第1訓 猫の出会い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
沖「この馬鹿の変態にならありえやすね」
松「おいそこのクソガキィ、ぶっ殺すぞ」
沖「って土方コノヤローが言ってやした」
土「オイ、って言いてえとこだが否定できねぇ...」
松「トシおめぇはちったぁまともに現実を見れねぇのか?その細え三白眼にはなにも写ってねぇのか?どうせ警戒を解かずに由羅ちゃんの力を抜かせたんだろォ...よく見ろ、
ただの可愛い猫ちゃんだろうがァァァァァァ!!!」
由羅「頭バグってんのか!!!」
ガバァと勢いよく松平から離れ、近くにいた近藤の後ろに隠れる。
「こえぇよ、助けてよゴリラ」と助けを求めるも、「俺にこのぶっ飛んでる人をどうこうすることはできねぇ」と耳うつ。
由羅「落ち着いてよとっつぁん!このゴリラに話聞いてたなら持ってきてくれたんじゃねぇの!?」
松「ん?あぁ、そりゃあ持ってきてやったさ」
思い出したかのように松平はポケットから錠剤を取り出した。
土「待て待て!なんだよ本当に入隊するのか!?」
松「由羅ちゃんは人殺しなんてしない子なんだから良いんだよォ、それよりこれがない方が人を殺す動機としてはありえる」
錠剤をチラつかせながら、松平は由羅へそれを渡す。
さんきゅ、と受け取ると由羅はすぐさまそれを口に放り込んだ。
沖「どういう事でィ」
松「由羅ちゃんが血がないと力が出ねえって話は聞いたか?」
土「それは聞いたが」
松「血、以外にもその錠剤なら力は取り戻せる。...まぁその小せえ粒に血は入ってるがなんせ由羅ちゃんは一度噛み付くと死ぬまで離してくんないのよ、お茶目さんだから」
由羅「そうそう、お茶目さんだから....はあっ、くっ...」
そこまで言うと余裕ぶった顔がいっきに歪み由羅は倒れこみそうになる。
咄嗟に沖田の方に倒れこんでしまうが、松平の信用を得てることが分かり、素直に引き受け由羅が沖田に抱きつくような姿勢になる。
沖「...なんか戻す時より苦しそうですねィ」
由羅「んん...はぁ、すまん、っこっちの方がつらくて、あと、久しぶりだと、こうなる....うぅ....」
ミシミシと音を立てて耳が生えてくる状態を沖田は見つめる。
由羅「っむり、いたい、かんせつ、」
ハァ、と息を荒げる由羅。
沖「悪くねぇ」
由羅「サディ、ストめ...はぁっ」
松「ちったぁこのクソガキにも由羅ちゃんの良さが分かったか」
変態しかいねえのかと土方はつぶやき、近藤は由羅の苦しむ姿を見てただただ慌てていた。
由羅「んん、ちょっと..でいいからつまみ食いさせてくん、ね?」
そう言いながら、ついにもたれ掛かる力もなくしずるずると床へと零れ落ちていく。
土「お、おい大丈夫かよ」
由羅「久しぶりにやると、っこう、なる...はぁっ」
近「とっつぁん!どうにかできねぇのか!?」
どんどんと息が荒くなる由羅。
見兼ねた松平が「途中で我慢できるか?」と由羅の前へしゃがむ。
由羅「わっ...かんね、いざとなったら、はぁっ、斬って..」
松「本当にするからなァ...こん中で一番わけぇのは総悟だな、オメェほど元気なガキはいねぇよ、オメェが血ィ分けてやりな」
沖「...なんで俺なんですかィ」
松「切腹するかァ?」
と言いながら松平は沖田に銃を向ける。
「それ切腹じゃねえっての...」とぼやきながらも、苦しみに悶える由羅に近づいた。
沖「...おい、飯の時間でィ...っ!?」
するといきなり沖田をガシッと掴み、引き寄せた。
沖「っ!?」
押し倒すような恰好になると、驚く総悟をさらに抱き寄せた。
そして、首筋に牙をたて。
由羅「んんっ...」
沖「いっ...てぇ」