第3訓 猫の戦友
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
由羅「~~はぁ、あいつは本っ当...」
右肘を膝につき、頭を支える由羅。
だがその反応は肯定にしかならず。
銀「いつから俺のこと知ってんだ、アイツも詳しいことは知らねェみたいだから俺も聞いてねェ」
その言葉に由羅は耳と尻尾をシャキンと立てそそくさと立ち上がる。
由羅「おぉ!そうかならそのままでいてくれ、じゃあ俺は帰るわさっきまでギャグだったのにシリアスとか無理だし、じゃあな!」
銀「分かったじゃあまたなー!...ってなるかアホ猫ォ!!」
由羅「うぉお!?」
隊服のベルトを掴まれ、勢いよくソファへと投げ捨てられる由羅。
すぐ立ち上がろうとする由羅の上に覆いかぶさる銀時。
由羅「...っ!
お?やっと裏が来たか?俺犯されるのか?」
銀「本当だよ、俺落ちなのになんで入隊してんだ意味わかんねェ」
由羅「お前が一番ぶち壊してるからね!!!」
銀「んっと...なんだよ、信用ねぇけどもし来たらコレ飲ませたら吐くって言ってたから飲め」
由羅「んぐっ!?」
咄嗟に口に入れられたものを飲み込んでしまうと、途端に目眩がし頭と腰に激痛が走り顔が歪む。
由羅「っ〝!?ぁ〝...ぐ」
銀「え!?何俺なんか騙された!?」
由羅は何度も経験した事のある痛みだった。
慌てふためく銀時は由羅から飛び退く。
あわあわと右往左往する銀時を一瞥すると、本当に何も知らなかったような様子で「ギャァァァごめんなさい!」と謝る姿を見て余裕がないものの少し笑う。
由羅「んっ...はっ、ハァ、ぅ〝、殴る、目つぶれ...はぁっ」
少し痛みが引き、座り直すと力なく銀時の胸ぐらを掴む。
銀「あ、あは、元気そうでなにより大丈夫そうだからナグラナイデ」
由羅「うっせ...はぁ、早く」
十字架を切り目をつぶった銀時の頬を、思い切り殴った。
...が、超戦闘民族と心構えていた銀時にはそれほどのダメージはない。
銀「...?」
由羅「バカ、こういう事だ」
恐る恐る目を開けるとただ少し顔色の悪い由羅が目の前で荒ただしく呼吸をしていた。
銀「...エロ」
由羅「お前」
ピキピキと怒りマークを浮かべる由羅。
銀「間違えただけだってェ!何それなんで尻尾消えたの付け外し可能だったの!?」
由羅「...俺は幕府に体を開発されてる」
銀「...エロ」
由羅「死にてぇようだなァ!?」
銀「ギャァァァァァ嘘だって!どういう事だよ!!」
ハァ、ハァと息を整えると説明をする由羅。
由羅「ーーーとまぁ、一章で話した通りだ」
銀「読者様のことを考え更にタイピングがめんどくさいという2つの問題を解決しやがった...!」
由羅「うるせぇ深く突っ込むな。まぁ血を増幅させる薬もありゃ、こうして押さえ込んじまう薬もあるって訳だ」
銀「なんで紫はこれを俺によこしたんだ」
由羅「お前知られたくない過去あんだろ、それを俺が知ってるんだから意地でも使うと見込んだんだろ。どうやら俺がこの辺をうろちょろしてることはバレてるみたいだ」