第3訓 猫の戦友
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由羅「はぁ...疲れた」
真選組に帰宅し、総悟をどう宥めるかを考えながら土方の部屋へと向かう。
由羅「入るぞー」
何食わぬ顔で土方の部屋に入りたばこを手に取る。
土「...禁煙は」
由羅「見回り中我慢してたし?あ、はい」
おもむろに取り出した袋の中にはマルボロが1カートン。
土方は返してもらえるなど到底思っておらず目を丸くした。
由羅「お前も禁煙したら?」
土方「″も″ってお前な...。周りからすればお前は普通に喫煙者だぞ」
由羅「は?周りの目腐ってね?」
と言いながら煙を吐く由羅に土方はため息をついた。
土「そういえば総悟と一緒に見回りに行ったんじゃなかったのか?」
由羅「万事屋に用が合って寄ったら神楽と戦争おっぱじめて消えてったよ、はぁ、また書類だ」
土「おま...止めろよ...力も制限されてねぇし余裕だろ」
由羅「変に目立つのやだしィ?」
面倒そうに返ってきた言葉に、ついにため息ではおさまらなくなり土方は頭を抱えた。
ついでに土方もタバコに手を伸ばす。
由羅「ま、あれはあれで仲良いんじゃねぇの?子供のじゃれあいみてぇなもんだろ」
土「お前は標的になった事がねぇからわかんねぇんだよ...アイツはいつも副長の座狙って本気で殺しにかかってくるぞ」
由羅「巻き込まれるの怖ぇし俺もとっととこの場で殺しておこうかな」
土「...制御できなくなった時のためにとっつぁんから薬を貰ったんだがな」
由羅「すいませんでした」
以前土方から殺気を向けられた時に、力がない状態では土方に勝てない事は充分理解できていたらしい。
土「ま、総悟に何も言わねえで消えたならお前も総悟に狙われるだろうな」
由羅「おっ、こんなところにいい盾が」
土「書類5倍な」
由羅「職権乱用!」
土「...」
急に黙り込んだ土方に由羅は視線を向ける。
ハテナを頭に浮かべる由羅に土方は立ち上がり近付く。
突然の行動に驚くが何が何なのか分からずただ突っ立っている。
由羅「あ?どったの?」
唐突に胸ぐらを掴まれ由羅はよろめく。
由羅「うわっ」
土方がスン、と匂いを嗅ぐと由羅はパッと離れ苦笑いを浮かべ乾いた笑いをこぼす。
由羅「...犬かお前は」
土方は少し眼光が厳しくなり、由羅の事を見つめた。
土「血の匂いがする。紛らわしたくてタバコ吸ったのか」