人質
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に、ばんめ?
2番目でいい、なんて。
あなたのセリフじゃないでしょ?
そっか。
お互い、
2番目ってことか。
そんなの、
そんなの!
そっと触れた唇が、暖かくて。
それ以上に、
拓実が、
あの拓実が、
また、
ゼロ距離にいる。
もう、
無理だった、
溢れた、
好きだもん好きだもん好きだもん。
でも絶対に言わないよ。
困らせるだけ、
わかってる、
一瞬の遊びって。
本命がいる拓実のそばにいる為には、
うまく2番目を演じるしかない。
それくらい、
わかってる。
もう子供じゃない。
自分でブレーキをかける。
純喜を盾にして。
でも唇は求める、
もう一回、
もう一回って。
拓 「・・・や、ば、」
一度離れた唇をまた、
今度はわたしから寄せると。
ふ、と触れた瞬間、
拓実の本気、見せつけられて。
さゆ 「んっ、や、」
拓 「そっちから、してきたやん、」
さゆ 「待っ、」
拓 「待たへんよ、
もう、おれのやん、」
さゆ 「・・・2番目だけどね、」
拓 「・・・やば、
めっちゃ悪いやつ、」
悪いやつ、
そっちでしょ。
泣いたら負け。
悪いやつ、
演じるから。
わたしは強火のイチゴJAM。
2番目、なんて存在しないよ。
唯一の推し。
わたしがJAMであることは、
絶対にバレちゃいけない。
バレたら、
全部終わる。
バレたら、
推しは消える。
バレたら、
拓実は逃げる、
誰にも、
言えない、
2番目協定。
こんな小さな嘘でお互い苦しむことになるなんて。