第4訓 猫の昔話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーーーーーーー
次の日
由羅「おはようございまーーふああぁぁああ...」
土方の部屋を挨拶と共に挨拶以上に大きくあくびをしながら書類を出しに中へ入る。
土「遅ェ!昼前だぞ!納期ギリギリじゃねぇか」
由羅「へーへー、すんませんね」
というと慣れた手つきで土方の胸ポケットからタバコをとる。
土「お前な...」
由羅「朝起きて書類頑張ってた由羅ちゃんにちょっとくらいお褒めの言葉とかないんですかァ?」
土「朝一の朝礼で立ちながらねてたやつはどこのどいつだ」
由羅「あれは瞼の裏を見つめてただけですー」
土「どんな言い訳だゴルァ!!」
今にも抜刀しそうな勢いで怒る土方にきゃ~とわざとらしく怯えるのを見て、馬鹿らしくなる。
由羅は眠そうにしながらも「いろいろありがとうやで」と言う。
なんだ、なんなんだその言い方は。
だがこいつにも色々あるのだろう。
近藤さんが知ってるならいいかとは思うもどうにもむしゃくしゃする。
由羅「そんなピリピリするなよピリ方さんよ」
土「誰だそいつァ」
由羅「んで?午後は?」
土「稽古」
由羅「俺稽古すんの?わろたー!」
お前が稽古つけられてどうする。
何を稽古されるんだ。頭か?頭の稽古か?
それなら何時間でもつけてやりてぇもんだ。
土「つける側」
由羅「...は?ムラムラしてきました」
土「なんでだよ」
由羅「全然戦ってねぇもん」
土「当たり前だが竹刀だぞ」
由羅「分かってるっつぅの。まだ1時間あんじゃん飯食いに行こトシくぅん」
土方も特にこの1時間用もないので誘いについて行くことにする。
食堂につくと、稽古前に力をつけようと意気込んでいる隊士達が凄い勢いで飯を食っていた。
土「すげぇ勢いだな...お前が稽古つけるのなんて初めてだからだろうな」
由羅「え、そうなの?」
土「お前の戦闘スキルはみんな真似してぇだろうよ」
由羅「適当なんだけど」
土「お前この後稽古つけんだぞ。ちったぁ言葉でも伝えれるように考えとくんだな」
由羅「げぇ...お腹痛くなってきた...」
そう言いながらも頼んだうどんを口にしているあたり何も考えていないだろう。
由羅「食堂の飯うめぇな、もっとくたびれ....え〝ナニソレ」
土「土方スペシャルだ」
ためらいなく丼にマヨネーズをかけているのを見て顔が引きつる。
黄色に侵食されていく米を可哀想にと思い十字架をきった。
土「あ?欲しいのか?」
ひくつく頬。
仕方ねぇなとでも言いたげな土方の顔。
由羅「いらねぇよ!なんだそれ!キモ!きもいきもい!きっしょ!!!!え?気持ち悪すぎるよ土方君!グロい!汚らわしい!忌々しい!極めて不快!!至極!!!不愉快!!!!」
土「ありとあらゆる言語を使って同じこと言うんじゃねぇよ!うめぇんだぞ!!」
ずるる、と口に黄色い物体を口に運ぶ。
由羅「おぇぇぇそれネタじゃないんだよね、無理して食べてるんじゃないよね!?お腹壊さない!?ネタに走ってるならネタに体張りすぎだよトシィィィ!無理しないでェェェ!!」
土「ッッッるせぇよ!!口につっこんでやろうか!!!」
由羅「ギャアアアア!!!その汚らわしいもので俺の口を穢さないでェェェ!!」
と、茶碗ごともち迫りくる土方から逃げようと何かにしがみついた。
「朝から公開プレイですかィ、俺も混ぜてくだせェよ」
げ、と恐る恐る振り返ると
ニタリと黒い笑みを浮かべるドS王子の顔。
由羅「いや違うからね!?ねぇ総悟君あの人頭おかしいの!?」
沖「あ?」
何かと見るとそこにはいつも通りマヨネーズの山。
沖「あぁ、土方さんは何でも犬の餌にしてそれを食う性癖のあるど変態なんでさァ」
由羅「き、生粋のど変態じゃねぇか...!」
土「マヨネーズは万物神羅万象何にでも対応できるオールマイティアイテムなんだよ!!お前らは分かっちゃいねえ。稽古ン時体に叩き込んでやるよ」
沖「ほォ?今日由羅さん来るんですかィ?」
由羅「おー、総悟もこいや。お前真選組一強いらしいじゃねぇか」
沖「由羅さんが行くなら行きまさァ。俺の下でヒィヒィ鳴かせてやらァ」
由羅「お前に押し倒されることがあったらな」
いつの間にか沖田も二人の席につき、何気ない会話をしてるとすぐに稽古の時間がやってきた。
由羅「んじゃ、そろそろ行きますか」