誕生日(凪×夢主)
今日は5月6日。
ゴールデンウィーク最終日。凪が所属しているサッカー部は大型連休関係なく、朝から夕方まで練習を行なっていた。
(はー……だるい)
凪はやる気半分以下の動きをしながらサッカーボールを蹴っていく。
ピーッ
休憩のホイッスルが鳴った。
各選手達はコートから離れた場所で、水分補給やお昼ご飯を食べていく。
凪は水分補給などを行なわずに校舎へ向かった。
(……なまえ、いるかなー)
なまえは凪と同じクラスメイトで彼の世話をしてくれる1人であり、凪が密かに想いを寄せている人でもある。
彼女は吹奏楽部に所属している。
大会が近いため吹奏楽部もゴールデンウィーク期間中、毎日練習を行なっている。
練習中に校舎から吹奏楽部の演奏している音が聞こえてくる。凪が校舎に入ると演奏の音は聞こえず静寂に包まれていた。
(……すっごい静か。なまえも休憩中かな?)
校舎内をふらふら歩いていると中庭にいるなまえを見つけた。
ベンチに座っているなまえはおにぎりを食べながら楽譜と睨めっこしていた。彼女の周りには誰もいないようだ。
(ラッキー。なまえと2人きりだ)
手ぐしで髪を整えてから凪は中庭の扉を開けた。
(あ。靴持ってきてないや。靴下汚れるけどまぁいっか)
「なまえー」
凪はなまえに声をかけた。
「あ、凪くん。お疲れ様」
なまえはにこっと笑みを浮かべながら言った。
「今きゅーけい?」
彼女の隣に座りながら凪は尋ねた。
「うん。凪くんもだよね?」
「そーだよ。戻るのめんどくさい。それよりもさ、ねぇなまえ。今日なんの日か覚えてる?」
「なんの日?えーっと……」
「えぇっ。大事な日だよ?思い出してよ」
「…………あ!凪くんの誕生日!」
「ピンポーン。だいせいかーい」
「(あ、合ってて良かった)忘れちゃってごめん。改めておめでとう、凪くん」
なまえはパチパチと手を叩いた。
「へへっ。ありがと。
俺、なまえからのプレゼントがほしいんだ」
凪はなまえの手をギュッと握った。
なまえが食べていたおにぎりはポロッと彼女の膝上に落ちた。
「え、えっと……ぷ、プレゼント?」
「うん。なまえが俺のために考えてくれたプレゼントがほしい」
じっとなまえを見つめながら凪は答えた。
彼の瞳に彼女を逃がさない意思が映る。
「えっ、えーっと……ごめんなさい。い、今すぐは渡せないから……れ、練習が終わってから一緒に買いに行くのは……ど、どうかな?」
凪の表情を伺いながらなまえは尋ねた。
「いいよ。終わったら校舎前で待ってる」
にこっと笑いながら凪は返した。
ピピピ…
なまえのスマホが鳴った。
「ん?休憩終わり?」
「う、うん。ごめんね、戻らないと……」
彼女の両手を凪が握っているため、スマホの音が中庭に響き渡る。
「あ、あの!な、なぎー」
ちゅっ
「ー!?」
なまえが言いかけている途中で凪は彼女にキスをした。
「…………」
「…………」
キスをしながら握っていたなまえの両手を離し、凪は彼女を自身の胸元に引き寄せた。
彼が付けている制汗剤と汗の入り交じった匂いがなまえの鼻に残る。
(な、凪くんの……匂い……!)
凪の突然の行動と行為、彼の匂いになまえの心拍数がどんどん速くなっていく。
「…………ぷはっ」
数分経って、凪はようやくなまえの唇から離れた。
「はー。やる気回復したー。戻りたくないけど俺も戻るかぁ」
ぽんぽんと頭を撫でながら凪は言った。
「ー約束、だからね?1人で来てよ?」
なまえの耳元で凪が囁いた。
その声はいつものような緩さではなく、怒りを含んだ低い声だった(終)
ゴールデンウィーク最終日。凪が所属しているサッカー部は大型連休関係なく、朝から夕方まで練習を行なっていた。
(はー……だるい)
凪はやる気半分以下の動きをしながらサッカーボールを蹴っていく。
ピーッ
休憩のホイッスルが鳴った。
各選手達はコートから離れた場所で、水分補給やお昼ご飯を食べていく。
凪は水分補給などを行なわずに校舎へ向かった。
(……なまえ、いるかなー)
なまえは凪と同じクラスメイトで彼の世話をしてくれる1人であり、凪が密かに想いを寄せている人でもある。
彼女は吹奏楽部に所属している。
大会が近いため吹奏楽部もゴールデンウィーク期間中、毎日練習を行なっている。
練習中に校舎から吹奏楽部の演奏している音が聞こえてくる。凪が校舎に入ると演奏の音は聞こえず静寂に包まれていた。
(……すっごい静か。なまえも休憩中かな?)
校舎内をふらふら歩いていると中庭にいるなまえを見つけた。
ベンチに座っているなまえはおにぎりを食べながら楽譜と睨めっこしていた。彼女の周りには誰もいないようだ。
(ラッキー。なまえと2人きりだ)
手ぐしで髪を整えてから凪は中庭の扉を開けた。
(あ。靴持ってきてないや。靴下汚れるけどまぁいっか)
「なまえー」
凪はなまえに声をかけた。
「あ、凪くん。お疲れ様」
なまえはにこっと笑みを浮かべながら言った。
「今きゅーけい?」
彼女の隣に座りながら凪は尋ねた。
「うん。凪くんもだよね?」
「そーだよ。戻るのめんどくさい。それよりもさ、ねぇなまえ。今日なんの日か覚えてる?」
「なんの日?えーっと……」
「えぇっ。大事な日だよ?思い出してよ」
「…………あ!凪くんの誕生日!」
「ピンポーン。だいせいかーい」
「(あ、合ってて良かった)忘れちゃってごめん。改めておめでとう、凪くん」
なまえはパチパチと手を叩いた。
「へへっ。ありがと。
俺、なまえからのプレゼントがほしいんだ」
凪はなまえの手をギュッと握った。
なまえが食べていたおにぎりはポロッと彼女の膝上に落ちた。
「え、えっと……ぷ、プレゼント?」
「うん。なまえが俺のために考えてくれたプレゼントがほしい」
じっとなまえを見つめながら凪は答えた。
彼の瞳に彼女を逃がさない意思が映る。
「えっ、えーっと……ごめんなさい。い、今すぐは渡せないから……れ、練習が終わってから一緒に買いに行くのは……ど、どうかな?」
凪の表情を伺いながらなまえは尋ねた。
「いいよ。終わったら校舎前で待ってる」
にこっと笑いながら凪は返した。
ピピピ…
なまえのスマホが鳴った。
「ん?休憩終わり?」
「う、うん。ごめんね、戻らないと……」
彼女の両手を凪が握っているため、スマホの音が中庭に響き渡る。
「あ、あの!な、なぎー」
ちゅっ
「ー!?」
なまえが言いかけている途中で凪は彼女にキスをした。
「…………」
「…………」
キスをしながら握っていたなまえの両手を離し、凪は彼女を自身の胸元に引き寄せた。
彼が付けている制汗剤と汗の入り交じった匂いがなまえの鼻に残る。
(な、凪くんの……匂い……!)
凪の突然の行動と行為、彼の匂いになまえの心拍数がどんどん速くなっていく。
「…………ぷはっ」
数分経って、凪はようやくなまえの唇から離れた。
「はー。やる気回復したー。戻りたくないけど俺も戻るかぁ」
ぽんぽんと頭を撫でながら凪は言った。
「ー約束、だからね?1人で来てよ?」
なまえの耳元で凪が囁いた。
その声はいつものような緩さではなく、怒りを含んだ低い声だった(終)
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