大1&高2
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さゆ 「るっくん、いいの?」
白 「もちろん、毎年そーだろ?」
さゆ 「・・・えへ、
嬉しい、」
白 「結構増えたろ、ミニスカート。」
さゆ 「うん、増えたよ、
るっくんが買ってくれて、」
白 「はは、よかったよかった、」
なんだろう、
いつのまにか、
ミニスカートがさゆの元気のバロメーターみたいになって。
さゆ 「今日のはね、上手にできたんだよ」
白 「じゃーアイツも楽しみだな、」
ここ1週間、
毎日今日のためにガトーショコラを食べさせられた。
最初にできあがったのはガトーショコラじゃなくて、
チョコ風味のせんべいだった。
汐恩なんか、見ただけで手をつけなかったからね。
オレだってそうしたかったけど。
相変わらず、こいつは台所全般だめなのに、
果敢にもケーキに挑戦する。
去年はバレンタインどころじゃ、なかったから、
それはそれで、よしとする。
本番にケーキを渡す相手が、オレじゃなくても。
バレンタイン当日だというのに、
断りきれずシフトに入ったバカの代わりに、
街でバレンタインデートを堪能する。
かわいいね、オレのさゆ。
孫ってきっと、こういう感覚?
もうここまできたかと、自分でも不思議に思う。
買ってやったミニスカートを抱いて、
嬉しそうに隣を歩くさゆに目をやると、
バチッと目が合って。
ふ、と微笑む。
腕を絡めて、歩きづらいのに、
そんなことは、どうでもよくなった。
こんなに、穏やかな空気が流れるなんてね。
去年は、想像もできなかった。
それも全部、あいつのおかげかもしれない。
それを、何とも思わなくなったオレも、
きっと変わったんだろう。
家に着いて、それぞれのドアを開けて、いったんバイバイ。
どうせまた、来るんだろうけど。
白 「・・・え?」
ダイニングテーブルに、
箱。
これ、朝一生懸命、焼いてたやつじゃん?
カードに“るっくんへ”って。
バカじゃないの?
あいつのために、焼いたんだろ?
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