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「で、そこに座ってる俺ちゃんの俺ちゃんがハッピーになりそうなかわい子ちゃんが荷物って事でOK?」
「そうだ。手は出すなよ。3つのルールはないと言ったが荷物は既に客のものだ。お触りはNGだ」
「ふーん、かしこま」
それだけ聞き、勢いよく車を発進させる。
さてどうしたもんか。
車を目的地へと走らせながらその先の事を考える。
一体全体何がどうして愛しのなな子ちゃんが後ろの座席に座ってドナドナ売られていく事になったのか知りたい。
時折苦しそうに呻いている声がする。
ああ、可哀想ななな子ちゃん!そんな口枷じゃなくて俺の息子をその可愛い口に突っ込んで――いけない話がそれちまう。
細かい理由は後にする。とりあえず関係者全員ぶち殺す。異議なし!
「お届け先は変更なしでいいのか?」
「ああ、最初に指定した場所で構わない」
「了解。その場所なら俺のルート計算ではあと30分もあれば着くぜ」
「そうか、それはよかった・・・遅刻するとうるさい顧客でな・・・」
「めんどくせえ客なんだな。しかしこんな若い子が荷物とは思ってなくて俺ちゃんびっくり。なにすんの?店?」
「個人的趣味だろうよ。定期的に黒髪の少女を所望してくる」
「定期的って事は常連じゃん!ロリコン様とかまじこわーい」
「そういった趣味を持つ金持ちはどこにでもいるだろう。どんな趣味だろうとうちにとっては大事な常連様だ・・・失礼な事をしてくれるなよ」
「サーイエッサー!」
暫く安全に走らせ、無事に指定の豪邸までたどり着いた。
門から玄関までは距離があり、門のセキュリティが外されると導かれるように車で中へと入っていった。
車内では無言を突き通していた後ろの男の一人が口を開く。
「お前はそのまま車内にいろ」
「俺ちゃんだけ仲間外れかよ!」
後ろを振り向き、男ともめるふりをしながらなな子ちゃんを見た。
健気に耐える姿もkawaii!
「で、爺さん。俺は荷物を運ぶだけでいいんだよな?帰りの送迎はどうすんだ」
「私を無事に帰せたら向こうで追加報酬を支払う。帰りの安全も頼むよ」
「了解、じゃあ俺ちゃんはここで待機って事でokな」
「そうしてくれ」
それだけ言い残し、なな子ちゃんを連れて全員が車から降りた。
正面の入り口からは趣味の悪そうな男が出てきた。
あいつがクソロリコン依頼者か。
お付の男達がなな子ちゃんをロリコン野郎に突き出した。
車内にいるせいで何を喋ってるのか全然わからないが、なな子ちゃんが悔しそうにしているのはよくわかった。
全員が中に入ったのを確認し、俺は車を降りる。
ぶちのめす奴は全員把握した。
これよりゲーム開始です!クリアボーナスはなな子ちゃん!
「RTA開始!(誰か録画しといてよね)」
+ + +
目的地に着いた後、このクソみたいな口枷とイヤーマフを外され私は視覚以外の世界を取り戻し、情報を必死に聞きとった。
建物の中に入り、老人と買い手は穏やかに近況なんて話している。
「急遽、最初の子と違う子になるといわれたので驚きましたよ」
「いや驚かせてしまって申し訳ありません・・・ですが前の子より質にいい子を見つけまして・・・ポール様なら恐らくこちらの方が気にいるかと思いましてね」
「そうだね、とても良い・・・」
「ひっ・・・!?」
突然の触覚に思わず声が出てしまった。
髪を撫でている。さらりと一本ずつカーテンをなびかせるようにさらりと流し遊びだした。
「肌の色の白さと髪の黒さ、どれをとっても素晴らしい・・・今回は上乗せさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
「君達は先にいつもの部屋に行っていてくれ。僕はいつも通り、確認させてもらってからそちらに行くよ」
「かしこまりました」
「さ、行こうか」
「・・・どこへ」
「怖がらなくていいよ、君の部屋だ」
「私の・・・部屋?」
「そう、今日からここが君の家で僕は君の飼い主」
「なにそれ」
「ふふふ、いい子にすればご褒美が貰えて、悪い子には罰が与えられる。シンプルなものだよ。今はまだ躾がなってないけどいずれ君はいい子になる」
「悪趣味」
「今はまだ許してあげよう」
そういうといつの間にか部屋に着いたのかドアの開く音がした。
中に無理やり入れられるとドアが閉まり、ガチャンと鍵の閉まる音がした。
「鍵?鍵かけたの?」
「さあ、座って」
「いや!やめて!」
叫ぶと同時に頬に痛みと熱が走った。
男は楽しそうに笑い出し、私は今起きてる現実を受け止めきれずにいた。
首に無理やり首輪をされたと思ったら今度は後ろで止めていたバンドが外され、手首に錠をかけられる。
その腕を上に釣られるようにされるとようやく目隠しを外された。
暫く光を見ていなかったせいで目が眩み視界がぼんやりとしている。
「ああ、やっぱりだ・・・君は写真で見るより何倍も美しいね・・・」
「っ・・・!」
視界に入ってきた男は決して醜男ではなかった。それどころか所謂美男子に含まれるであろう顔つきにブロンドへア。しかし性癖に難有り。
先程殴られた頬を愛おしむように撫で、うっとりとしている。
状況が状況でなければ喜ぶ女はたくさんいるだろう。
「さて・・・君は処女かい?」
「・・・・・・・・・・・・は」
「ふふ、調べればわかる事だから別にいいんだけどね・・・もしそうだとしたら彼には謝礼をしないといけないからね・・・」
「いや、やめて・・・触らないで・・・やだ!」
男は笑い出し、乱暴に服を裂き、もはやその行為すらも楽しんでいるようだった。
「下着のセンスが百点満点!なな子ちゃんの可愛さで俺ちゃん死にそう!」
「な!?」
「ウェイ・・・っ!?」
「なな子ちゃんだめだめ、仕事中はデッドプールって呼んで!デップーでも可!」
突然部屋の天井板が抜けたかと思ったら赤と黒の正義の味方(かどうかはわからない)が降ってきて私の口に指を当てた。
私も驚いたがポールと呼ばれた美男子は驚きを通り越してブチギレている。
「なん、なんなんだお前は!?いや・・・お前、ドライバーだったはず・・・まさか俺を裏切ったのか!?」
「なんか勘違いしてるみたいだから教えてあげるね。さっき俺が連れてきた"荷物"は下で深くおねんねしてる。多分二度と起きないタイプの方。で、お前もこれからここでおねんねする。OK?」
「ふざけるな!!」
男が部屋の中から武器になりそうな物を見つけそれを手に取りウェイドに襲いかかる。
ウェイドはひょいひょいと遊んでるように避け、足を引っ掛けると男を壁へと放り投げた。
「あー、なな子ちゃんってグロはアウトだった?」
「んん・・・できれば避けたい」
「OK!じゃ、これつけよっか!」
そういうと男が倒れている隙に先程外した目隠しを再度装着させられた。
「ちょっとウェイド!」
「今はデッドプール!」
「あーはいはい!デッドプール!目隠しするんじゃなくて手錠外してくれたら私逃げれるんだけど!!」
「それはもったいないからもう少しだけそうしててほしい」
「馬鹿かーーー!!!!」
そう叫ぶのと同時に物凄い音が部屋に響いた。
男が何かを投げたようだった。
怒鳴り声と笑い声、物が砕け散る音に銃声。
見えないからこそ音声のみの情報はあまりにも怖く、身体が震えてしまった。
暫くすると離れた位置でドチャッというなんとも言えない湿り気を帯びた音を最後に無音になった。
「ふー、満足☆」
「ウェイド・・・?」
「もう、デッドプールだって・・・まいっか。やっと二人きりになれたね・・・」
「そういうのいいんで早く目隠しとってくれない・・・?」
ウェイドの足音が徐々に近付く。
ぐいっと乱暴に目隠しを外されると同時に深い口付けが襲った。
「んんっ!?んーー!!」
「あーーーーもう無理、こんなの最高のクリア報酬じゃん!」
「っ・・・は・・・!早く!早く手錠外してよ!じろじろ見ないで!写真撮らないで!」
「クリア報酬なんだし少しくらいね?」
「ウェイド、私の部屋での件まだ許してない」
「早急に外させていただきます」
突然のキスに戸惑いそうだったけど、それよりも今の自分の姿があまりにも悲しくて泣きそうになる。
下着姿でキスとか!ウェイドとキスするの初めてなのに!
しかしその後は丁寧に拘束を外してくれた上に、私の視界に死体が見えないようにしてくれたりと気を遣ってくれていた。
着れそうなものは近くに見当たらなかったのか、ウェイドはシーツを私の身体に被せてくれた。
普段はぶっ飛んだ事をする癖にこういう所で優しいのが彼の良い所なのだ。
ウェイドはシーツで私を包むと、そのままお姫様抱っこをして乗ってきた車に私を優しく乗せて見慣れぬ道を走り出した。
「なな子」
「ん・・・?」
「聞きたい事はめちゃくちゃたくさんあるけど、無事でよかった」
「うん。言いたい事たくさんあるけど・・・ウェイドが来てくれてよかった」
「帰ったらハグしていい?」
「家の掃除してくれるなら」
「いくらでもやらせていただきます」
ウェイドの反省する様子に思わず耐え切れずに笑うとウェイドもつられるように笑い出し、少し遠
回りのドライブデートへと向かった。
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