第2章
夢小説設定
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乙「里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて……僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません。」
貴2「憂太くん……。」
五「……これは自論なんだけどね。愛ほど歪んだ呪いはないよ。」
何故だか五条先生の言葉が心に響いた。その言葉の意味が、分かるような気がした。愛情が深ければ深いほど、憎しみも強くなる。強く想っていた相手に裏切られた時、相手にあった愛情は一転してより強い憎しみへと変わる現象……まさに愛と呪いは紙一重。
過去の思い出を、振り返ってみて気づいた新たな可能性。もし僕が里香ちゃんに呪いをかけたのだとしたら……やるべき事は決まった。
僕は新たな決意を胸に、一度手のひらをぎゅうっと握る。
乙「先生……僕は呪術高専で、里香ちゃんの呪いを解きます。」
それともう一つ……。〝あの日〟の思い出を振り返ったからこそ改めて感じたこと。そろそろちゃんと、彼女と話し合わなきゃいけない……。
こうして僕は、禪院さんの場所にいるであろう憐ちゃんのことを思い浮かべながら、その日を過ごした。
────── 実習から数日後
乙「あっ憐ちゃん……!ちょっといいかな?」
貴「何かな?乙骨くん」
乙「あのさ……せっかくその……久しぶりに会えたから、どこかでゆっくり話さない……?あっ……無理なら大丈夫だから!……憐ちゃんに無理させたくないから……、でも、もし憐ちゃんが大丈夫なら……その……いいかな?」
貴「えっと……。」
真「それなら、私達は先帰るからな。」
狗「しゃけ。」
パ 「幼馴染同士だもんな。まぁ俺達のことは気にせず行ってこいよ。じゃあな〜。」
貴「あっちょっと……!?」
そう言って三人はそそくさ教室から出ていった。……気を遣ってくれたのかな。まぁ、あれから最低限のことしか、憂太と会話してない。だからこそ悩んだが、どうせこの後用事はないのだから、憂太の頼みを了承した。
貴「……うん、大丈夫だよ。どこで話そっか?」
乙 (ありがとう……禪院さん、狗巻くん、パンダくん)
乙「ありがとうっ!うーんと、近くに公園とかってないかな?僕まだ来たばかりだから分からなくて……。」
貴「なら高専の近くにあるよ。歩いて行けるし、行こっか。」
乙「うん、ありがとう。」
そうしてあの実習から数日後……私は授業終わりに、憂太から声をかけられ、高専の近くの公園に来ていた。