大1&高2
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さゆ 「で、これはあたしから。」
さゆちゃんから?
もう、こんな素敵なアルバムもらったけど!
純 「は⁈
もうもらったやん、」
ちっさい箱、
差し出されて。
さゆ 「成人式のお手伝いで、
バイト代もらったから。」
純 「そんな、お金使わんでええのに、
さゆちゃんが、がんばって稼いでんから、」
さゆ 「がんばって稼いだから、
センパイのために使いたかったんだよ、
センパイこそ、いつもあたしにいっぱいお金
使ってくれるじゃん、」
そう言って、開けられない俺の代わりに、
さゆちゃんが丁寧に開けて手首に付けてくれる。
細い指が、
腕を這うだけで。
あかんな、ほんま。
純 「俺、こーゆーの、初めてかも。」
さゆ 「あんまり付けないもんね、」
純 「めっちゃカッコいいやん、
ほんま、ありがとう、」
さゆ 「あたしこそ、いつもありがとう。
わがままに付き合ってもらって。
大事にしてもらって、ほんと。
すごく、幸せだよ。」
純 「さゆちゃん、、、
全然ワガママやあれへんけどな、
もっとワガママ言うて欲しい。
あかんわ、もぉ、涙腺崩壊してる、」
さゆ 「あはは!
これからもずっと、
一緒の時間を過ごしていこうねって、
意味だよ。」
一緒の時間、
この時計が刻んでくれんねんな。
幸せすぎて、
ほんま。
純 「・・・あかんわぁ、
さゆちゃんほんま、あかんよ、
キミ、いつもさ、俺をどーしたいねん、」
さゆ 「な、に⁈
わ!」
床に体操座りしてたさゆちゃんを、
時計の重みが加わった左手で押し倒す。
床にぶつからないよう右手でしっかり受け止めると、
さゆちゃんは目を開けた。
間近に、さゆちゃんの小さい顔。
純 「ほんっまに、かわいいねん、
伝わってる?
ほんま、すきやねん、
そーゆーとこも。
全部、意味があるって、
思い出させてくれるとこ。」
さゆ 「・・・あはは、大袈裟だよ、」
純 「そんなこと、あらへんよ、
自覚してへんとこも、すきやねん。」
さゆちゃんの瞼が、ゆっくり降りて。
これは、いいよの合図。
優しくキスを落とすと、
さゆちゃんは未だに、耳まで真っ赤にする。
かわいいなぁ、ほんま。
ずっと、
ずっとって、
同じ思いでおってくれたら、
ええな。
ずっと、
繋ぐよ。
ちょっとずつ、
大人になる2人。
変わっていくのが、楽しいって、
思える年齢に、なるまで。
えんど