第4訓 猫の昔話
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江戸が栄え始めると、俺たちはこの辺に住み始めた。
ターミナルという装置が出来上がるまで後少しだ。
すると俺の尻尾があつく、体がほてりだして調子が悪くなった。
ああ、体が大人になったのかと自覚した。
乱猫族とはその名の通り地球の猫に似たところが多々ある。
三ヶ月に一度発情期が起こる。
まだその頃には抑制剤なんてもんはなくて、なんとなくで紫とそういう関係になった。
付き合ったりとかじゃないけどね。
...まぁ紫は感情があったみたいだけど。
そのうち抑制剤もできて、俺はそれを飲むようになってそんな関係も終わるはずだったのに紫がしつこくせまってくるから俺もたまーに相手してた。
一度発情したら射精さえしてしまえば二日や三日で治る。
その射精が一度や二度ではないんですけどね。
まぁそんなこんなで飯食ってセックスしてるダラダラと生きてるとある日風の噂でその人が死んだって噂が耳に入った。
そうだろうな、あの戦場じゃあ。とタカをくくっていた俺とは違い紫は激昂した。
感謝はしきれないほどしているが、仕方ないと伝えると紫は体もこんなままでいいのかよと言う。
確かに、あの時の痛みはもう味わいたくない。
今思い出しても確かに腹立たしい。
紫がいい話を持って来てくれるという奴がいた。そいつが高杉だ。
俺は入隊はしてないが紫と何年かそこにいた。
紫は高杉といるうちにどんどん過激派になっていくし、俺は俺でぜってぇ許せねぇけど紫は簡単に人間を殺すような奴じゃなかったのに、と悲しくなった。
どんどん過激派になっていく紫をみて、年数を重ねるうちについに俺は逃げ出した。
もしかしたら紫は俺のために、俺の体の為に動いているんじゃないのか
現にいくつもの戦場を共にのりこえ、同じ境遇で育ち、同じ悲しみを経験した俺にいつまでも執着している。
だから俺は関わりたくなかったんだ。
もうあんな紫は見ていられなくて。
そして数年経った後、その辺をプラプラしながら半月、俺は来たんだ。
ここ、万事屋にーーー。