第4訓 猫の昔話
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ある日、同じ場所へよく出向いているなと確信づかれた事を天人に言われた。
焦りと共に、紫とはあーだこーだ相談するが何もいい策は出なかった。
嫌だ、地球人は殺したくない。
俺たちはすっかりあの人に懐いていた。
優しく温かで、あの大きな手をした大人に撫でられるのは心地が良かった。
幼い俺たちは突然親から引き離され、自分の味方をし守ってくれる大人、と言うものに自然に惹かれていたのかもしれない。
そんな考えがまとまった次の日、その人に紙に「もうこれない、バレそうだ」と書くとその人はいつも通り優しく笑った。
二人揃って悲しそうな顔をするもんだからその人は優しく頭を撫でてくれた。
するとその人は何百もの紙を取り出し、薬の成分が何であるかをあてていた。
力は半減するかもしれないが、力を取り戻せる薬を半分飲み込んで、半分渡して欲しいと言われていたのだ。
それは天人や人間の血だった。
それを見た瞬間、一体知らずに何十人、何百人の血を飲んできたのかが不安で気持ち悪くて仕方がなかった。
絶望する顔を見て、その人は何百もある紙の中から「血の量は550~560リットル」と書かれている紙を見せて来た。
「死なない程度、それも混血しているから一人からとっているわけではない。その薬はそれを凝縮したもの」と書いており心から安堵した。
そうか、それなら俺たちが喉から手が欲しいと思っている薬のためにもうあそこに囚われる事はないのか。
その事実を知らなければ今も天人の下についていただろう。
ただただその人に感謝をした。
何度も何度も頭をさげる二人をみてその人はまた優しく頭を撫でた。
次の日早速、GPSを取り付ける天人を静かに殺し二人で血を分けた。
何度も動かされたせいか、神経の痛みはさほどなくなっていた。
由羅「...紫、いくぞ」
紫「おぅ」
その日はとにかく暴れまくった。
天人達が驚いていた、何故だ何故だと慌てふためいていた。ざまぁみろ。
俺たちは復讐を遂げたのだ。
返り血まみれで気持ちが悪かったが、何より達成感に満ちていた。
基地に帰り、世話になった奴らを全員殺した。
そう思い、戦いを終えたが敵だらけの基地へ帰り悠長に風呂に入る時間もなく、何千を掛ける天人達を手にかけるのも今日は疲れ果てていて無理だと思い野宿することにした。
あの人に会いに行こう、そう言ったが返り血まみれのこの姿じゃいけない。川を探そう、となり3日かけて川を発見して、すぐさま戻ったがその場所はもうなくっていた。
生きている事を願って...
そうこうしてるうちに戦争が終わった。
地球が負けたが、別に何も思わなかった。
復旧を待って故郷へ帰るとしよう。