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カタクリ

俺はあの四皇のビッグマムの傘下の海賊団の下っ端である。

そして、ビッグマムの次男カタクリさんとお付き合いさせていただいております!(お義母様には何故か気付かれた)


今日は泊まっていけ、とお義母様に言われた。

夕飯を済ませた俺は、取り敢えず風呂に入ろうと思い、脱衣所へ行き服を脱いでる途中だった。


「っ、ぎゃぁぁぁぁ!!!」


思わず叫んで、脱衣場を飛び出す。

背中にでっかい蜘蛛がついたのだ。

今思えば馬鹿だなぁと思うよ。

だって下着姿で脱衣所出たんだから。


「かっ、か、カタクリさんっ!!せせ背中!!!虫っ!蜘蛛!!!」


カタクリさんに抱き着いて必死になって伝える。


「っ、蜘蛛くらいで騒ぐな」

「そ、そんな事言われてもっ!!」

「……取れたぞ」

「あっ、あ、りがとうございます……」


ちょっと待って?今思い出したんだけどさ、俺下着姿じゃね?←

その場にうづくまる。

……俺って馬鹿だ……。


「どうした?」

「なっ、何でも……ない、です……」

「……早く着替えて来い」

「えっ?」

「変な事言ったか?」

「あ、いや、その……」


口篭る。

いやー、ああいう展開になってもおかしくないかなーって思ったんだけどさ……。

深読みし過ぎたかなぁ。


「何だ?俺に襲って欲しかったのか?」


カタクリは俺の心を見透かしたかのようにそう言って、妖艶をあらわす。

……その表情はきついっすわ……。


「ちっ、違います!」


それでは!と言ってこの場を立ち去ろうとしたら、カタクリさんに抱き締められた。


「どこ行くんだ」

「いや、き、着替えに……?」

「…………」


えっ、待って何、着替えろって言ったのどこの誰だっけ。


「やっぱ気が変わった」

「~~っ」


カタクリさんはそのまま俺を押し倒し、下着に手を掛けようとした。


「あわわわっ!何しようとしてるんですか!?」

「……嫌、だったか?」


兎のような……しょんぼりとした可愛い表情で問い掛けられる。


「あー、えっと、違うんだ……うん。さっき言ったことは気にしないで……?」

「分かった」


するとカタクリさんは、狼のようなぎらぎらとした目付きになり、俺の耳元で囁いた。


「……今晩は寝かせない」


騙された……。



皆様も兎の皮を被った狼にはご注意を。








またの御来店を心よりお待ちしております。
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