ポンコツがポンコツとポンコツで星の宵


TRPGがやりたかった。

テレンス・T・ダービーはTRPGがやってみたかった。
というより主人が外出したりしなかったりする夜の間、昼間に全てを終わらせてしまうテレンスは今持っているゲームも終えて、エジプトに何かしら新作のゲームがあるわけでもなく、まぁ暇だった。別に既存のゲームのやりこみをさらに進めてもいいんだけれど。
色々あった事情は省略するが、今はそれなりにゲーム相手として仲良くさせていただいている花京院からTRPGなる存在があると聞いた。ぼくもやったことはないけど興味はあるんですよ〜とボヤいていた青年の姿がぼんやり浮かぶ。聞いてみればそれなりの時間を使えるゲームのようだったし、たまには目に優しくアナログのゲームに興じてみても悪くないんじゃあないだろうか。長い時間をかければ退屈な夜もすぐふけるのではないか。いいやそんなことはTRPGがやりたいことにつけた屁理屈なのだ。自分はゴタゴタ理由をつけたいわけではない、TRPGがやりたいのだ。

しかしながらルールも何も知ったもんじゃあない。それに自分には(性格が悪いわけでもそのせいでも決してないが)人脈がない。ヴァニラ・アイス?いや、あいつは初見でTRPGしましょ〜と言って乗ってくれるようなやつだろうか。というか性格読めないんだよなDIO様にだけまじなこと以外。わたし以外の暇人…ラバーソール、スティーリー・ダン、ヌケサク…ホル・ホース…

ホル・ホース?

あぁそうだあいつは絶対暇だ。


そんな考えを頭に巡らせていた時ツイッターのDMの通知が来る。誰かと思えば花京院じゃあないか。

『どうしたんです花京院』
『君は今TRPGをやりたいと考えているなッ!』

『…なぜバレている?』
『TRPGをやりたいと思った時にはすでに君の行動は終わっているのさ』
『どういう意味です?』
『自分のホームを見てみることだ』

花京院に言われてツイッターの自分のホームを覗いてみれば1番上に表示されたのは自分の「TRPGがやりたい」との呟きであった。







あーあ、この自分の指のなんとご意見直下型なことか…
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