秦の怪鳥
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この世界にきてから色々なことがおこった。
これはその色々の最大の出来事。
王騎将軍の城に住み、王騎将軍の身の回りの世話をすることになり1ヶ月。
あの、王騎将軍の
憧れの
やはり特殊であの女はどんな汚い手を使って、などと奇怪な目でみる兵たちや侍女もいた。
これが結構メンタルがくる
トリップ特有のチートもなければ美貌もない
ただの野暮ったい若くもない礼儀もなってないような女
「はぁ…」
ため息をつきながら王騎の部屋へ行く。
「失礼します」
中にはいると王騎はすでに練兵に行く準備を始めている。
「すみません!遅れてしまい」
「気にする必要はありませんよぉ。少し早く目が覚めたので」
すみませんと言いながらいそいそと準備を始める。
あとは腰布を絞め、髪を梳かして…
それから、それから...
「ココココ、そんなに焦らなくても」
「す、すみません…」
「…凛」
すると王騎は向かい合って凛の手を取る。
「あなた謝りすぎです」
優しい表情で怒られる
「すみま…あ!…」
口を押さえるとココココと口に手を当てて笑う王騎。
「なぜでしょうねぇ、あなたは本当におもしろい」
と鏡の前に座り櫛を渡される。
慌てて櫛を持ち直し髪をとく
王騎の髪はサラサラとして気持ちがいい
「それで、なぜ凛はいつも謝るのですか?」
なぜといわれても...
お国柄...もあるが、
でも1番は
「自信がないから…ですかね」
「...なぜ?」
王騎様はこんなに聞く人だっただろうか
いや、騰様以外に
「私、不器用ですし…王騎様にお仕えするのはもっとこう器用で美人な方がいいんじゃないかなぁと、言うか…」
鏡で王騎の表情をチラリとみるとなにか考えている様子で
ああ、やってしまった
悪い癖だ
どうもこの世界に来て更にネガティブになってしまったようだ
すると考えがまとまったのか鏡越しで顔を上げた王騎と目が合う
ドキ
「凛は美しいですよ」
え、と自分の中で時が止まる。
「そして私は特に器用さは求めていません。たしかに凛は少々不器用…いや、かなり」
何を思い出したのかンフフと王騎が話の途中で笑う。
「な!…もう、王騎様...ひどいです!」
すると王騎が振り返る。
何回目のドキリだろうか。
「いつも通りの凛に戻りましたね」
王騎は微笑みながら凛の手を握った。
「あなたに私の身の回りの世話をお願いしたのは
あなたを側に置きたかったからです」
思いがけない言葉に凛は戸惑う。
「え…そ、そ…」
頭の中が真っ白で言葉にならない。
すると原因を作った主が満足げに笑った。
「凛、あなたは器用にならなくてもいい。他人の戯言など聞かなくてもいい。あなたはあなたらしく居てくれればいいんです。
私はあなたの笑った顔が好きですよぉ。
自信を持ちなさい」
自然と涙が溢れた。
そして抱きしめられる。
心があたたかい光に包まれる、そんな気がした。
ああ、私....王騎様が好き。
これはその色々の最大の出来事。
王騎将軍の城に住み、王騎将軍の身の回りの世話をすることになり1ヶ月。
あの、王騎将軍の
憧れの
やはり特殊であの女はどんな汚い手を使って、などと奇怪な目でみる兵たちや侍女もいた。
これが結構メンタルがくる
トリップ特有のチートもなければ美貌もない
ただの野暮ったい若くもない礼儀もなってないような女
「はぁ…」
ため息をつきながら王騎の部屋へ行く。
「失礼します」
中にはいると王騎はすでに練兵に行く準備を始めている。
「すみません!遅れてしまい」
「気にする必要はありませんよぉ。少し早く目が覚めたので」
すみませんと言いながらいそいそと準備を始める。
あとは腰布を絞め、髪を梳かして…
それから、それから...
「ココココ、そんなに焦らなくても」
「す、すみません…」
「…凛」
すると王騎は向かい合って凛の手を取る。
「あなた謝りすぎです」
優しい表情で怒られる
「すみま…あ!…」
口を押さえるとココココと口に手を当てて笑う王騎。
「なぜでしょうねぇ、あなたは本当におもしろい」
と鏡の前に座り櫛を渡される。
慌てて櫛を持ち直し髪をとく
王騎の髪はサラサラとして気持ちがいい
「それで、なぜ凛はいつも謝るのですか?」
なぜといわれても...
お国柄...もあるが、
でも1番は
「自信がないから…ですかね」
「...なぜ?」
王騎様はこんなに聞く人だっただろうか
いや、騰様以外に
「私、不器用ですし…王騎様にお仕えするのはもっとこう器用で美人な方がいいんじゃないかなぁと、言うか…」
鏡で王騎の表情をチラリとみるとなにか考えている様子で
ああ、やってしまった
悪い癖だ
どうもこの世界に来て更にネガティブになってしまったようだ
すると考えがまとまったのか鏡越しで顔を上げた王騎と目が合う
ドキ
「凛は美しいですよ」
え、と自分の中で時が止まる。
「そして私は特に器用さは求めていません。たしかに凛は少々不器用…いや、かなり」
何を思い出したのかンフフと王騎が話の途中で笑う。
「な!…もう、王騎様...ひどいです!」
すると王騎が振り返る。
何回目のドキリだろうか。
「いつも通りの凛に戻りましたね」
王騎は微笑みながら凛の手を握った。
「あなたに私の身の回りの世話をお願いしたのは
あなたを側に置きたかったからです」
思いがけない言葉に凛は戸惑う。
「え…そ、そ…」
頭の中が真っ白で言葉にならない。
すると原因を作った主が満足げに笑った。
「凛、あなたは器用にならなくてもいい。他人の戯言など聞かなくてもいい。あなたはあなたらしく居てくれればいいんです。
私はあなたの笑った顔が好きですよぉ。
自信を持ちなさい」
自然と涙が溢れた。
そして抱きしめられる。
心があたたかい光に包まれる、そんな気がした。
ああ、私....王騎様が好き。