第2訓 猫のしごと
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由羅「トシ、吉原内での事件だから処理は吉原に任せていいな?」
土「あ?処理をしたのはこっちだろ」
「なんだやましい事でも...ガハッ」
話の途中で刀の柄の部分で思い切り天人の頭を殴り気絶させる。
由羅「非番だしめんどくさいし、いいじゃん」
パンパンと服についた埃を払い土方の横に戻ると「一本ちょーだい」と片手を差し出す。
大人しくタバコとライターを渡す土方。
由羅「は~、生き返る」
土「...にしても一瞬だったな」
由羅「はは、まあ戦闘に特化された天人だし」
その言葉に土方は少し気まずくなるが、何の嫌味も込められていない素ぶりを見て気にしない事にした。
由羅「みんな割と強く頭ついたし、しばらくは起きないでしょ。月詠呼んで任せようぜ」
土「俺はいいけど由羅はいいのかよ。お前の手柄になるんだぞ」
由羅「いやあほら、転校初日から目立つといじめられるし?」
土「学校かっつの」
まあまあ、と絆され土方は渋りながらも吉原の自警団へと引き渡した。
ーーー
由羅「じゃ、任せたぜこいつら」
月「感謝する」
すると由羅は月詠の耳元に寄り小声で土方に聞こえないように話をする。
由羅「紫が俺のこと嗅ぎ回ってこの辺で悪さしてる。あいつら捕まえたのも自警団って事にしといてくれ、俺はあいつらに真選組って事話しちまったから頼むわ」
ギョッとした後に頷く月詠に由羅はヘラヘラと笑って離れる。
土「なんだよ、また隠し事か?」
由羅「今度は女の子巨乳の可愛い子にしてねって話」
土「わざわざ聞いた俺が馬鹿だった...」
土方も月詠から礼を言われ、吉原を出ると時刻は15時を回っていた。
由羅「さてさて、そろそろ宴会の準備も始まるだろうし戻りますかぁ」
土「そうだな、俺も近藤さんに話さなきゃいけねぇ事がある」
由羅「今日の俺の美しさについて?」
土「バカか、お前には監察方が向いてると思ったからそれを言っておこうと思ってな」
由羅「あ、そう?じゃあ俺は今日はトシが隣で踊ってて邪魔だったって報告しとくわ」
土「誰がいつ踊ったよ?あ?」
由羅「見事なステップだったぜ」
土「会話のキャッチボールをしろ」
由羅「ははっ、うるせぇクソ野郎だ」
土「笑顔で目見ながら言うセリフとちげぇけどォ!?」
フォッフォッフォッと意味のわからない笑い方をしながら歩く由羅。
戦闘時もヘラヘラしていたが、間違いなく刀を振り回す時はその瞳は鋭く光っていた。
掴めないやつだと心底感じながらも、土方は由羅は近藤さんに話をしたようにいつか自分にも話をしようと思える日が来ると良いと少し思うのだった。