第2訓 猫のしごと
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「貴様ら何者だ!?」
由羅「あ、どうも突然お邪魔してすいません。##NAME2##由羅です」
ぺこりと頭を下げる由羅。
「どうもどうも、これはご丁寧に...じゃねぇ!!なに律儀に名乗ってんだよ!!!」
由羅「うるせえ!お前ら建物移動しただろ、血の匂い残ってたんだけどお前らの仕業か?」
「...はっ、何のことかわかんねぇな」
「俺らはただ...」
由羅「8人いるんだから分かりやすいように喋れボケェ!!!」
土「真面目にやれ、真面目に」
由羅「あ、はい、すいません」
チッと舌打ちをした土方。
懐からタバコを取り出し火をつけると由羅がこちらをジト目で見ているのが分かる。
土「あんだよ」
由羅「俺だって我慢してたのに...」
土「なら早く片付けやがれ」
そうしているうちにも由羅と土方の周りを取り囲む天人達。
外へ見張りへ出向いていた天人もさすがのあの爆破音を聞きつけ戻ってきていた。
由羅「薬は掴めたけど血の匂いがどこから来たのか分からねぇ、答えてもらおうか」
「薬?何のことかわからねぇなァ?」
ニタニタと笑いながら話す天人に由羅の眉間がピクリと動く。
由羅「会話も聞こえてたし...」
すん、と鼻を啜ると由羅は正面に立っている天人を指差す。
由羅「お前、ブツもってんだろ」
「...なんだ。お前最近噂になっていた乱猫か?天人が人間なんざの犬に成り下がってみっともねぇなァ?」
一斉にガハハとわざとらしく笑う天人達。
溢れ出た由羅の殺気に土方はちらりと横を見ると、いつものだるそうな表情こそは変わらないものの少し苛立っているのは感じ取れる。
由羅「俺はお前らみたいな天人が嫌いなんだよ、別に俺は誰かの下についたなんて思ってねぇ。そもそも俺は地球になんて来たくなかったんだ」
意味ありげな由羅の言葉だが、土方は口を挟まない。
「あ?お前あれか?攘夷時代は地球人に...アガアッ!!!」
土「!?」
由羅「なんのはなし?」
「「!!??」」
周りの天人達はなにが起こったのかも理解していないが、土方の目にはうつっていた。
刀を使うわけでもなく、由羅はその場から1つも動かず懐からクナイを取り出し天人の右足へと投げたのだ。
「貴様...!」
銃を所持していた天人が弾を撃ったが、倒れたのは天人側。
弾を避ける事をせず、自分の刀へ滑らせ軌道を変えるとそれを綺麗に相手へと返した。
「ギャア!!!」
由羅「もー。やだなぁ正直に吐いてくれたら怪我せずにすむんだけどなぁ」
少し後退りをする天人達は由羅の圧倒的な強さに怯え始める。
「大体なんで幕府の犬みてぇな真似してやがる!」
由羅「あは、どうも真選組新米隊士になりました。あと俺は犬じゃなくて猫だよ」
からかうように言葉を返す由羅。
楽しんでいるようにも見える態度に見兼ねた土方は「早くやれ」と言わんばかりに大きく煙を吐いた。