人質
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さゆ 「た、」
くみ、、、
違った、
川西さんだった、
拓 「・・・お疲れ様、」
結衣ちゃんにほんの少し打ち明けて。
少し、すっきりした昨日。
今日は日勤を終えての、帰り道。
病院を出るとまた、
わたしの、大好きな、拓実の姿。
さゆ 「か、わにしさん、
な、んでまた、」
なんで、
なんで、
なんで。
拓 「・・・スマホ、
返しに、」
その顔、見たら。
溢れちゃうよ。
好きだもん
好きだもん
好きだもん
さゆ 「・・・あ、あぁ、
ありがとう、ございます、、、」
必死で、目を逸らすけど。
拓 「・・・一昨日の、
彼氏ですか?」
純喜、とは言わないんだ。
わたしがJAMだってこと、
バレてない。
まず、そこに一瞬安堵して。
さゆ 「ちが、うけど、」
目、合ったよね、と、言わんばかりに。
拓 「手なんか繋いじゃって、」
その表情、やめて、
ほんとに、好きなんだよ。
嘲笑うように、右の口角が上がってる。
さゆ 「ち、がわない、そう、
そう、彼氏、」
そう言えば。
諦める?
その程度でしょ?
ウソ、ついたけど。
これで、おあいこ。
あなたも、彼女がいて。
わたしも、彼氏がいる。
これ以上、進みようがないじゃない。
拓 「ふーん、」
さゆ 「返しに来たのに、
返してくれないの?」
拓 「・・・返すよ、
でも忘れちゃった、家に、」
さゆ 「は?」
なに、その、
かわいい顔、
なに、その、
忘れちゃった、って。
何しに来たのよ。
拓 「・・・人質やからな。
うんって言うまで、スマホ返さへん。」
さゆ 「な、にを、」
拓 「おれのになってよ、」
さゆ 「・・・だから、
彼氏いるって、」
拓 「一昨日、違う男と手繋いでんの見て、
ますます、思ってん。
あかんわ、おれのにしたい、
入院してた時は、おらへんって言うたやん、」
さゆ 「・・・き、昨日から、だから、」
拓 「ふーん?
昨日から、ね、」
なわけない、
のに、
どうして。
どうしてこんなに、
わたしを惑わせるの。
好きだもん好きだもん好きだもん。
拓 「じゃあ、
2番目でいいよ、」