きみを想えば

【きみを想えば㊳】
⚠bl苦手な方はスルーしてください⚠

《京本side》



北斗はまるで壊れ物のように、俺にさわる。

俺だって男なんだから、理性なんてぶっ壊して無茶苦茶に抱いたっていいのに……。

最中に何度も俺を気遣う余裕をみせる北斗が、俺では物足りないんじゃないか、とすら思ってしまう。

腰をガンガン振られて、息もつけないような欲望まみれの行為と違って、北斗とは腹の底がぎゅっとなるような、身体中が甘く痺れて、ドロドロに溶かされていくような感覚が俺にはまだ慣れない。

気持ち良すぎて怖いなんて、初めての経験かも。

北斗によって丁寧に身体を拭かれて、バスタオルに包まれて横抱きでベットまで移動して、静かに降ろされた。

バスタオルを剥ぎ取って俺に跨ると、顔の横に手をついて、ゆっくり近付く国宝級に整った顔が扇情的に艷めく。

「…北斗。俺で気持ちいい?」

「こんなになってる俺に訊くのは、愚問じゃない?」

「ん、、んぁ、、」

さっきまで繋がっていたそこに、北斗の立ち上がったものを擦り付けてくる。

それだけで身体は容易く快楽を呼び覚まされて、北斗のものを水音を立てて沈めていく。

「、は、、なにが不安?」

「もっと、、。……んッ、待って、北斗」

「なに?……あんまり待てる気しないけど」

俺を見下ろす漆黒の瞳に、焦燥が宿る。

「京本?」

「…それ、やだ。なんで俺ばっかり、こんな…欲しがってんの?」

じわりと涙が溜まるのがわかる。

ぎょっとして、北斗が俺の中から出ていこうと腰を引くのを、首に腕を絡めて抱き寄せた。

「くっ、、京本…?」

「……やだってば」

「ん…。もしかして、たいが?」

「うん」

「はぁ。で、なんなの?大我ばっかりって?」

「北斗は俺に遠慮してるでしょ?もっと…は、、激しくしていいから!」

「………は?」

北斗が、分かりやすく固まる。

言ってしまった手前、恥ずかしくて北斗の肩口に顔を押し付けて顔を隠した。




【きみを想えば㊴】


《北斗side》



「北斗は俺に遠慮してるでしょ?もっと…は、、激しくしていいから!」

「………は?」

俺の肩口に額を押し付けて顔を隠す京本に、爆弾を落とされて、頭が思考を停止する。

「大我は、そういうのが、好きなの?」

聞いてしまってから、後悔した。

そうだ、と言われたら、いつかの誰かと比べられた事実に打ちひしがれるに決まってる。

「違う。俺ばっかり気持ち良くて、北斗は本当に気持ちいいの?」

「いや、十分だけど?京本がそういうのが好きなら、できないこともないけど。……して欲しいの?」

「俺はぐちゃぐちゃに乱れた北斗が、見てみたい。それって、俺のわがままなのかな?」

顎を上げて潤んだ瞳でお願いをする内容、それ意味わかって言ってんの?

「、、ん、、ぁあッ、、やぁッ、ほく、、」

「はぁ、、ん、、大我、、たいが!」

京本の腰に手を当てて、お望み通り激しく抽挿をする。背中をそらして快楽に溺れるその様は、どっちがぐちゃぐちゃになっているのかわからないくらいだ。

シーツをぎゅっと握る手を攫って指を絡めて握れば、伝わる熱がさらに俺を煽る。

きゅっと中が締まる感覚と同時に、京本が白濁を散らして達した。

「まだだよ?、、たいが、、」

「…や、、もぅッ、ほく、、イッてぇッ」

「ふふ、、もう降参?」

身体を倒して耳元で囁く。

ぐっと深く突き上げれば、京本はいっそう高い嬌声をあげてもう一度白濁を吐き出すと、意識を手放した。

肘をついて、京本の頬に張り付く髪を梳いて、くたりと動かなくなった京本の唇に自分のそれを重ねて、ゆっくりと京本の中から自身を引き抜く。

「ごめん。俺、これじゃイけないんだよね」





【続く】
4/4ページ
スキ