第2訓 猫のしごと
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少し沖田達のところへ近づくと由羅はタタッと小走りで後ろから座っている沖田に抱きついた。
どうやら今朝のツンデレは相当由羅には可愛かったらしい。
由羅「そーうごっ!」
沖「わ、なんでさァ」
由羅「ダメだよ未成年にお酒飲ませちゃあ...ねぇ?」
と言いながらぶっ倒れていた地味な男に沖田の後ろから手を差し出すと「ありがとうございます」と素直に手を取る相手。
土「おい、そう見えても山崎は未成年じゃねぇぞ」
少し遅れてやってきた土方も沖田の右隣にあぐらをかいた。
由羅「え?」
山崎と呼ばれる男の顔を見る。
が、どうしてもそうは見えない由羅。
沖「ザキは32でさァ」
由羅「は?バグってね?」
山「残念ながら公式設定です...」
由羅「もうちょっと...貫禄があっていいと言うか...俺こんなに空気と一体化しそうな位地味な年上初めて見たわ!そりゃ密偵は天職だな!」
山「泣いていいですか?」
土「今度からお前ら二人同じ仕事に就く事多くなるんだから仲良くしとけよ」
あぁ、目的はそれだったと言わんばかりに由羅は沖田から離れ、左横へと移動するとあぐらをかく。
由羅「##NAME2##由羅です、宜しくね?先輩」
山「あ...ハイ、山崎退です、宜しくお願いします」
ペコ、と頭を下げる山崎。
由羅「変装も探り事も割と得意だけど、俺なんせこんな耳と尻尾生えてるからフォローしてね」
山「相当お強いって聞きましたよ」
由羅「ここの顔面殺人鬼は目で人殺せるし流石に負ける」
土「回数重ねる毎にヤベェ奴にさせてくんのやめろ」
沖「あながち間違いじゃねぇでしょ」
由羅「だろ?総悟も分かってくれてんじゃん。ま、お近づきの印に」
山崎の前に由羅は笑顔で酒を差し出す。
山「...」
由羅「まあ飲めや」
山「それ一升瓶...」
沖「頑張れ山崎ー、お前ならやれる山崎ー」
みるみる青ざめる山崎。
このたった数秒で由羅が容赦ない事を感じたのだろう。
それもまたその横にサディスティック星の王子がいるのだ。
山「副長...」
山崎は助けを求めようと土方を見たが、素知らぬ顔で酒を飲んでいた。
口を挟めば自分が巻き込まれることを知っての行動だと言うことは分かるが、山崎はそれ以上を口に出せなかった。
由羅と沖田が目を合わせるとニヤリと笑っている姿を見ると、山崎は死を覚悟したのであった。
ーーーー
無事山崎が死亡したところで、由羅は知らんふりしていた土方に「一本ちょーだい」と言うと土方は素直に差し出した。
由羅「さんきゅー、はいこれ、どうせトシは明日も朝から仕事だろ?お茶も挟まないとダメだろ」
と言いつつコップを渡す。
先ほどの山崎を見ているため、土方は警戒する。
沖「由羅さんはこんな奴にも気遣いするんですねィ」
由羅「いやあ俺ってできた人間だしぃ~あ、間違えた。天人だしぃ~」
毛先をくるくるしながら話す由羅と、わざとらしい沖田の言葉。
だが見た目は烏龍茶そのもので、土方はまあいいかとそれを口にする。
土「ブフォァア!!!」
由羅「ふは!!!!」
土方は勢いよく口に入れた物を吹き出す。
沖「においかがねぇ土方が悪ィ」
土「お前ら...!!これウイスキーだろ!」
頭に何個もの怒りマークを浮かべる土方。
そして爆笑する二人。
由羅「ぶあっはっは!え?何持ってんの?早く飲んでくんないかなァ?」
腹を抱えながら笑う由羅。
チッと舌打ちをすると土方はそれを飲み干すと、垂れた酒を袖で拭う。
土「次はテメェの番だ...!」
すぐそばに置いてあった一升瓶を由羅へ渡すと由羅はそれを快く引き受ける。
由羅「はい、総悟君はオレンジジュースだよなぁ?」
と言いつつも先程受け取った一升瓶を沖田へ差し出す。
沖「あ、僕未成年なんで」
途端に素に戻る沖田。
由羅「この世界で通用するの思ってんのかな総悟くーん?何処かの誰かは総悟と同い年でキャバクラで働いてんだろォ?」
土「まだお前と出会ってねぇ奴の事話し出すんじゃねぇよ!」
(沖田と同い年の下りお妙の事です)