第3訓 猫の戦友
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
銀「や、別に対した事ねぇとは思うんだけど神楽が昨日おたくの総一郎君と喧嘩したっきり帰ってきてなくて」
由羅「まじ?よくある事なの?」
銀「何にも連絡しねぇで帰ってこねぇなんてなかったけどよ...まぁどっかでほっつき歩いてるんだろ」
なんとなく、だが由羅は嫌な予感がしていた。
由羅「総悟は俺を探して一回帰ってきたんじゃねぇの?そん時神楽は?」
銀「酢昆布買って帰るっつって居なくなったらしいぜ。それこそ仲良く帰ってきた方が俺は怖いけど」
由羅「そうか、俺も今見廻りしてるしぶらつくついでに探してみるわ」
銀「なんもねぇとは思うがな、サンキュ」
由羅「おー...後寝癖くらい直してから外出ろよ」
銀「生まれつきです」
ーーーーー
なんかに巻き込まれてたらどうしよう...と焦る気持ちを由羅の足を早める。
これで何かに巻き込まれてたりしたらもう俺やらかしまくってね?全部うまくいってなくね?なんなの?なんか腹立ってきたんだけど...
土方には気使わせちまうし総悟には疑われまくってるし万事屋は巻き込んじまうし...
たばこ吸いてェ...
とモヤモヤしながらも人混みの中から神楽の匂いをみつけようと足早に歩いた。
総悟とどの辺までぶっ放したのか聞けりゃあいいんだけど、勘の良いやつだからまた何か聞かれりゃもうこれ以上はぐらかせる気がしない。
すると、背後に自分めがけて強烈な視線を感じ由羅は振り返る。
由羅「?」
?「あの~...」
由羅「え、は、はい?」
全く見知らぬ顔の少年が声をかけてきたことに驚きたじろぐ。
身長差はさほど変わらないが顔にまだあどけなさが残る。
「自分、鬼兵隊の者なんですけど...」
由羅「は!?」
思わず大きな声を出してしまい慌てて自分の口に手を当てる。
由羅「なな、何してんの捕まるよ!?自首!?」
小さい声で怒るも相手は小さく首を横に振る。
「自分は下っ端なんで顔割れてないし今は帯刀もしてないので大丈夫ですよ。由羅さんですよね?貴方がまだ鬼兵隊にいらっしゃる時にお見かけしてて...」
由羅「はぁ...俺になんのよう?晋介が探してるんだろうけどさっき会ったぞ」
気の抜けた返事をすると覇気のない見知らぬ少年は「自分は紫さんの下についてるもので...」というと思わず出た由羅の殺気に引き腰になる。
「で、伝言頼まれてて...自分は弱いし貴方の強さを知ってるので無理やり由羅さんを連れて行くなんてできないのでここで....」
人通りの少なくはない場所のため早く聞きたい気持ちもあるが道の逸れた路地裏に入り、話を聞く。
「あ、あの、紫さんが江戸にいることはわかってるって...先程帰ってこられたんですけど、チャイナ服の...子供を連れてて...」
由羅「ンあ〝ーーーー...」
やっぱりか、嫌な予感外れて欲しかったんだけど。という気持ちと苛立ちとで自らの髪をぐしゃぐしゃとかき分ける。
「まだ子供には何も言ってないからここに来いって...」
そして渡された一枚の紙。
そう遠くはない場所。