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忠実な彼ほど牙を剥く

「視察……ですか?」

「あぁ、政府の視察官の方が近々この本丸を視察に来られるそうだ。」

今日は俺が近侍の日で、主の隣で書類整理を手伝っていたところ、主が思い出したかのようにその話をしてきた。

「ほら、今朝これが届いていてな」

そう言うと俺に一通の封筒を渡してきた。
封筒の中には1枚の便箋が入っており
そこにはこう書いてあった。

貴殿の本丸の視察日時
○月××日 ○時より

視察内容は以下の通りである。
1、本丸全体の雰囲気
2、刀剣男士の練度、実績など
3、審神者及び近侍と役員との面談

など、あとは注意事項とかが簡単に書いてあった。

「そこで、この当日の近侍を長谷部にお願いしてもいいだろうか?」

「えぇ、もちろん。この長谷部にお任せ下さい。しっかりサポートさせて頂きます。」

「ははっ、頼もしい限りだ。」

こんな大役をしかも主のご指名でだ。
それだけで胸がいっぱいだった。
当日主の、そしてこの本丸の印象を良くするためこの長谷部全力で励みますね。



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