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明石国行の話

血で地面が赤く染まる。
自分も返り血をあび所々赤くそまっていた。

今頃、本丸はどうなっているのかもどうでも良かった。
2人と2人の本体はもう火に飲み込まれているだろう。
憎しみとは別の抑えていた感情

「ああああああああぁぁぁ!!!!!」

それは涙となって溢れ出た。

2人を救えなかった。
2人を失った。

2人がいないのなら、生きている意味なんてない。
もういっそ、自分もここで死のうかとも考えた。

しかし今はそれより2人を殺した元凶に会いにいかないといけない。

けれど本丸にはもう奴らの姿はないだろう。

刀を空で振り、血を落とすと鞘におさめアテもなく歩き出した。
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