成人済みヒロイン。
ぬら孫
空欄の場合は「流畝舞美」になります
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※竜二さん生誕話、恋人設定、花開院家で一緒に暮らしています。また一つ歳を重ね、センチメンタルな気持ちになってしまった竜二さんのお話※
「…」
ーまだ、暑さが残る季節、入浴を済ませ、涼を取るため縁側にあぐらをかいて空を見上げた時…ふと、今日が自分の生誕だと言う事に気づいたー
「…まだ、生きてるな。」
…当然の言葉と言えば当然。花開院家の男児は早逝だと言われ続けてきたから…考えたくもない運命…逃れられない運命…だから気づかぬ内に、自分でも気にしなくなっていた…
「…あー、余計な事思い出しちまった。…呪いはもう解けた筈なのになぁ…?」
…九尾はもういない…だが蓄積された負の記憶…重くなる心…煩わしい……折角忘れてたのに…一度荒く波立った心は、中々に収まらない…最悪だ。
「チッ…」
…部屋に戻ろうと立ち上がろうとしたら…
『見つけました!竜二さん…!』
「…舞美」
…ぼふん、と舞美が後ろから抱きついてきた…柄にもなく、先程の負の記憶のせいからか、回された舞美の手に自分の手を重ねていた…
「…どうした?」
…たちまち解けていく心…振り向いて、舞美を引き寄せ、膝の上に座らせ頬に手の平を滑らせる…俺がそう聞けば、舞美はその手に頬を擦り寄せ、満面の笑みを浮かべて言った…
『誕生日、おめでとう御座います…!』
……生誕に良い思い出なんてない…いつまで生きれるか、常に不安が付き纏うから…だが、こいつのこの言葉で全てがかき消される…温かくて穏やかに広がり心に染み渡る言葉…生きていて、産まれてきて良かったと思える…
「…」
…喜びで何も言えないでいると、舞美が顔を覗き込んでくる…
『んん?あれ、もしかして竜二さん、元気な…』
返答の代わりに喜びの余り衝動的に後頭部を引き寄せ、舞美の口を塞ぐ。
『ん…?!んん…!んっ…?っ!竜二さ…!』
…様々な感情が入り交じって、無我夢中で舞美の口内を貪る。呼吸がままらなくなってきた辺りで、唇を離す。
『…は、は……っ…、いきなり、どう…したんですか…?』
…頬を赤くして、呼吸を整えようとする姿に、また愛おしが込み上げる。…あー、そろそろ限界だな。…俺はひょいと舞美を抱き上げる。
『え…、あ、あの…!竜二さん…?!』
「…煽ってきたのはお前だ。舞美。」
ドサリ、敷布団の上に下ろし、覆い被さり、その光景に無意識に自分の唇をゆっくり舐め上げ、言いながら笑う…
『っ…!』
俺の動作を見て、更に真っ赤になる舞美の顔。あぁそうだ、そう言う顔が堪らなく愛おしくていじめたくなる…が、突如じろりと俺を睨みつけ、首に両手を回されて、引き寄せられる。…こいつの突拍子もない行動に流石に俺も目を瞬かせる…
『よく分かりませんけど、竜二さんが元気になって良かったです!』
「ふ…そうだな。…ほんとお前は俺を喜ばせる天才だな?」
『今更気づいたんですか?』
ふふん、とドヤ顔をしながら言う舞美に口角が自然と吊り上がる。そんな舞美の頬を両手で包み込み、悪戯に笑う…
「このままお前を抱けたら、尚の事、俺が喜ぶんだがなぁ?」
…言うや否や、今度は俺が唇を塞がれた。
『望む所です。覚悟の上で来ましたから…!』
「はっ…分かってるじゃないか。」
俺は舞美の首筋に唇を寄せ、ポツリ呟く。
「…ありがとな。舞美。」
…頭上で舞美が穏やかに笑う。
『どう致しまして。…こちらこそ、生まれてきてくれて、私と出会ってくれて、ありがとう御座います。竜二さん。』
…背に回された温かく優しい両手。夜はまだ長い…
ーその日、初めて俺は、
生誕日が好きになれた気がした ー
「…」
ーまだ、暑さが残る季節、入浴を済ませ、涼を取るため縁側にあぐらをかいて空を見上げた時…ふと、今日が自分の生誕だと言う事に気づいたー
「…まだ、生きてるな。」
…当然の言葉と言えば当然。花開院家の男児は早逝だと言われ続けてきたから…考えたくもない運命…逃れられない運命…だから気づかぬ内に、自分でも気にしなくなっていた…
「…あー、余計な事思い出しちまった。…呪いはもう解けた筈なのになぁ…?」
…九尾はもういない…だが蓄積された負の記憶…重くなる心…煩わしい……折角忘れてたのに…一度荒く波立った心は、中々に収まらない…最悪だ。
「チッ…」
…部屋に戻ろうと立ち上がろうとしたら…
『見つけました!竜二さん…!』
「…舞美」
…ぼふん、と舞美が後ろから抱きついてきた…柄にもなく、先程の負の記憶のせいからか、回された舞美の手に自分の手を重ねていた…
「…どうした?」
…たちまち解けていく心…振り向いて、舞美を引き寄せ、膝の上に座らせ頬に手の平を滑らせる…俺がそう聞けば、舞美はその手に頬を擦り寄せ、満面の笑みを浮かべて言った…
『誕生日、おめでとう御座います…!』
……生誕に良い思い出なんてない…いつまで生きれるか、常に不安が付き纏うから…だが、こいつのこの言葉で全てがかき消される…温かくて穏やかに広がり心に染み渡る言葉…生きていて、産まれてきて良かったと思える…
「…」
…喜びで何も言えないでいると、舞美が顔を覗き込んでくる…
『んん?あれ、もしかして竜二さん、元気な…』
返答の代わりに喜びの余り衝動的に後頭部を引き寄せ、舞美の口を塞ぐ。
『ん…?!んん…!んっ…?っ!竜二さ…!』
…様々な感情が入り交じって、無我夢中で舞美の口内を貪る。呼吸がままらなくなってきた辺りで、唇を離す。
『…は、は……っ…、いきなり、どう…したんですか…?』
…頬を赤くして、呼吸を整えようとする姿に、また愛おしが込み上げる。…あー、そろそろ限界だな。…俺はひょいと舞美を抱き上げる。
『え…、あ、あの…!竜二さん…?!』
「…煽ってきたのはお前だ。舞美。」
ドサリ、敷布団の上に下ろし、覆い被さり、その光景に無意識に自分の唇をゆっくり舐め上げ、言いながら笑う…
『っ…!』
俺の動作を見て、更に真っ赤になる舞美の顔。あぁそうだ、そう言う顔が堪らなく愛おしくていじめたくなる…が、突如じろりと俺を睨みつけ、首に両手を回されて、引き寄せられる。…こいつの突拍子もない行動に流石に俺も目を瞬かせる…
『よく分かりませんけど、竜二さんが元気になって良かったです!』
「ふ…そうだな。…ほんとお前は俺を喜ばせる天才だな?」
『今更気づいたんですか?』
ふふん、とドヤ顔をしながら言う舞美に口角が自然と吊り上がる。そんな舞美の頬を両手で包み込み、悪戯に笑う…
「このままお前を抱けたら、尚の事、俺が喜ぶんだがなぁ?」
…言うや否や、今度は俺が唇を塞がれた。
『望む所です。覚悟の上で来ましたから…!』
「はっ…分かってるじゃないか。」
俺は舞美の首筋に唇を寄せ、ポツリ呟く。
「…ありがとな。舞美。」
…頭上で舞美が穏やかに笑う。
『どう致しまして。…こちらこそ、生まれてきてくれて、私と出会ってくれて、ありがとう御座います。竜二さん。』
…背に回された温かく優しい両手。夜はまだ長い…
ーその日、初めて俺は、
生誕日が好きになれた気がした ー
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