第2訓 猫のしごと
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新「もう...由羅さんに悪いじゃないですか、仕事があるって分かってたら言ったのに...ハーイ!今出ます!」
小言を漏らしながらも客人を迎えに行く新八。
ガラガラ遠くから扉を開ける音が聞こえる。
何にも考えずに定春をモフモフしながら奥室へと入って行った由羅だったが、
「邪魔するぜー」の声に由羅は一気に冷や汗をかいた。
「依頼してたもんだけど」
銀「あーハイハイ、すんませんね出るの遅くなって」
神「メガネが仕事サボるからヨ」
新「オメェらいい加減にしろォ!...あ、すいませんどうぞどうぞ」
四人が座る音が聞こえると由羅は極限に気配を殺し、襖を少し開けて覗く。
「探してる奴がいんだけどよ」
燻んだ緑の髪に緩い天パ。
その後ろ姿は由羅がよく知る人物であり、そして今最も会いたくない人物であった。
幸い、由羅を背に向けて座っていたため小さな隙間から覗いているくらいじゃ相手には気づかれない。
新「探してる人?」
「あぁ、最近まで有名になってたんだがよ。張り紙までされてた奴だから知ってると思うが...まあ名前とか顔は出てなかったけどよ、」
その言葉に由羅は頭を抱える。
由羅「(最悪...)」
しかし由羅は咄嗟に頭をまわし、このままでは自分が今ここにいる事がばれると思い、隠してもらうためほんの少しだけ襖を開ける。
「##NAME2##由羅っつぅんだけど」
新「それなら..」
新八は「え、」と思いふと目をあげると思い切りシーーーッ!!とジェスチャーで人差し指を口にあてている姿を見つけ、意図を汲み取ろうとする。
「どうした?」
新「っあ、いえ」
新八が慌てて目をそらした姿に銀時が気づき、視線をやると隙間からだが同じく人差し指を口にあて必至に小さく首を横にふる由羅の姿が見える。
銀「...?」
神「由羅なら「知らねぇなァ、そんなやつ」
神「何言ってるアルカ、そこにいるアル」
「は?」
新「ち、違いますよあの犬の名前は定春で...あはは、奥にいるんですよ犬が、ねぇ定春!」
定「ワゥン!」
普段ヘラヘラしている由羅が焦ってジェスチャーを新八や銀時に送り、何かあるのだろうと2人は汲み取る。
そんな2人に神楽は頭に「?」を浮かべながらも黙ることにした。
銀「..特徴と、一応理由も教えてくれんなら探すけど」
由羅「(銀時のやつ余計な事を...)」
「あぁ、銀髪に赤眼。男、身長はそこの銀髪と同じくらい、あと乱猫の特徴はニュースに出てから知ってっと思うけどよ」
新「...他には」
「んー...あー...オーラがエロい」
銀「分かる」
「あ?」
銀「あ、いや、ほら分かりやすいなぁ~って」
新「エロいのどこが分かりやすいんですか...」
「や、まじで着流しとか着ると腰の線がエロいんだって...別に細っこい訳じゃねぇのに」
小さく頷く銀時。
ふと目をやると由羅が全力で中指を立てているのが見える。
吹き出しそうになるのを堪え、銀時は視線を戻す。
神「理由は?」
「..ある約束をしたんだが約束の日になっても姿を現しやしねぇ、俺に無言で姿を消したことが許せねぇ」
少し拳に力が入る。
新「約束、ですか」
「あいつの為を思って、あいつのためだけにここまで来たのに俺を捨てやがった」
銀「...重くね?」
「あいつとは深い仲だからな、あいつの体は最高だった」
「「はぁ!?!?」」
声を荒げる銀時と新八を横目に、神楽はいまいち理解ができてないように首をかしげる。
そして2人が声を荒げるとともに奥の部屋からガタン!、と音が聞こえる。
「わんころ大丈夫か?」
新「え?あ、あはは...こ、こら定春ー静かにしなさーい!」
定「クゥン?」
由羅「(あいつ...!)」