第3訓 猫の戦友
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由羅「俺が入隊する前の乱猫(ランマオ)事件は俺に関わってるの知ってんだろ、俺はそれを止めたいだけっつーか。...口止めはしたけど、トシもちょっと巻き込んでしまったし...万事屋も。
はは、最初は俺に興味ないし嫌いだしみたいな態度とってた総悟が俺の事に首突っ込んで来るのちょっと嬉しいけどな」
沖「そんなんじゃねェ」
と、言いつつも顔を逸らした沖田に由羅は思わずにやける。
ニヨニヨと気持ち悪い笑みを浮かべた由羅は口に手を当て、もう片方の手で沖田をツンツンとつついた。
由羅「あらやだァ総悟ちゃあんツンデレが全面に出てますよォ??」
沖「殺すぞ」
由羅「物騒!!!」
15分程歩き、「あ、ついた」の言葉に沖田は立ち止まる。
当てもなく歩いていると言っていた由羅だが、目の前には万事屋の看板の文字に戸惑う沖田だが由羅はタンタンと階段を登っていく。
沖「ちょ、由羅さん!アテはないってさっき...!」
由羅「ちょっと用事!知り合いなんだろ?一緒に邪魔しようぜ」
沖「それならもっと早く言ってくれれば一人抹殺してぇやつがいるから用意したんですがねィ」
由羅「え?トシ以外にもいたの?」
?「その話、私の事じゃねぇだろーナァ?」
覚えのある声が背後から聞こえ振り向く二人。
だが沖田の顔には、神楽の膝がめり込んでいた。
沖「ブフォア!!」
由羅「...すげ」
見事に沖田の顔にクリーンヒットした沖田はそのまま倒れ階段を落ちていく。
神楽は仁王立ちで沖田の前に立つが沖田はユラリと立ち上がるとおもむろにバズーカを構える。
神「チッ...仕留め損ねたアル」
危険を察しどこかの屋根へと飛ぶ神楽。
沖「チャイナ...てめぇやりながったなァァァァ!!!」
由羅「待てその器物破損の書類を書くのはまた俺なんd」
ドゴオォォォォォォォォン!!!!!!
由羅「もうやだ...脱退しようかな...」
由羅の叫びは虚しく掻き消され、沖田と神楽は戦闘を始める。
ああああ書類の数がと項垂れる由羅の後ろでガラリと音が振り返ると「うるせぇと思ったらまたやってんのかアイツらは」と気だるい声。
由羅「よォ銀時。アイツら半端ないって。分かってたら普通ここに連れてくること出来ひんやん普通、そんなん出来る?言っといてやあんな仲なんやったら。またまたまたまた書類やし」
銀「実写版映画銀/魂2のCMで使われてたネタ使うのやめてくんない?」
先ほどとは打って変わりトボトボと階段を上がると、立ったまま銀時を背もたれに全体重を預けながら壊れていく江戸の街を眺める。
由羅「おたくのお嬢さんにも請求していい?」
銀「おたくの総一郎君の方が被害は大きいと思うけど?...まあアイツら止めるのも無理そうだし入れよ、俺も話あったし」
由羅「?、お邪魔しやーす」
靴を脱ぎながら新八の靴がない事に気付き聞くと、どうやら今日は家の手伝いらしい。
もう3度目となる訪問に、銀時より先に慣れた手つきで戸を開けると由羅はソファへ仰向けに寝転がった。
銀「ちったぁ遠慮しやがれ」
由羅「遠慮の塊だよ?...んで話って?俺もあるんだけど」
銀「あらかた分かってんだろ。アイツの事だ」
向かいのソファに座る銀時。
だるそうにしていた由羅の目線が銀時へと向いた。
由羅「紫(シイバ)と接触したのか?」
銀「一昨日ここに来た、何も知らねェふりしたが、話は聞いた」
少し静まる空気。
由羅「...何を聞いたの」
見たことない真剣な目をした由羅だが、銀時は一息置き口を開いた。
銀「...俺のこと昔から知ってたのか」
その言葉に由羅は驚き、少し息を吸う音が響いた。
重たい沈黙が流れ、気まずそうに座り直した。