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明石国行のその後の話

主はんを手にかけ、蛍丸も国俊も失った自分はふらふらと行く宛もなく歩いていた。

今自分がどこを歩いているのかもわからない。

道中で時間遡行軍に会えば斬って斬って斬る日々。

自分の霊力も限界がきていた。
人の体を保てなくなるのももう時間の問題だろう。

いくら斬っても斬っても報われる訳でもなく虚しさだけが残る。
そんなことは分かっている。
それでも元凶の奴らを斬ることで心の黒い淀みが晴れるような気がした。
まぁそんなことはないのだけど。

足がふらつきその場に倒れ込む。

「もう限界か……」

目の前がボヤけて段々意識が遠のいていくなか、ふとこう思った。

来世でいつかまた2人に会いたいと。
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