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飽和を知らないわたしたち

まっすぐな君へ、ひねくれ者より愛をこめて

この瞳は君にあげる

硝子張りの理想郷

君が世界の中心になった日


純情を砕くエイトビート

雨乞いのような恋でした

それは随分と滑稽な話で

無くもがなと言いけれど

明晩見る夢の話をしよう


疑わしきを罰せよ

永久降伏宣言

風花の静寂に

絶対氷結がとけるまで

愛という名の錘をのせて


アイを謳えよワンダーワーカー

罪滅ぼしとはまた別の話

鏡合わせのまちがいさがし

裸足で影を踏みつけて

二度目のプレリュード


机ひとつぶんの距離

メルティックシンドローム

酒、人を呑む

見えない糸を絡めて

単純かつ複雑な恋愛回路


錠は二度落ちる

無彩色アイデンティティ

完璧な未来地図なんてなくても

ふたりぼっちの水槽の中

対恋人用固有スキル


散るより速く、枯らすより早く

爛れた想いごと飲み干して

凍える湖底に差し込む光

知らぬ存ぜぬ、されど花咲かず

君に沼って困ってます!


伸ばした指先の朱炎

偽りの息継ぎをやめるとき

継ぎ足して、微熱

夜明けは君の温度

触れなくていいよ、今はまだ




 
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