第2訓 猫のしごと
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「...おぅ、由羅じゃねぇか、どっか行くのか?」
「由羅さん!朝早いですね!お仕事お疲れ様です!」
と、真選組の中には由羅と話した事がある人間がちらほらと増えてきていた。
松代のお墨付き、それも上層の幕府からの信頼があるなら敵対視するはずもなく、以前の事を謝る隊士達にも由羅は「傷ついたから今度何か奢って」と軽く交わす程度。
隊士達はそんな由羅に好感を抱き、今では世間話程度はするようになっていた。
何して構ってもらおうかなと考える由羅の前に一人。
沖「えらくご機嫌じゃねぇですかィ」
由羅「あ、おはよーサディスト総悟くん」
沖「おはようごぜぇやす、俺の奴隷さん」
由羅「誰がだよ」
沖「仕事、終わったんですかィ?」
由羅「おぅ」
そして冒頭の会話である。
沖「使えねえクソ野郎だな、生きてる価値あるんですかィ?」
そんな暴言を吐く沖田だが、明らかに出会った時よりも多く言葉を交わしてくれている事には気づいていた。
由羅「相変わらずの暴言で安心した、総悟も今度非番かぶったら遊びに行こ」
そこでまた沖田に「なんでアンタなんかと」と返ってくるのを待っていた由羅だが、沖田は少し俯き気味に顔を隠していた。
沖「...っ」
由羅「......ほあぁぁ?(え、なに?嬉しかったの?俺に誘われて嬉しかったの?え?)」
予想外の反応についつい気の抜けた声が出る由羅。
沖「..どうしてもってんなら行ってやりまさァ」
少し控えめな声でそう呟かれ、由羅は抱きしめたい心をそっとしまう。
由羅「げろかわ。 あ、やば、そっとしまえなかった」
沖「変な事考えてたら俺のバズーカが火を噴きやすぜ」
由羅「すいませんすいません本当にすいません」
沖「その約束、覚えといてくだせェ」
と言って沖田は自室に戻っていった。
由羅「なんやあいつは...ツンデレの神様やんけ...」
思わず関西弁でボソリと呟き、由羅は万事屋へと向かっていった。