第1訓 猫の出会い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
由羅「これはやりたくなかったが...」
突如として立ち上がった由羅に三人は視線を集める。
由羅「よおは俺が弱くて、そんな事できねぇってなればいいんだろ?」
どう言う事だと三人は頭にハテナを浮かべる。
怪訝な顔をする三人の顔をみて由羅は少し笑い「攻撃する訳じゃねぇから安心してよ」と言い深く息を吸い込んだ。
10秒程時がたち、由羅は目を閉じた。
すると、
土「...っ!?」
由羅の耳と尻尾が少しづつ縮んでいく。
沖「こりゃあ..どういう事でィ」
由羅「う゛...」
乱猫である象徴、猫耳と尻尾が消えると共に苦しそうな顔をして由羅は片膝をついた。
由羅「関節いてぇ...」
少し乱れた呼吸を繰り返し、顔を上げると驚きを隠せない三人の顔。
近「ど、どういう事だ?」
由羅「...乱猫の特徴?って言えばいいのかな。あれが出てないと本来の力は出せない。これで俺の疑いははれたろ?」
土「...」
信じられないといった顔で土方は由羅を見つめる。
「?」といった顔で土方を見つめ返すと土方はおもむろに刀を抜いた。
由羅「えっ、ちょ、まっ、」
刀の先を由羅に向けズカズカと近づいた。
片膝をついた状態から、由羅は手を後ろにつき逃げる。
由羅「死ぬからね!俺死ぬからね!ほんとに力ないからね!!!」
そして壁の隅にまで追いやると、
由羅「どひゃあ」
ヒュン、と顔の目の前に刀がおろされる。
少しの間があき、ーーー
近「.....トシ、嘘をついてるように見えない」
近藤が土方に声をかけ、土方は刀をしまう。
沖「それ、また力を取り戻すにはどうしたらいいんでィ」
由羅「血がいるけどこんなひ弱な今じゃ真選組の人間なんて一人も襲えやしねぇよ...」
少しシュンとした由羅の言葉。
土「なんで初めからそれをしねぇんだ」
由羅「張り出された紙にそんな事かいてなかったろ...まず俺が乱猫ってとこを証明しないとだし、てか俺この状態じゃほんと弱くて嫌だし」
沖「まぁいいんじゃねぇですか、土方さん。いざとなったらみじん切りにしてやりまさァ」
由羅「ワァ...タノモシイナァ」
冷や汗をかく由羅に対し沖田は黒い笑みを浮かべる。
沖「安心してくだせェ、ヤる時は殺してくれと頼んでくる程度の拷問で終わってる」
由羅「...優シインデスネェ」