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サボ

「サボっ」


「何だ?」



僕は革命軍の幹部……ではなく、下っ端の方。


力はあるけど下っ端の方が勝手な行動取りやすいからね。


さて、話の内容変わるけど、さっき話してたのは革命軍の参謀長官でNo.2と言われている。



「また呑みに来たのか?」


「うん」



少し照れ臭くなって微笑する。


そう、僕はいつものようにサボの部屋に酒を呑みに来たのだ。



「一人で呑めばいーじゃん」



サボに不思議そうに見つめられる。



「独りはやなの。嫌いだから」



そう、やっとサボと一緒になれたんだから。


テーブルに酒と盃を置く。



「ふ~ん。……お前が呑む酒、その銘柄の時多いよな。美味いのか?」


「……うん。美味いよ」



そっか。まだ思い出せないのか。


この酒は……あの時、兄弟になる時に交わした酒と同じ銘柄なんだよ。


だから今でもたまに呑むんだよ。


そう言えたらどれ程楽か。




いつ思い出してくれる?


僕の事も、ルフィの事も、エースの事も。


ねぇ、辛いよ。



「……呑む?」



サボに盃を見せる。


駄目だろうなって思ってたのに……



「あぁ、呑む」



なんて言うものだから。


いつもは断る癖に。


何で今日に限って、この銘柄の日に限ってそんな事言うの。


自然と笑みが零れる。



「何笑ってんだ。気持ち悪ぃ」


「なっ!!気持ち悪いっ……酷い!」


「本当の事を言っただけだぞ!」





今はやっぱり良いかな。


思い出さなくていいよ。


だってこの関係終わっちゃうでしょ?


だからね、やっぱ思い出さなくていい。



この関係が続くなら、思い出さなくていいから。









……でもやっぱりいつかは思い出して。


じゃないともしルフィやエースと会った時、ルフィが、僕達の可愛い弟が、悲しんじゃうはずだから。








またの御来店を心よりお待ちしております。
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