成人済みヒロイン。
ぬら孫
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ー花開院本家 廊下ー
…秋、それは人肌が恋しくなる季節…
『…何か、今日竜二さんと全く会わなかったけど、部屋にいるのかな?』
言いながら、小走りで竜二さんの部屋に急ぐ…
『…竜二さん?いらっしゃいます?』
…。返事がない、ただの屍…あ、物騒な事言うなって?すいません。
『…竜二さん?勝手に入っちゃいますよ?』
扉を恐る恐る開けると、机に伏している彼を見つけた…
『!竜二さん‥?!』
心配になって駆け寄れば、聞こえてくる寝息…
『…なぁんだ、寝てるだけでしたか、心配して損しました。竜二さん!寝るならちゃんと暖かくしないと、ダメですよ。』
「ん…」
もぞもぞと動き始める竜二さん…
「舞美‥?……俺、いつの間にか、寝てたのか‥?」
『えぇもう、そりゃあぐっすりと…珍しいですね、竜二さんがお昼寝とは…』
伸びをしながら彼は言う…
「……あー、少し気になる書物を読んでたら、外が明るかった…」
『…ふふっ、そうでしたか…』
彼のこう言う所を見てると、高校生だなと実感して、どこか安心する自分がいる…が…
「…何だその顔は…」
当本人は私が笑っている事に気が付き、不機嫌そうな顔をする…
『いえ、ただ可愛らしい所もあるなーと、微笑ましくなっただけです。…何はともあれ、お昼寝をするなら、もう少し暖かくして下さいね?』
無事を確認?したので、立ち上がろうとすれば…
「…分かった。」
と私の膝の上に寝転がる竜二さん…
『え、あの、竜二さん?』
「何だよ。言われた通りにしてるだけだ。こうすれば暖かい…」
ニヤリといつもの調子の意地の悪い笑み…
『…。それじゃあ私も一緒にお昼寝しなくちゃいけないじゃないですか…』
「すれば良いだろ?…それとも、俺の誘いを断る気か…?」
からのこの俺様ぶり…先程の可愛らしさは幻か…だが、これが一番彼らしい…再認識すると、くすりと笑みが溢れた…
『…やれやれ…しょうがないですね。』
「だから、何で笑う。」
『いーぇ、それでこそ、竜二さんらしいと、思っただけです。』
「どういう意味だ?」
不服そうに言いながらも、竜二さんは手を伸ばし、私の頬に触れると、そのまま起き上がり触れるだけの口づけを交わす…そしてまた膝の上に寝転がる…
『…少しだけですからね?…寝過ぎると、夜が眠れなくなりますから…』
「…別に良いだろ?どうせ眠れなくな」
『ちゃんと寝て下さい。』
「ちっ」
『全く…』
―秋は、人肌が恋しくなるものなんです―
「竜二兄ちゃんもそうやけど、何で舞美さんまで見かけへんのやろ?」
「さぁ?何でやろうね~♪」
「…。秀元、あんた何か知っとるとちゃうん?」
「な~んの事やら?」
「何や腹立つわぁー。」
…皆様が気が付くのは、もっと先のお話…
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