第2章
夢小説設定
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──────6年前 憂太の誕生日当日
里「約束だよ!大人になったら憐と憂太は結婚するの。」
貴「ちょっと里香!!いきなり何を言い出すの?!そんな事言ったら憂太だって困っちゃうし、何より里香の気持ちは??里香はどうするの?!」
里「いきなりじゃないよ。ずっと考えてたんだ。」
里「憐と憂太は、お互い大好きなはずなのに、憐は里香の気持ちを勘違いして遠慮してるし、憂太は奥手で全然言わないし……すれ違っちゃってるんだよ?だから最近ぎこちないよね?」
貴「それは……。」
乙「えっと……。」
小さい頃から里香ちゃんは大人びいていて他人の気持ちに鋭かった。僕達の距離に違和感を抱いていたのだろう。この頃の僕は憐ちゃんの事を好きだと自覚していて、そして意識し出したゆえにあまり会話が出来ていなかった。それは、憐ちゃんも同じで何故だか僕にだけ少し素っ気なかった。
里「里香ね、憐も憂太も大好きなの。二人には、ずっと一緒にいて笑っていて欲しいの。だから今の感じは嫌だな……。お願いだから、憐も憂太も仲良くして!」
貴/乙「「……。」」
お互いの顔を見る。いい加減僕も何とかしなければいけないと思っていた所で、里香ちゃんに自分の気持ちを先に言われてしまって、情けなくもあるけど顔が熱い。少し憐ちゃんの方を見てみると、頬が少しばかり赤みがかっていた。
もしかして同じ気持ちなのではないかと期待してしまう自分がいる。
里「それにね、里香は大人になっても憐と憂太はずっと一緒にいて欲しい……笑いあってる二人を見るのが里香の夢なの!」
貴/乙「「里香……/里香ちゃん……」」
里香ちゃんが、そんな風に僕達のことを考えてるとは思わなかった。僕は自分が気づかない間、里香ちゃんがかなり心配していた事を知った。
乙「……里香ちゃん、僕は……」
貴「ありがとう、里香。でもね……未来なんて分からないんだよ。人の気持ちなんて変わるかもしれないし……。
何より憂太は、里香のことがずっと……好きなんだから!!」
乙「え……?憐ちゃん?」
僕が里香ちゃんに改めて自分の気持ちを伝えようとしたら、憐ちゃんが遮ってとんでもないことを言い出した。里香ちゃんの気持ちだけじゃなく、僕の気持ちまで勘違いしてる。違うよ……僕は里香ちゃんも大好きだけど、君の事が一番……。
貴「だから気持ちは嬉しいけど……。ごめんね里香……。私、邪魔者だし、先帰るね……。二人とも、いつまでも仲良くね!たまにでいいから、私とも遊んで欲しいな!」
乙「ちょっと待って……憐ちゃん!」
そう言うと憐ちゃんは、僕の引き止める声も聞かず、泣きながら走って公園から出てしまった。彼女を追いかけようとしたが、里香ちゃんが俯いて動かなかった事に気づいた。このままの里香ちゃんを置いていくことは出来なかったので、ひとまずそのまま残って里香ちゃんの様子を伺った。
里「なんでだろうね……憂太。里香はただ、憐と憂太に笑って欲しかっただけなのに……。」
乙「里香ちゃん……。」
そうだ、里香ちゃんは僕と憐ちゃんのために言ってくれた……これ以上仲が悪くならないように。
今までずっと考えていたこと、ちゃんと伝えなくちゃ。大切な幼馴染であり〝友達〟の里香ちゃんに……。
乙「里香ちゃん……。里香ちゃんの言う通り、僕は確かに憐ちゃんが大好きだよ。里香ちゃんとは違う好きって気持ちなんだ。でも……僕里香ちゃんも大好きなんだ。僕達の事を一番に考えてくれてたから。僕が憐ちゃんと上手く話せなかった時も、背中を押してくれていた……今もそうだったんだよね?」
里香ちゃんの顔をしっかりと見て伝える。
乙「だから僕、憐ちゃんとずっと一緒に……笑って一緒に居られるように頑張るよ!好きになって貰えるように頑張る!
それでね……僕と憐ちゃんが結婚したとしても、里香ちゃんもそばにいてね……約束だよ。」
里「憂太……。」
乙「そうしたら、ぼくらはずーっと、ずーっと……いっしょだね。」
僕の気持ちを聞いて里香ちゃんは笑った。
これは憐ちゃんが知らないあの日の続き。幼き日の僕と里香ちゃんだけが知る誓いの日。僕と憐ちゃんの関係性が変わったとしても、僕達の絆は永遠に解けることの無いものだとこの時は思っていたのだ。
里「約束だよ!大人になったら憐と憂太は結婚するの。」
貴「ちょっと里香!!いきなり何を言い出すの?!そんな事言ったら憂太だって困っちゃうし、何より里香の気持ちは??里香はどうするの?!」
里「いきなりじゃないよ。ずっと考えてたんだ。」
里「憐と憂太は、お互い大好きなはずなのに、憐は里香の気持ちを勘違いして遠慮してるし、憂太は奥手で全然言わないし……すれ違っちゃってるんだよ?だから最近ぎこちないよね?」
貴「それは……。」
乙「えっと……。」
小さい頃から里香ちゃんは大人びいていて他人の気持ちに鋭かった。僕達の距離に違和感を抱いていたのだろう。この頃の僕は憐ちゃんの事を好きだと自覚していて、そして意識し出したゆえにあまり会話が出来ていなかった。それは、憐ちゃんも同じで何故だか僕にだけ少し素っ気なかった。
里「里香ね、憐も憂太も大好きなの。二人には、ずっと一緒にいて笑っていて欲しいの。だから今の感じは嫌だな……。お願いだから、憐も憂太も仲良くして!」
貴/乙「「……。」」
お互いの顔を見る。いい加減僕も何とかしなければいけないと思っていた所で、里香ちゃんに自分の気持ちを先に言われてしまって、情けなくもあるけど顔が熱い。少し憐ちゃんの方を見てみると、頬が少しばかり赤みがかっていた。
もしかして同じ気持ちなのではないかと期待してしまう自分がいる。
里「それにね、里香は大人になっても憐と憂太はずっと一緒にいて欲しい……笑いあってる二人を見るのが里香の夢なの!」
貴/乙「「里香……/里香ちゃん……」」
里香ちゃんが、そんな風に僕達のことを考えてるとは思わなかった。僕は自分が気づかない間、里香ちゃんがかなり心配していた事を知った。
乙「……里香ちゃん、僕は……」
貴「ありがとう、里香。でもね……未来なんて分からないんだよ。人の気持ちなんて変わるかもしれないし……。
何より憂太は、里香のことがずっと……好きなんだから!!」
乙「え……?憐ちゃん?」
僕が里香ちゃんに改めて自分の気持ちを伝えようとしたら、憐ちゃんが遮ってとんでもないことを言い出した。里香ちゃんの気持ちだけじゃなく、僕の気持ちまで勘違いしてる。違うよ……僕は里香ちゃんも大好きだけど、君の事が一番……。
貴「だから気持ちは嬉しいけど……。ごめんね里香……。私、邪魔者だし、先帰るね……。二人とも、いつまでも仲良くね!たまにでいいから、私とも遊んで欲しいな!」
乙「ちょっと待って……憐ちゃん!」
そう言うと憐ちゃんは、僕の引き止める声も聞かず、泣きながら走って公園から出てしまった。彼女を追いかけようとしたが、里香ちゃんが俯いて動かなかった事に気づいた。このままの里香ちゃんを置いていくことは出来なかったので、ひとまずそのまま残って里香ちゃんの様子を伺った。
里「なんでだろうね……憂太。里香はただ、憐と憂太に笑って欲しかっただけなのに……。」
乙「里香ちゃん……。」
そうだ、里香ちゃんは僕と憐ちゃんのために言ってくれた……これ以上仲が悪くならないように。
今までずっと考えていたこと、ちゃんと伝えなくちゃ。大切な幼馴染であり〝友達〟の里香ちゃんに……。
乙「里香ちゃん……。里香ちゃんの言う通り、僕は確かに憐ちゃんが大好きだよ。里香ちゃんとは違う好きって気持ちなんだ。でも……僕里香ちゃんも大好きなんだ。僕達の事を一番に考えてくれてたから。僕が憐ちゃんと上手く話せなかった時も、背中を押してくれていた……今もそうだったんだよね?」
里香ちゃんの顔をしっかりと見て伝える。
乙「だから僕、憐ちゃんとずっと一緒に……笑って一緒に居られるように頑張るよ!好きになって貰えるように頑張る!
それでね……僕と憐ちゃんが結婚したとしても、里香ちゃんもそばにいてね……約束だよ。」
里「憂太……。」
乙「そうしたら、ぼくらはずーっと、ずーっと……いっしょだね。」
僕の気持ちを聞いて里香ちゃんは笑った。
これは憐ちゃんが知らないあの日の続き。幼き日の僕と里香ちゃんだけが知る誓いの日。僕と憐ちゃんの関係性が変わったとしても、僕達の絆は永遠に解けることの無いものだとこの時は思っていたのだ。