王騎軍の副官
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私はこの王騎邸で育った。
小さい時に騰様が連れ帰って来てくれたらしい。
どうやら私は趙の人間であるということしか知らない。
そして私の家族は戦で全員死んでしまった。
私にとって騰様は兄代わりで、王騎様は父代わりだ。
だが騰様と過ごすことの方が多い
凛が騰に惹かれるのもまた自然の流れであった。
ある夜、中庭にて
「凛、またそんな格好をして...風邪をひくぞ」
と騰は自分の上着をうさにかける。
「あ、ありがとうございます....」
「どうした?顔が赤いぞ」
と表情を変えずに凛の頬を突く。
「もう!なんで突くんですか!」
「面白いからだ」
とまた表情を変えずに突く。
騰は表情が読めないと皆が言うが、不思議なことに凛は小さい時から騰がなにを考えているのかわかる。
騰もまた凛惹かれている。
しばしの沈黙のあと、騰が凛に向き合う
「ここへきて何年になる?」
「私、ですか」
「当たり前だ」
騰が凛の頬にそっと触れる。
触れられた箇所はぽうっと赤くなった。
「もう5年になります...騰様にはなんとお礼を言ったら良いか」
「礼などいらん。それより」
触れるだけのキス。
予想はしていたが恥ずかしさで凛は耳まで真っ赤だろう
「と、騰様!」
「凛、好きだ」
突然の告白。
「最初は妹のような、娘のように思っていた。だが最近お前を見ると不思議な気持ちになる」
騰は凛の頬に触れながら空を見上げる
今日の月は満月、綺麗だ。
「騰様...」
「月が綺麗だな」
と、騰は凛の顔をじっと見る。
穴が開くほど見られて凛はもっと恥ずかしくなり騰の胸に顔を埋めた。
「嬉しい」
「本当か...?」
「はい、私も....」
凛大きく息を吸い騰を見つめる
「私もずっと、騰様が大好きです」
するといつも表情を変えない騰が少し微笑んだ気がした。
「凛、愛している」
そのまま深い口付けへと変わる。
そのあと、その場を録嗚未に見られた2人はうるさく問いただされたとか問いただされてないとか。
.
1/1ページ