成人済みヒロイン。
したくなるんです…
空欄の場合は「流畝舞美」になります
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ーそれは、いつもの様に、Edenのメンバーがマンションに出向いた時に起こったー
「わわっ!凪砂君?急に立ち止まるなんてどうしたんだい?!」
「おひいさんもですよ。…でどうしたんですか?」
「何事です?」
「あ、皆ごめんね。…ただあの、あれ……」
…凪砂が不思議そうに視線を送れば、メンバーも必然的にそちらを向き、その先には、少し開いた扉の向こう…
舞美がいた。仕事の為の情報収集なのか、とてもリラックスしながら映画を観ているようだ…
「うんうん!いつもの舞美さんだね!」
「ですね。」
「ええ。」
「…待って、多分もう少ししたら……ほら…」
凪砂には何か伝えたい事があるらしく、メンバーが暫しその様子を見ていれば…
『………』
「あ!」
「…何かタオルケット、ギュウってしたり、頬擦りしたりしてますね…」
「…ほぅ、これはこれは……」
「ふふ、可愛いよね…、」
皆が暫し観察していると、ふと視線に気付いた彼女と、メンバーの視線がばっちし重なった…
怪訝そうな顔をしながら立ち上がり、扉を開ける…
『…皆さんで一体、何をしているんですか‥?』
彼女が聞けば、日和がとても楽しそうに…
「舞美さん鑑賞!とっても可愛かったね!」
『は…?』
「誤解される言い方っすよ!おひいさん!確かにそうですけども‥!」
「…まぁ、あながち間違っていない発言でもありますけどね。」
『…?…??』
勝手に話が進行する中、全く今の状況に追いつけない舞美。
「うん。幼子みたいで、とても可愛らしかった。」
『???…え、何がですか?』
困惑する舞美に日和が明るい声色で問いかける。
「ちなみにどうして舞美さんは、タオルケットをギュウギュウしたり、頬擦りしたりするんだい?もしかして寂しいの?」
『…え…』
日和の言葉に、全てを理解したらしく、羞恥心からか、顔全体が徐々に赤みを帯びてゆく…
「…そうなの?それなら私を頼ってくれれば良いのに…貴女にだったら、よりたくさんの愛を与えてあげるよ…?」
『違っ…!』
「ほらほら‥!僕の胸も舞美さんの為だったらいつでも貸してあげるよ!」
『ですから!そうではなくて‥っ!』
「貴方様は溜め込み過ぎる癖がありますからねぇ?」
『茨さんにだけは言われたくないのですが…?!』
「ちょっと皆さん?舞美さん、困ってるじゃないですか。その辺にしといてあげた方が良いですよ〜。…確かに何でああいう事をしてたのかは、気になりますけど…」
『……したくなるんですよ…』
「「「え」」」
か細く放たれた言葉に、皆が首を傾げる…
『ですから!理由はありません!ただしたくなるんです!…昔から、何か、タオルケットを手にしてると、落ち着くし、ああいう事をしたくなっちゃうんです!!…いけませんか‥?!』
尚も顔を赤くしながら舞美がそう叫ぶと、反対にその場の空気は和やかになり…
「…やっぱり、可愛い。」
凪砂は優しく微笑みながら、彼女の頭を撫でる…
『っっ…!』
「心配しなくても、他の人には言いませんって。」
「うんうん!こ〜んな可愛いらしい姿を皆に教えてしまうのは、勿体ないからね!」
「自分は貴女様の新たな一面が拝見できて、大満足であります‥!」
『ゔ……これからは、絶対!回りに誰かいないか確認します‥!』
…それから暫く彼女は、メンバーに可愛がられとさ…
彼女の回りは本日も平和です。
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