第2章
夢小説設定
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あの後私達はすぐに憂太達を病院に連れて行った。真希の怪我も主に足の傷が酷かっただけで、数日様子を見れば無事退院出来るだろう。子供達も一命を取り留めていた。憂太は比較的軽傷だったため、病院の廊下で五条先生と一緒にいる。
私は真希のお見舞いも兼ねて、病室を訪れていた。
貴「本当に心配したんだからね!でも皆無事で良かった……。」
真「心配かけて悪かったな。呪具落とさなかったら、あんな呪いすぐ祓ってやったんだけどよ……。」
貴「もういいよ……真希も乙骨くんも無事だったんだから!」
そう皆怪我をしていたとはいえ、生きている。それだけでじゅうぶんなのだ。そう言うと真希は静かに笑った。そして私達は、五条先生が呼びに来るまで、話に花を咲かせていた。
乙骨side
五「問題ないってさ。真希も子供も。」
乙「良かった……。」
禪院さん達を背負って、五条先生の所まで行こうとした所で記憶が途切れている。きっとあの声の後、僕は必死に歩いて、力尽きて校門で倒れてしまったのだろう。気づいた時には、病院で真希さんと子供達の検査をしている所だった。ふと倒れる直前に憐ちゃんの声が聞こえた気がするが気のせいだろう。あの時の僕は極限状態だったから、都合の良い幻聴が聞こえてもしょうがない気がする。
憐ちゃんとはまだ会えていない。きっと禪院さんの病室にいるのだろう。廊下のベンチで五条先生と話していると凛先生もやってきた。
貴2「大丈夫ですかっ?!憂太くん!」
五「大丈夫だよ、凛。電話で説明した通り、憂太は軽傷。真希も足に怪我を負ってるけど、幸い、命に別状はないみたいだし子ども達も無事だ。」
貴2「良かった……。本当に良かったです。……おかえりなさい、憂太くん。頑張りましたね。」
乙「ありがとうございます、凛先生。」
凛先生の顔や目が赤い……。狗巻くんとパンダくんの実習に付き添っていた凛先生は、別行動をしていた事もあって、心配をかけてしまったんだろう。
貴2「真希ちゃんも無事で本当に良かったです。きっと憂太くんが頑張ってくれたおかげですね。」
乙「そんな……僕は、ただ必死に皆を背負ってただけで、あの呪いを倒したのは里香ちゃんです。」
貴2「そんな事言わないでください。里香ちゃんがやったとしても、その里香ちゃんを呼び出したのは憂太くんなのでしょう?憂太くんが居なければ、真希ちゃんも子供達も皆生きてなかったかもしれない……。だから、貴方のおかげなのです……自分に自信を持ってください。」
五「そうだよ憂太。賞賛は素直に受け取らなくっちゃね。……でも何かスッキリしない顔だね。」
僕の浮かない顔を見て、五条先生は言った。
乙「……初めて、自分から里香ちゃんを呼びました。」
五「そっか。一歩前進だね。」
今までの里香ちゃんは、僕に危害が及ぼうとすると、僕の意志に関係なく現れて周りを傷つけていた。僕を守ろうとしての行動なのだが、具体的にいつ出てくるのかよく分からなかった。
乙「それに、少し思い出したんです。」
それは6年前に遡る。小さな僕等が交わしたある約束についての出来事……僕と里香ちゃんしか知らないあの日の続きである。
私は真希のお見舞いも兼ねて、病室を訪れていた。
貴「本当に心配したんだからね!でも皆無事で良かった……。」
真「心配かけて悪かったな。呪具落とさなかったら、あんな呪いすぐ祓ってやったんだけどよ……。」
貴「もういいよ……真希も乙骨くんも無事だったんだから!」
そう皆怪我をしていたとはいえ、生きている。それだけでじゅうぶんなのだ。そう言うと真希は静かに笑った。そして私達は、五条先生が呼びに来るまで、話に花を咲かせていた。
乙骨side
五「問題ないってさ。真希も子供も。」
乙「良かった……。」
禪院さん達を背負って、五条先生の所まで行こうとした所で記憶が途切れている。きっとあの声の後、僕は必死に歩いて、力尽きて校門で倒れてしまったのだろう。気づいた時には、病院で真希さんと子供達の検査をしている所だった。ふと倒れる直前に憐ちゃんの声が聞こえた気がするが気のせいだろう。あの時の僕は極限状態だったから、都合の良い幻聴が聞こえてもしょうがない気がする。
憐ちゃんとはまだ会えていない。きっと禪院さんの病室にいるのだろう。廊下のベンチで五条先生と話していると凛先生もやってきた。
貴2「大丈夫ですかっ?!憂太くん!」
五「大丈夫だよ、凛。電話で説明した通り、憂太は軽傷。真希も足に怪我を負ってるけど、幸い、命に別状はないみたいだし子ども達も無事だ。」
貴2「良かった……。本当に良かったです。……おかえりなさい、憂太くん。頑張りましたね。」
乙「ありがとうございます、凛先生。」
凛先生の顔や目が赤い……。狗巻くんとパンダくんの実習に付き添っていた凛先生は、別行動をしていた事もあって、心配をかけてしまったんだろう。
貴2「真希ちゃんも無事で本当に良かったです。きっと憂太くんが頑張ってくれたおかげですね。」
乙「そんな……僕は、ただ必死に皆を背負ってただけで、あの呪いを倒したのは里香ちゃんです。」
貴2「そんな事言わないでください。里香ちゃんがやったとしても、その里香ちゃんを呼び出したのは憂太くんなのでしょう?憂太くんが居なければ、真希ちゃんも子供達も皆生きてなかったかもしれない……。だから、貴方のおかげなのです……自分に自信を持ってください。」
五「そうだよ憂太。賞賛は素直に受け取らなくっちゃね。……でも何かスッキリしない顔だね。」
僕の浮かない顔を見て、五条先生は言った。
乙「……初めて、自分から里香ちゃんを呼びました。」
五「そっか。一歩前進だね。」
今までの里香ちゃんは、僕に危害が及ぼうとすると、僕の意志に関係なく現れて周りを傷つけていた。僕を守ろうとしての行動なのだが、具体的にいつ出てくるのかよく分からなかった。
乙「それに、少し思い出したんです。」
それは6年前に遡る。小さな僕等が交わしたある約束についての出来事……僕と里香ちゃんしか知らないあの日の続きである。