって変わらない。例え呪いを解いて、僕が一般人になったとしても、そのせいで会える時間が減ってもずっと待つつもりだ。
(憐ちゃんから直接聞きたいから、ちゃんと待つよ。)
貴「ごめんね……ありがとう。」
乙「さぁ、帰ろっか。」
こうして僕達の関係性は少し変わった……いい方向に進んでいる。この時僕は、自分から勇気を出していて良かったと本当に思った。
そして今度は里香ちゃんの呪いを解くために、本格的な実践的な教えが始まっていく。
里香ちゃんの呪いを解くために……僕はここから少しずつ、様々な事を経験していくのだった。
乙「あっ憐ちゃん……!ちょっといいかな?」
いい加減話をしなければ……。そんな思いで、授業の終わりに思い切って憐ちゃんに声をかけた。彼女は驚いた様子であったが、すぐに決心したような顔つきになり了承してくれた。
場所は、敢えて公園を選択した。小さい頃に遊んでいた公園とは違うけれど、でも話すならあの頃のような場所で話したいと思ったからだ。
彼女と一緒に公園まで赴いた。呪術高専の近くとはいえ、お互い一言も話さなかったので、公園までの道のりが長く感じた。
公園についた僕らは、少しずつ今までの出来事をお互いに話し合った。僕が傍にいなかった6年間、彼女はどのような人生を歩んできたのか……とても知りたかった。そして僕の事についても、彼女に知って欲しかった。今まで離れていた時間を埋めるかのように、僕らは色々な事を話し合った。
そうすればきっとまたあの頃のような関係に戻れるはず……。そんな思いで話し始めたが、僕の希望通り会話は弾み、いつの間に空の色が暗くなるまで話していた事に気づいた。
憐ちゃんが話してくれた内容は、引っ越してからの生活の楽しさや大変さ、そして呪霊が見え始めた苦労、凛さんとの思い出話、話している時の彼女の表情が、幼き頃に見せてくれていた笑顔に似ている。その事についてとても嬉しかったが、何だか違和感を感じる。
(きっとまだ何かある気がする。……里香ちゃんの事かな。)
僕が一番聞きたかった事をまだ聞いていない。正直まだ心の整理がついていないかもしれないけれど、この事を解決しなければ、きっと彼女の本当の笑顔は見れない。分かってはいるが、やはり気になるものは気になるので、一応聞いてみる。
乙「……もし話しづらいなら言わなくてもいいから、言えるなら教えて欲しい……里香ちゃんの事故の後、どうして何も言わずに引っ越しちゃったの?」
貴「それは…………。」
そう言うと憐ちゃんは黙ってしまった。そして口ごもってしまい、言いづらそうだった。やはり今の彼女に聞くのは酷だった。
乙「大丈夫だよ。僕はずっと待ってるから、話せるようになったら教えて欲しいな。」
これは僕の本心だ……。里香ちゃんの事で心の傷が癒えていないのは僕だけじゃない……彼女だって変わらない。例え呪いを解いて、僕が一般人になったとしても、そのせいで会える時間が減ってもずっと待つつもりだ。
(憐ちゃんから直接聞きたいから、ちゃんと待つよ。)
貴「ごめんね……ありがとう。」
乙「さぁ、帰ろっか。」
こうして僕達の関係性は少し変わった……いい方向に進んでいる。この時僕は、自分から勇気を出していて良かったと本当に思った。
そして今度は里香ちゃんの呪いを解くために、本格的な実践的な教えが始まっていく。
里香ちゃんの呪いを解くために……僕はここから少しずつ、様々な事を経験していくのだった。